実際に遭遇したトラブルから学ぶ安全に海外旅行をする方法|トピックスファロー

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2015年8月12日
実際に遭遇したトラブルから学ぶ安全に海外旅行をする方法

海外旅行では、予想外の出来事に遭遇することがあります。安全に楽しく旅行を楽しみたい方のために、海外旅行で注意すべきポイントを実際にあったトラブルと共に紹介します。

ライター
  

楽しいけれど、危険が伴う海外旅行

海外旅行は最高の気分転換!新鮮な海外の文化に触れると、気持ちがリフレッシュしますよね。美しい街並、美味しい食事を楽しんで羽を伸ばせば、ストレスも吹き飛び、また頑張ろう!と思えます。 ベネチア

でも、忘れてはいけないのは海外旅行には危険が伴うということです。ちょっとしたトラブルだったら良い思い出になる場合もあります。もしも二度と海外旅行に行きたくなくなるようなトラブルに遭遇してしまったら・・・。

今回は、実際に私や友人が遭遇した予期せぬ出来事と共に、海外旅行を安全に楽しむために注意すべきポイントを紹介します。これから海外旅行に行く方の参考になれば幸いです。

安全対策は目的地選びから

方位磁針

ケース1)目的地が外務省の渡航自粛地域に指定された

乗り継ぎ先の空港で飛行機を待っているときに、目的地が外務省の渡航自粛地域に指定されたことがあります(目的地は、人気の観光地だけれども度々デモが起こる国でした)。現地に住む友人に状況を確認したところ、旅行するのには問題ないということだったので、そのまま目的地へ向かいました。

友人の言う通り、現地は思っていたよりも穏やかで、いつものように観光を楽しむことができました。ただ、飛行機で隣の席だった人にものすごく心配されましたし、帰国の際の乗り継ぎ先で、空港のスタッフには「信じられない!」と言われる始末。家族や友人も心配させてしまいました。

この出来事がきっかけで、旅行に出発する前に目的地の状況を調べるようになりました。また、たとえ自分が良くても、周りの人に心配をかける旅行はしないようにしようと思うようにもなりました。

目的地の状況を確認する

目的地に着いてみたら、街が荒れていてホテルから一歩も出られなかった!・・・なんてことにならないために、旅行で行きたい国が決まったら、その国の状況を確認しましょう。テロに巻き込まれる危険はないか、デモは起こっていないか。それに加えて、どのような犯罪が多く起こっているのかも知っておきたいです。

渡航情報マップ

絶対に安全な国というのはありません。でも、リスクの低い国を選ぶことはできますよね。旅行先選びに役立つのが、渡航情報マップです。行きたい国が決まったら、渡航情報マップを見て、その国の状況を確認しましょう。

渡航情報マップとは、世界中の各地域の危険度が確認できる地図です。外務省の安海外安全ホームページで見ることが出来ます。危険度が色分けされていて、一目でその地域の情報が分かる優れものです。

また、海外安全ホームページでは、渡航情報以外にも安全な海外旅行を手助けする様々な情報が公開されています。事前に旅行前に、ぜひ確認してみてください。

外務省 海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

犯罪に巻き込まれないようにする

交差点の案内

旅行先を比較的安全な国にしたとしても、犯罪に巻き込まれる可能性はどこに行ってもあります。旅行先でどのような犯罪に巻き込まれる可能性があるのか知っておく事は、危機意識を高めるために大切なことだと思います。

データから見る海外の犯罪被害状況

外務省安全海外ホームページを見ると、日本人が海外でどのような事故や事件に遭っているが分かります。

外務省のデータによると、2013年に報告があった犯罪被害の件数は、5353件です。そのうちの9割が、スリや置き引きなどの窃盗被害です。海外旅行では、犯罪被害のほとんどがお金の被害であることがわかります。

スリ・置き引きの被害が断トツに多い

パスポートとコイン

2013年の窃盗被害件数は4400件です。単純に計算すると、1日に12人はスリか置き引きに遭っているということになります。この統計は被害の報告があった情報に基づいて作られたものです。被害に遭っても届けを出さない人もいたはずなので、実際にはもっと多くの人が被害に遭ったことでしょう。

スリ

幸いなことに、私は海外旅行先でお金の被害にあったことはありません。

でも友人が被害にあっていました・・・。

ケース2)海外のスリは、プロフェッショナルだ

友人が、海外で財布をすられたことがあります。場所はヨーロッパのある国の地下鉄の切符売場。地下鉄の中で財布がないことに気がついたものの、一体いつ盗られたのかまったく心当たりがなかったそう。

恐いのは、友人と一緒にいた人も彼女がスリにあったことに気がつかなかったこと。怪しい人が近づいてくれば、何かしら異変に気がつきそうなものですが・・・。その話を聞いたとき「海外のスリは、プロフェッショナルだ」と思わず感心してしまいました。

友人の場合、スリ対策としてお金をいくつかの財布に分けて持ち歩いていたので大きな被害にならずに済みました。友人のように、お金を分けて持ちあるくのは被害を最小限にするのに有効です。でも一番良いのは、スリに遭わないことですよね。せっかくの楽しい旅行を台無しにしないよう、スリに遭わない方法を考えましょう。

どうすればスリ被害を防げるか

海外のスリはプロです。狙われたら最後、と思っていた方が良いでしょう。被害を防ぐには、スリのターゲットにならないことが一番です。海外にはスリに狙われないスタイルで行きましょう。

1) ファスナー付きのバッグ

旅行には、ファスナーが付いているバッグを持って行きましょう。簡単にバッグの中に手が入るトートバッグは海外旅行には不向きです。万が一のときに抱えることもできる、ショルダーバッグやボディバッグがおすすめです。リュックサックは、後ろからチャックを開けられても気がつきにくいので避けた方が良いです。

2) スカーフをバックに結ぶ

スカーフをバックのショルダー部分に結んで、ファスナーのスライダーを隠すのもオススメです。スライダーの位置が分からないとバッグを開けるのに手こずるので、スリが嫌がります。現地でスカーフを買って使えば、スカーフがお土産にもなるので一石二鳥です。

3) バッグを手で押さえておく

バックに手を添えているとスリに狙われにくいでしょう。がっしりとバックを抱えているのは格好悪いですが、軽く手を添える程度でしたら自然ですよね。

4) 堂々とした態度でいる

意外と大切なのが、歩いているときの姿勢や態度です。スリの立場になって想像してみてください。堂々と歩いている人とふらふら歩いている人が並んで歩いていたら、ふらふら歩いている人を狙いますよね。特に日本人は、他の国の人に比べて姿勢が悪いと言われています。背筋を伸ばしてシャキシャキ歩き、スキを作らないようにしましょう。

詐欺

窃盗被害に次いで多いのが、詐欺被害です。2013年は397件の詐欺被害の報告がありました。被害の内容は、暴力キャッチバーが最も多く、次に偽警官・ガイドと続きます。

ケース3)「代わりに切符を買ってあげよう」詐欺

私の友人が、ヨーロッパのある国で被害に遭ったことがあります。地下鉄の切符売場で切符の買い方がわからずにとまどっていた友人と友達。そこに「代わりに切符を買ってあげよう」と男性が近づいてきたそう。

困っていた彼女たちは、彼の言われるままにお金を渡してしまいました。男性は2人の切符を買い「目的地までの切符だよ」と言って渡し、去って行きました。後で、男性から渡された切符は2人が渡した金額よりもずっと安い切符だということに気がついたそうです・・・。

友人からこの話を聞いたとき、比較的、人を信じやすい日本人は、詐欺師のかっこうの獲物なのかもしれないと思いました。

詐欺被害に遭わない為に

1) 訳もわからず、お金を渡さない

これは当然のこと。普通、見知らぬ人にお金を渡さないですよね。でも、右も左もわからない海外で不安になっているところに優しそうな人が現われたら、つい安心して心を許してしまいがちです。詐欺師は善人のふりをして近づいてきます。油断は禁物です。

2) 困ったら、身分の分かる人に聞く

海外で困ったことがあったら、駅員や警察官など身分のわかる人に聞きましょう。道行く人の中には、親切心から助けてくれる人ももちろんいます。でも中には、お金目的で近づいてくる人も・・・。特に観光地では注意が必要です。詐欺師が、観光客に話かけるタイミングを狙っています。

3) 常に平常心でいるよう心がける

本当の善意から助けてくれる人は沢山います。実際に現地の人に助けてもらったことがあります。そういう優しい人と詐欺師は、やはり雰囲気が違うもの。冷静に観察すればわかるのですが、困った状態に置かれるとその判断がつかなくなってしまうのでしょう。それが初めての土地でのことだとなおさらです。

困ったことが起こったら、まず慌てずに平常心を保つよう心がけてください。客観的に自分の状況を見ることができれば、誰でも簡単に信用するということはないと思います。

女性の1人旅行は十分に注意を

1人で海外旅行に行くのが好き、という女性もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方は、十分に注意してください。2013年は39人が性犯罪に巻き込まれています。私は気をつけるから大丈夫と思っていても、ふいをつかれることはあります。実際に私が遭遇した恐い体験をご紹介します。

ケース4)誰もいないラウンジ(深夜)にいたことを大反省

深夜、空港のラウンジで飛行機を待っていたところ、近寄ってきた現地の男性に抱きつかれそうになったことがあります。走って逃げて難を逃れましたが、すごく恐かったです。誰もいないラウンジにいたことを大反省。空港は安全だろうと油断していました・・・。

ケース5)深夜、空港前のバス停でホテル行きのバスを待っていたときのこと

また、他の国の空港でも嫌な思いをしたことがあります。深夜、空港前のバス停でホテル行きのバスを待っていたときのこと。すぐ後ろにいた酔っぱらった男の子が3人、たびたび私の服を引っ張ってきました。

移動したかったのですが、バス停は混んでいて身動きができない状態。長時間のフライトで疲れていたのもあり、その時は「無視を決め込む」という選択をしました。結局、30分近くイライラしながらバスを待つはめに。

バス停では周りにたくさん人がいたので、服を引っ張られる程度ですみました。でも、もしこれが人の少ないところだったら、もっとひどいことをされていたかもしれません。

被害を防ぐために

ヨーロッパの駅

1) 深夜のフライトは避ける

昼のフライトに比べて安い、深夜のフライト。深夜のフライトを選んで旅費を節約する、という方もいらっしゃるかもしれません。たくさんの人が集まる空港も、深夜になれば人はまばらになります。女性のひとり旅では、深夜のフライトは避けてください。空港も安全ではありません。

2) 夜、人の少ないところに行かない

夜間に人の少ないところに行くのは、どこの国に行ったとしても避けて下さい。夜間の一人歩きを避けるのは、防犯対策の基本です。

でも、海外旅行に慣れていたり、何回か行った事がある国だと、危機意識が薄れて、夜であろうと1人で歩き回ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。たとえ旅慣れていたとしても「初心忘れるべからず」です。常に気を引き締めていましょう。

3) 護身グッズを持つ

防犯ブザーや電子ホイッスルなどのグッズを持つのも効果的だと思います。小さなものであれば、キーホルダー感覚でカバンに下げておくとことができます。海外旅行から帰ってきても使えるので、ひとつ持っておくのはおすすめです。

4) 身の危険を感じたら、助けを求める

切符の買い方や道を尋ねる場合は、身分の分かる人に聞いたほうがいいです。でも、身の危険を感じる状況だったら話は別。誰でもいいので、とにかく誰かに助けを求めましょう。日本語でも大丈夫。口調や身振り手振りで自分が危険な状況にあることは伝わります。

ちなみに私がバス停で服を引っ張られていたとき、隣に強そうなおじさんがいました。なので、もしいたずらがエスカレートするようだったら、このおじさんに助けてもらおうと思っていました。

体調を壊す

薬

海外旅行で最もありがちなアクシデントが、旅行先での体調不良ではないでしょうか。気候も食事も違う海外では、思っている以上に体が弱っています。その上、観光のために歩き回り疲れも溜まっているので、ちょっとしたことで体調を壊してしまいがち。

ケース6)シャワーの水が誤って口に入ってひどい腹痛に

あるヨーロッパの国でひどい腹痛に襲われたことがあります。原因は、シャワーの水が誤って口に入ってしまったこと。水道水は飲まないように注意していたのですが、まさかシャワーを浴びただけでお腹を壊すとは思っていませんでした。

せっかくの旅行なのに、食べたいものが食べられず、旅行の楽しみが半減してしまいました。ちなみに私の周りの海外旅行好きの友人のほぼ全員が、旅行先でお腹を壊したことがあります。そのうち1人は、救急車で運ばれたそう・・・。海外旅行に腹痛はつきものなのかもしれません。

薬やマスクは必需品

お腹を壊したときに、持っていてよかった!と思ったのが「正露丸」です!これがなかったら、私も友人のように救急車で運ばれていたかもしれません。海外で体調を壊す場合、最も多いのが食事や水が原因のパターンではないでしょうか。腹痛止めは必需品です。

その他にも、風邪薬、のど飴やマスクなど、準備できるものは日本から持って行きましょう。旅行先で買う事もできますが、日本のものとは成分が違いますし、使い慣れているもののほうが安心ですよね。

海外旅行保険に入る

旅行に行くときは、必ず海外旅行保険に入りましょう。海外での治療費や入院費は、予想以上に高いことがあります。保険に入っていれば安心です。

保険会社、目的地や旅行日数やなどによって保険料は変わりますが、一週間程度の旅行でしたらだいたい5000円以内で保険に入ることができます。短い旅行でも、保険には必ず入っておきましょう。

フライトの疲れを取ってから動き回る

目的地に着いたらすぐに色々なところに行きたくなりますよね。でも、フライトの疲れが取れていない状態で、あちこち動き回ると疲れるのが早く、体調も崩しやすいのでオススメしません。飛行機に乗ることは、意外と体力を消耗します。

乾燥した機内で、ずっと座っているのは思っている以上に心身にストレスになっています。目的地に着いたら、まずゆっくり休んでフライトの疲れを取りましょう。その後の体調が全然違います。

オススメは、夕方から夜に目的地に着くフライトを選ぶこと。現地で夕食を取って、あとは寝るだけにする。そうすれば、翌日から元気に動き回れます。

安全に楽しく海外旅行を楽しもう

飛行機

海外旅行にはアクシデントはつきものです。でも、事前の準備と現地での行動に注意することで避けられることは沢山あります。せっかくの海外旅行を嫌な思い出にしないために、できる限りのことはしておきましょう。

この記事では不安にさせるようなことを書いてしまいましたが、安全に気をつけてさえいれば、海外旅行は本当に楽しいです。新鮮な気持ちになれるし、自分を成長させるきっかけを得る事もできます。ぜひ、どんどん行って欲しいです。

みなさんに嫌なアクシデントではなく、楽しいアクシデントや嬉しいアクシデントが起こるよう願っています!

著者:kodama nao

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アート専攻。アートとその周辺への愛を文章に込めます。イラスト&デザイン&写真などなど視覚芸術の制作も大好き。好きな言葉は「柔軟な対応」です。