【あの人も食べた?!】長崎でお土産に買いたい3大南蛮スイーツ|トピックスファロー

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2013年2月6日
【あの人も食べた?!】長崎でお土産に買いたい3大南蛮スイーツ

室町時代に長崎を訪れた“南蛮人”と呼ばれる外国人から伝えられた南蛮スイーツは、今でも、変わることなく、人々から愛されています。ここではそんな、長崎に行ったらぜひお土産として買いたい3つのスイーツをご紹介します。

兼業ライター。専門ではないけれど、ライター歴は長いです。
  

長崎シュガーロードで生まれた南蛮スイーツとは

江戸時代に鎖国をしていた日本では、輸入された砂糖はすべて長崎の出島から、江戸に運ばれていたといわれています。そして、当時、貴重だった砂糖が通った長崎街道の周辺では、外国人から伝えられた、いわゆる「南蛮菓子」が多く作られたのです。
ここではそんな、今もなお長崎で愛されている、3種類の南蛮スイーツをご紹介します。

カステラ

カステラは、言わずと知れた長崎銘菓。
室町時代の終わり頃に、ポルトガル人によって長崎に伝えられたとされるカステラは、現在のスペイン中央部にあった、カスティーリャ王国をポルトガル語で表した「カステーラ」が語源とされています。
伝来当時は小麦粉・卵・砂糖を使った素朴なものでしたが、その後、江戸時代になって江戸や大坂に広まり、水飴が使われるようになって、現在のしっとりとした食感になったのです。

そして、幕末に長崎に滞在していた、坂本龍馬が中心となって設立した「海援隊」も、カステラと深い関わりがありました。というのも、実は、京都の国立博物館に所蔵されている、海援隊の当時の日記帳にカステラのレシピが残されていたそうなのです。
最近では、海援隊のレシピを忠実に再現したカステラも発売されているので、ぜひ、龍馬ゆかりの味をご賞味下さい。

おすすめのショップ

カステラ

カステラ元祖 松翁軒
本店: 長崎県長崎市魚の町3-19
095-822-0410

金平糖

白や、ピンク、青、黄色などのカラフルな色と、表面のデコボコが特徴の金平糖も、カステラと同様に室町時代の末期にポルトガル人によって伝えられたスイーツです。砂糖菓子を意味するポルトガル語の「コンフェイト」に、”金平糖”や”金餅糖”という漢字があてられました。

1569年、キリスト教の宣教に訪れた、イエズス会のポルトガル人宣教師ルイス・フロイスが、当時台頭していた織田信長と謁見した際に、贈り物として献上していたことから、信長も金平糖を食べたのではないかと考えられています。
そんな、豪傑といわれていた戦国時代の天下人も口にした、ユニークな形と混じりけのない甘さが特徴の金平糖は、今も昔も日本人が大好きなスイーツです。

おすすめのショップ

こんぺいとう

平戸観光協会売店
長崎県平戸市岩の上町1473
0950-23-8600

ボーロ

小麦粉や砂糖、卵などを混ぜて焼いた丸いお菓子を、ポルトガルではボーロといいます。そして、そのボーロも、ポルトガル人によって室町時代に伝えられました。
江戸時代には、”ほうろ”や”ほうる”と呼ばれようになり、現在では、九州の「丸ボーロ」をはじめ、京都の「蕎麦ほうる」が、人々に愛されています。

全国的には、口の中ですぅーっと溶ける、小さなお子様向けの小粒のボーロが一般的かもしれませんね。
ところが本国ポルトガルでは、ボーロといえばクリスマスの定番スイーツ“お菓子の王様”を意味する「ボーロ・レイ」は、フルーツのシロップ漬けやそらまめがデコレーションされた、日本の地味なボーロとは似ても似つかない、ゴージャスでカラフルなスイーツなんです。

おすすめのショップ

ボーロ

長崎 異人堂
長崎県長崎市築町5-16
095-823-3000

著者:佐藤和子

兼業ライター。専門ではないけれど、ライター歴は長いです。
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学生時代から文章を書くのが好きだった影響で、社会人になってからも、こっそりと週末ライターを続ける。新しいもの好きで、常にアンテナ張っています。