今さら人に聞けない!そもそも審美歯科ってどんな治療をするの?|トピックスファロー

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2012年11月27日
今さら人に聞けない!そもそも審美歯科ってどんな治療をするの?

審美歯科といえば、「歯を美しく治療する歯科」ということは、分かりますよね。でも、具体的にどんな治療をしてくれるのかは、よく分かっていないような・・・そんな人のために、審美歯科の治療を詳しくご紹介します。

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審美とは?審美歯科とは何か?

辞書で「審美」という言葉を調べると、“美を見極めること”、“美を追求すること”などの意味があります。
このことから、審美歯科というのは、美しさを追求するために治療を行う歯科、ということがいえますよね。
それでは、具体的に、審美歯科ではどのような治療が行われるのでしょう?

クリーニングする

一般的に歯のクリーニングとは、普段の歯磨きでは落としきれない、歯の表面や根に付着している歯垢や歯石を除去することを指します。
スケーラーと呼ばれる細長い器具や超音波スケーラーを使うことで、歯垢や着色汚れを取り除くことはできますが、変色した歯を白くするという効果はありません

そのほかに、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)といって、専用器械と研磨ジェルを使ったクリーニング法があります。歯の表面がツルツルになり、歯垢を付きにくくするほか、タバコのヤニ・茶渋などによる着色や歯槽膿漏などを防ぐ効果があります。

歯を白くする

ホワイトニング

漂白」や「ブリーチング」とも呼ばれるホワイトニングは、薬品を使って、歯に染み込んだ着色成分を分解します。

保険が適用されない自費治療で、歯科医の指示に従って自宅で行う「ホームホワイトニング」と、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」の2つのタイプがあります。
ホームホワイトニングの場合は、マウスピースを使って、歯全体を漂白しますが、オフィスホワイニングの場合は、変色している歯1本1本を、薬品を塗って漂白します。

ラミネートべニア

べニア板にも使われている「べニア」という言葉には、“見せかけ”という意味があります。
ラミネートべニアは、歯の表面を薄く削り取り、セラミックのチップを貼りつける治療法です。
ホワイトニングでは改善されない歯の変色や、歯のごく小さな欠損歯と歯の隙間などの改善に効果があります。

自然な歯を実現する

セラミックを使ったインレー

セラミックは陶器材料のため、時間がたっても変色しない、また、金属アレルギーを誘発する危険性がないことから、見た目だけではなく、安心して長く使うことができる素材だといえます。
小さな虫歯を部分的に削った後に詰める、詰め物のことをインレーといいます
通常、保険内で奥歯を治療する場合は、金属製のインレーが使われますが、笑った時などに気になるという人には、保険外のセラミックのインレーをおすすめします。

セラミックを使ったクラウン

虫歯の進行によって、歯根の治療が必要となった部分には、クラウンと呼ばれる歯全体の被せ物を装着します。
セラミックのクラウンは、透明感が高いことから、周りの天然の歯との区別がつかないほど自然で、保険内のクラウンにありがちな歯ぐきと境目の黒い線「ブラックマージン」も起こりません

歯の欠損を補う

インプラント治療

ケガや先天的な病気による歯の欠損や、加齢・歯周病などにより歯が抜け落ちた場合の、有効な治療法として注目されているのが、人工の歯根をあごの骨に埋め込むインプラント治療です。
インプラントを、あごの骨に埋め入れることから、自分の歯のような安定感が得られるほか、セラミックのクラウンを装着することで、自然で美しい歯を復元することができるのです。

歯並びを良くする

クイック矯正

歯自体を矯正するのではなく、歯を削った後にセラミックを被せて、歯並びを矯正することをクイック矯正といいます。これには、ホワイトニングの効果も得られるという、メリットもあります。
通常の矯正に比べて、それほど時間がかからないことから、気軽に受けられる矯正法といえます。

マウスピース矯正

透明なマウスピースを使った歯列矯正です。
従来の、ワイヤーやブラケットなどの装置を用いた矯正とは違って、痛みがなく、自由に取り外せて、さらに費用が安いことから、人気急上昇中の矯正法です。
ただし、矯正に時間がかかるほか、矯正中に何度かマウスピースを作り変える必要があることから、メリットとデメリットをよく考慮した上で、選択すべきかもしれません。

インプラント矯正

インプラント(人工歯根)を歯ぐきに埋め入れて、インプラントを支点にゴムやスプリングで、矯正したい歯を直接動かす、新しい歯列矯正法です。
従来の矯正法に比べて、確実に、短期間で矯正できるのが利点ですが、まだまだ費用が高く、また、治療を行うことができる歯科医が少ないという、難点もあります。

著者:加賀原まこ

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