北海道土産の定番人気「白い恋人」に変わってニューフェースが登場!|トピックスファロー

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2015年5月8日
北海道土産の定番人気「白い恋人」に変わってニューフェースが登場!

北海道旅行から帰る時、新千歳空港で求めるお土産。かつては「白い恋人」が圧倒的な人気を誇ったが、最近は生キャラメルや生チョコなどが人気となっている。一人の購入の個数制限まで人気がエスカレートするほど。そこへ新たな新顔も出現した。

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2014年全国ランキングの上位

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全日空商事は、このほど全国の空港のギフトショップ「ANA FESTA」で販売した2014年新商品の売上ランキングを発表した。

そのランキングでは、
2位「北海道開拓おかき 白糠柳だこ味」
3位「美冬(みふゆ)抹茶味」
4位「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」えび味
10位「IMO&MAME」
と、北海道の菓子が4つ、ランク入りしている。

開拓おかきシリーズの新作が上位に

2位に入ったのは北菓楼(きたかろう)の「北海道開拓おかき 白糠柳だこ味」だ。1位の「東京チョコレート・ワッフルサンド」(アンデル・東京江東区)には及ばなかったものの、安定した人気を誇っている。

「北海道開拓おかき 白糠柳だこ味」は「開拓おかき」シリーズの新作。釧路市に隣接する白糠町白糠港で水揚げされる「柳だこ」をおかきに練りこんでいる。
白糠沖は暖流と寒流が交わる豊かな漁場に恵まれており、冬季に収穫する「柳だこ」は、身が引き締まっていて、噛めば噛むほど味わいが深まる。
築地市場でも最高級の評価を得ている。

この「柳だこ」を、北海道産のもち米に練り込み、昔ながらの製法で7日間かけて「北海道開拓おかき 白糠柳だこ味」は完成する。

開拓おかきシリーズは、これまで「標津秋鮭味」「枝幸帆立味」「増毛甘エビ味」「松前イカ味」「えりも昆布味」と、季節限定で「野付北海シマアジ味」が出ている。
これらのシリーズは人気が高い。そこに加わった新作の「柳だこ味」も注目された格好だ。

夕張メロンゼリーで躍進

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メーカーの株式会社北菓楼は、北海道砂川市にある。
1991年に株式会社ホリの子会社として誕生した。

ホリの名物といえば、「夕張メロンピュアゼリー」だ。
夕張メロンの果肉を贅沢に使用し、独特の「メルティング質」というとろけるような食感、芳醇な香り、すっきりとした果汁が特徴。
もはや、ゼリーとは呼べないような新たな果実感があり、販売から2年後の1988年から10年間、日本航空の機内菓子に採用されて人気となった。

「夕張メロンピュアゼリー」はモンドセレクション5年連続最高金賞、北海道お中元ギフト10年連続1位の実績を誇る。

その、ホリが菓子製造に絞って設立したのが、北菓楼だ。

札幌と旭川の中間にある砂川市にある北菓楼本店には喫茶室もある。
おかきシリーズや、ケーキ、ソフトクリームも提供している。
高速道路の砂川ハイウェイオアシスにも、北菓楼の店舗があり、シュークリームが人気になっている。

老舗、石屋製菓の新作

石屋製菓といえば「白い恋人」。その老舗による新作が、ランキング3位に入った「美冬(みふゆ)抹茶味」だ。

「美冬」ha、ブラックとミルクは原料クーベルチュールを使ったなめらかな口どけと、繊細なホワイトチョコレートと、味わいにこだわった。

ミルフィーユ状になった素材のバランスが特徴で、ネーミング「ミ・フ・ユ」とかけてもいる。

マロン、ブルーベリー、キャラメルに続く、抹茶味が、北海道お土産ファンに評価を受けている。

観光も楽しめる白い恋人パーク

石屋製菓のある札幌本社の隣には、チョコレート製造が見学できる「白い恋人パーク」があり、イベントや観光が楽しめる。

内部では、「白い恋人」ができるまでの製造ラインを3階通路から見学できる。
焼きたてのラング・ド・シャーでチョコレートを挟む様子や、冷却、包装といった工程が行われている。

また、イギリスのアンティーク家具に囲まれた喫茶室、「チョコレートラウンジ」がある。チョコレートドリンクやチョコレートフォンデュ、パフェ、ソフトクリームが楽しめる。
また、店内にはからくり時計塔があり、時間が来ると人形たちの行進が見られる。

「お菓子作り体験工房」では、オリジナルの白い恋人を作ることができる。ここでは生地もチョコレートも本物と同じ材料を使い、メッセージを入れることも可能だ。
型抜きやお絵かきクッキーを焼くこともできて、完成したらお土産として持ち帰ることができる。

レストランから生まれた人気菓子

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札幌のレストラン「YOSHIMI」が作った「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」えび味が、ランキング4位に入った。

「YOSHIMI」はもともと札幌に1983年に誕生した、勝山良美氏のオーナーレストラン「ヨシミ」から生まれた。オープンキッチンスタイルで、旬の魚介や道産の新鮮な野菜を使ったオリジナルな料理を提供している人気の店。

現在は、札幌のみならず、仙台、福岡、池袋にも進出しているほか、オムライス店舗も展開している。

その一環となったカレーレストランが菓子製造のきっかけとなった。札幌の「ラ・メゾン・ド・カリー・クゥー」以外に、名古屋、木更津にチェーン店がある。スープカレーとルーカレーがあり、こだわりのブイヨンと香り高いスパイスが特徴。

そこで生まれたのが、「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」だ。
このユニークなネーミングは、「カリー風味」と「カリッ」とした食感を重ねたのと、勝山良美さんが開発していた試作品があまりに美味しく「まだある?」と尋ねたことを合わせた。

オリジナルの特製ガラムマサラに、エビを生地に練りこんだ風味が特徴。6種類のスパイスを使った本格的なカレー味と、エビのコクが旨みをましている。

このお土産が気になったら、本家のレストラン、カレーショップにも、足を運ぶのも面白そうだ。

10位に入ったのは十勝で展開

「IMO&MAME」はカルビー(本社東京)が十勝で展開する、ポテトファームの新作。ランキング10位に入った。

道産のジャガイモと枝豆をミックスし、独特の製法でフライしてある。ポテトファームでは、もともと、「じゃがポックル」など人気商品があり、その製法などを使って、定評のある味わいを作った。
道内の空港以外にも、十勝の土産物屋で扱われている。

人気のお土産には作られた土地の物語がある。近くに行かれた時は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろう。

著者:メイフライ

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スポーツ関連や、バイオマス、太陽光などのエネルギー関連で取材、ベンチャー企業の企画室での職務経験があります。