これぞ“美味しい”資格!ソムリエ以外で見つけた世界お酒の資格7選|トピックスファロー

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2014年11月17日
これぞ“美味しい”資格!ソムリエ以外で見つけた世界お酒の資格7選

お酒にまつわる資格といえばソムリエですよね。しかし世界にはまだまだ知られざるお酒の資格が埋もれていました。そこで趣味の資格としても実用的な資格としても使えそうなアルコール系資格を世界中から7つピックアップ。受験は全て日本でできます。

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アルコール系資格の代名詞『ソムリエ』

ワイン

まずは定番の資格『ソムリエ』。
エキスパートという意味で『〇〇ソムリエ』という名称にも使われるくらい、一般に浸透しており、最も認知度の高い資格と言えるでしょう。

そんなソムリエの資格は、大きく分けて『ソムリエ』『ワインアドバイザー』『ワインエキスパート』の3種類がある事をご存知ですか?

日本ソムリエ協会が認定する『ソムリエ』、及び『ワインアドバイザー』の資格は、3年~5年以上のアルコールを提供する飲食店にてサービス業を行っていなければ、受験する事も出来ません。
ワインが好きで資格が欲しいのなら、受験資格が20才以上の『ワインエキスパート』を狙ってみましょう。

日本酒の資格の先駆け『利き酒師』

日本酒

一方で、日本酒のソムリエと呼ばれているのが『利き酒師』です。
チューハイブームで焼酎に押され気味だった日本酒ですが、日本食の広がりとともに世界中で「SAKE」として飲まれるようになり、日本国内でも女性の愛飲者が増えつつあります。

他に日本酒に関する資格では、『日本酒学講師』『酒匠』といった資格も増えています。

日本酒があるなら次はこれ『焼酎アドバイザー』

焼酎

利き酒師と同じ「酒匠研究会連合会」が主催しているのが『焼酎アドバイザー』。
これらお酒の資格と言えば、『お酒マニア』か『ただの酒好き』程度の認識しかない人が多いと思います。

しかしプロとして資格を使っている人は小売店や飲食店で働く人が多く、お客の好みやその日の料理に合わせたお酒を選ぶ、ワインにおけるソムリエの資格と同じように利用している事もおおいのだそうです。

夏の定番、とりあえずと言えば『ビアテイスター』

ビール

居酒屋での最初の1杯として不動の人気を誇るビールにも『ビアテイスター』という資格があります。
主催しているのは「日本地ビール協会」。

ビールに関する知識を得るとともに、ビールの美味しい飲み方を覚えることが出来ます。
なおビアテイスターで満足できない人には、上位資格として『ビアジャッジ』を狙ってみるもの面白いでしょう。

ちなみにビール会社として有名なキリンには『ドラフトマスター』。アサヒには『テクニカルマスター』という資格があります。
しかしそれぞれのビールを扱っている店舗のスタッフではないと受験する事すらできません。

4000年の歴史は計り知れない『中国酒類鑑定士』

黄酒

photo by ChaXiu Bao on flickr

中国料理は日本でも人気ですが、それがお酒となるといまひとつ。中華料理屋に老酒や紹興酒が置いてある程度でしょう。
しかし中国には「黄酒」「白酒」「薬酒」の三大種類があり、それらを学ぶのが『中国酒類鑑定士』です。

シェリー酒って知ってます?『ベネンシアドール』基礎技能

シェリー酒

photo by belokamensky on PHOTOZOU

シェリー酒とはスペイン南部のアンダルシア地方で作られる白ワインにブランデーを補添したお酒の事。
アルコール度数15%~20%と強力なお酒で、独特の香りがあり、食前酒の最高級品と呼ばれています。

そして『ベネンシアドール』とは、シェリー酒におけるソムリエの事。
『ベネンシア』と呼ばれる、全長90センチの細長い柄杓を使い、1メールもの高さからグラスへシェリーを注ぐ、独特の方法からその名前が付けられました。

ちなみに日本国内で活躍するベネンシアドールは数十人しかいないと言われています。

じわじわと受講者が増えている『テキーラ・マエストロ』

テキーラ

シェリーと同じく、日本ではマイナーなテキーラの資格が『テキーラ・マエストロ』
シェリー酒と同じく、メキシコのテキーラで作られたものしか『テキーラ』と名付けることはできません。

現在、全国8カ所で定期的に開講し、さらに上位クラスの『グラン・マエストロ・デ・テキーラ』を2013年より開始。
徐々に勢力を広げている、注目のアルコール系資格です。

飲食店や小売の付加価値にお酒の資格

職業として見た場合、ソムリエも含め、単独で収入を得るのは難しいでしょう。
本場フランスよりも数が多いと言われる日本のソムリエは、職業として認められていても競争率は高く、利き酒師を専門に雇う日本料亭や居酒屋はなかなか見つかりません。
一応、人数の少ないベネンシアドールなら、パフォーマーや講師としての収入を得る可能性もあります。

現状では『趣味』としての資格という意味合いが強いでしょう。

しかしTPP参加で関税が撤廃になれば、海外のお酒が手に入りやすくなり、今までなじみのないお酒を飲む機会も増えるでしょう。
その時、飲食店や小売店のスタッフがこれらの資格を持っていれば、他のお店とは違う、特徴と付加価値を出せるかもしれません。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。