夏のレジャーと仕事にもつながる合格率90%の小型船舶免許を取得|トピックスファロー

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2013年5月30日
夏のレジャーと仕事にもつながる合格率90%の小型船舶免許を取得

夏の海をマリンジェットで楽しみたい。そんな貴方には小型船舶免許の取得が必要です。エンジンがついた小型の船を操縦するのに必要な小型船舶免許。一般にはあまり知られていないこの免許の基礎知識と、その取得方法を紹介します。

WEBライター
  

どこまでが小型?『小型船舶免許』の基礎知識

小型の船

小型船舶免許とは、エンジン付きの総トン数20トン未満の、小型の船を日本国内で操縦する為に必要な国家資格。
ちなみに、20トンを超えていても次の項目の全てを満たせば小型船舶として認められます。

  1. 一人で操縦できるもの。
  2. 全長24メートル未満。
  3. スポーツかレクリエーションのみで使用する。(仕事で使ったらアウト)

小型船舶免許の種類

小型船舶免許は、『操縦できる船の大きさ』と『運転できる範囲』によって、4段階に分けられます。

一級小型船舶操縦士

小型船舶なら、どんな大きさの船でも運転可能。
運転範囲にも無制限
ただし水上オートバイは運転できない。
この免許があれば、ヨットで世界一周もできる。

2級小型船舶操縦士

1級と同じく、船の大きさに制限をうけない
ただし運転可能範囲は、『海岸から約9キロ(5海里)』まで。
水上オートバイの運転は出来ない。
レジャー目的には十分。

二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定)

総トン数5トン未満、出力15キロワットの船のみ運転可能。
海での運転は禁止。操縦は指定された湖や川に限定される。
水上オートバイの操縦も禁止。
川や湖でボートフィッシングをメインとする釣り人にはうってつけ。

特殊小型船舶操縦士

水上オートバイを運転できる唯一の資格。
範囲は、『海岸から約3.7キロメートル(2海里)』まで。
水上オートバイ以外の、小型船舶の操縦禁止。
他の級と同時に取得する人も多い。

免許の取得制限

年齢と身体検査で不備があった場合は、免許の取得ができません。

年齢制限は1級のみ18歳以上。それ以外は16歳から取得ができます。

それ以外では『視力が0.6未満』『夜に船の灯火の見分けがつかない』『運転が難しい疾病や障害がある』といった場合は、免許取得を断られる。もしくは条件付きで免許交付となります。

小型船舶免許を取得するまでの流れ

免許取得には、小型船舶免許の国家試験に合格する必要があります。
免許取得には『直接受験』する方法と、『教習所に通う』方法があります。
試験合格後に運輸局に申請を行う事で、小型船舶免許が交付されます。

直接受験と教習所の違い

直接受験を行った場合、受験費用を安く抑えることが出来ます。
しかし『身体検査』『学科・実技試験』を受ける必要があり、学科と実技を同じ日に受けられるとは限りません。
合格発表は、各事務所。もしくは『一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会』のweb上でも発表されます。

一方、教習所へ通った場合、1級では5日以上。もっとも短い特殊免許でも2日以上に渡り講習を受けなければいけません。
当然、それだけ費用も掛かります。

ただし、学科と実技試験は免除され、身体検査に合格できれば免許が交付されます。

小型船舶免許を仕事に生かす方法

小型船舶免許のだけで仕事を行う事は出来ません。
例えば報酬を得て人を運ぶ(旅客船や遊漁船)には、『特定操縦免許』が必要になります。
またインストラクターとなるには、マリンインストラクターの資格があると有利になるでしょう。

小型船舶免許の更新・失効・再取得

小型船舶免許の有効期間は5年。
更新は有効期間満了日の1年前から可能。それを過ぎると失効となります。

失効した場合は、失効再交付講習機関にて講習を受ける事で再取得できます。
ちなみに、失効となっても資格の効力はずっと残りますので、失効から何年たっていても『執行再交付研修』を受ける事で、免許を取得し直す事が出来ます。

ボートレンタルなら1万円で1日遊べる

小型船舶免許の合格率は90%以上。
対策をたてた勉強をしておけば、そうそう不合格になる資格ではありません。

また、『免許だけとってもボートなんて買えないよ』という人には、ボートレンタルがおすすめ。
定員6名。4人くらいの釣りに最適な小型の船なら、シーズン中に6時間借りても1万円以下。
夏のハイシーズンにだけ船を使いたい人には、レンタルで十分遊べるでしょう。

ボートフィッシングにも、近海でクルージングにも使える小型船舶免許。
自動車免許の様に、取得まで取得に何か月もかかる試験ではありません。
夏の本格シーズンを前に駆け込みで取得する事も不可能ではないでしょう。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。