英検とTOEICの違いは?英語資格「実用英語技能検定」のメリット|トピックスファロー

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2013年11月12日
英検とTOEICの違いは?英語資格「実用英語技能検定」のメリット

近年はTOEICに注目が集まり、企業もTOEICを採用するところが増えていますが、英検にはTOEICにはないメリットも存在します。今回は、英検の試験概要から、TOEICとの違いについてまとめました。

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英検を受験するメリットは?実用英語技能検定情報まとめ

英検は、日本国内で1、2位を争うほど知名度の高い、定番の英語資格です。
近年は「TOEIC」をはじめとした英語資格に注目が集まっていますが、英検にはTOEICとは違ったメリットが存在します。
今回は、英検の資格・試験について紹介します。

英検のメリット

英検の取得によって英語力を付けることは、様々なメリットがあります。
例えば、教員採用試験では、一部の自治体は英検1級取得により、英語試験免除の優遇を受けることが出来ます。
他にも、観光庁が実施する「通訳案内士試験」では、英検1級に合格すると、一次試験の英語科目の免除を受けることが出来ます。
もちろん、TOEICが注目を集める現在でも、企業の中には英検のスコアを評価する企業は多く存在します。

また、海外の学校には、英検の級位を留学の条件として認定している大学も存在します。

留学先のご紹介 – 日本英語検定協会

また、学生の方にも便利な資格で、一定以上の級を取得することで、入試の優遇や単位取得を認める大学は、高校・大学合わせて全国に800校以上存在します。

入試優遇・単位認定 – 日本英語検定協会

英検の試験

試験概要
受験資格 誰でも受験可能
試験日 【1次試験】
6月、10月、1月
【2次試験】
7月、11月、2月
受験料 1級 ・・・ 7,500円 準1級 ・・・ 6,000円
2級 ・・・ 4,100円 準2級 ・・・ 3.600円
3級 ・・・ 2,500円
4級 ・・・ 1,500円
5級 ・・・ 1,400円
問題形式 【4級・5級】 筆記・リスニング
【1級・準1級・2級・準2級・3級】
筆記・リスニング・スピーキング
合格率 【2012年第1回】
1級 ・・・ 9.6% 準1級 ・・・ 14.9%
2級 ・・・ 24.6% 準2級 ・・・ 36.2%
3級 ・・・ 53.2%
4級 ・・・ 69.8%
5級 ・・・ 82.9%
公式サイト 日本英語検定協会
試験問題数
試験レベル 筆記 リスニング スピーキング
1級 42問 27問
準1級 42,問 29問
2級 45問 30問
準2級 45問 30問
3級 35問 30問
4級 35問 30問 ×
5級 25問 25問 ×

どのような問題が出ているかは、日本英語検定協会の公式サイトにて、過去問を確認することが出来ます。
掲載されているのは1年(3回)分。全ての問題が確認できるので、勉強にも便利です。

試験内容・過去問 – 日本英語検定協会

TOEICとの違いは?

日本でトップクラスの知名度を誇る「英検」。ですが、近年は「TOEIC」や「TOEFL」といった資格に注目が集まりがちです。
2005年の「検定資格認定制度」の廃止によって文部科学省のお墨付きがなくなったのを契機に、英検よりもTOEICを評価する企業が増えてきています。
しかし、英検の試験は、TOEICとは違ったメリットも存在します。

英検の資格には、筆記問題とスピーキングの問題が用意されていますが、TOEICにはどちらもありません。07年に「TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト」が開始されましたが、それはTOEICとは別のテストです。
英検はTOEICに比べ、自分から意見を述べていく「発信型」の英語試験と言えます。そういった面から、英検を評価する専門家の方も多く存在します。

また、TOEICはビジネス向けの英語試験という事で評価を受けていますが、逆に考えると「ビジネスに偏っている」と言えるため、ビジネス以外の場面では活用が難しい場合があります。
すなわち、英検の方がTOEICよりも、幅広い教養を要求されるのです。
その他にも、例えば外交官の様な仕事の場合、和訳・英訳に関する仕事がある場合もありますが、英検はそのような技術も測ることができます。
このように、目的によってはTOEICよりも、英検の方があっているという場合があるのです。

著者:海老田雄三

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芸能、アニメ、ゲーム、音楽あたりが得意分野のはずが、気が付けばなんでも書くライターになっていました。アニメ、ゲームなどのサブカル誌によく寄稿しています。