【受け口】 しゃくれ顔にする不正咬合!その背後に隠された5つの原因|トピックスファロー

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2012年12月25日
【受け口】 しゃくれ顔にする不正咬合!その背後に隠された5つの原因

下顎が突き出た『受け口(反対咬合)』という咬合障害があります。しゃくれたような顔になってしまい、日常生活にも支障をきたすようです。この受け口はどんな経路で発症するのでしょうか?何が原因になっているのか迫ってみました。

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受け口~噛み合せが逆になる症状~

一般的な噛み合せは、上の前歯が下の前歯より前に出ていて、そのまま自然に噛み合わされるものです。
しかし、中には噛み合せが逆になるという事があります。
下の前歯が上の前歯より前に出てしまう『受け口(反対咬合)』と呼ばれるものです。
噛み合せが逆になっているので、外部からはっきり解ってしまいます。下顎が前に出ている為“しゃくれ顔”になってしまうのです。また、咀嚼や会話などの日常生活に支障をきたす事もあります。

でも、なぜこの様な症状が起きてしまうのでしょうか?
そこにはいくつかの要因が隠されていました。

受け口を引き起こす驚きの5つの原因

親からの遺伝

遺伝子には、『次の世代に情報を受け継がせる。』という優れた機能があります。
その情報の中には親の特徴などの詳細情報も含まれています。その為生まれてくる子供は、親に似た特徴を持っているのです。
残念な事に、この遺伝子の優れた機能が、『受け口』という情報もしっかりと受け継がせてしまうのです。両親ともに受け口だと、生まれてくる子も受け口になりやすいのです。

顎の大きさがアンバランス

『上の顎が小さい。』もしくは『下の顎が大きい。』というアンバランスも受け口の原因の一つです。
これも遺伝的な部分に大きく依存しています。なので、治療するとなると、顎骨を削るなどの大々的な外科手術が必要になります。

口呼吸

鼻で呼吸をせず口で呼吸をすると、受け口になりやすいです。
口を開き呼吸をすると、舌の位置が下がります。舌が下がると気道が狭くなるので、気道を確保する為に下顎を突き出すようになります。
これが習慣化されると、顎骨や顎の筋肉が口呼吸に順応してしまい、受け口になってしまうのです。

クセ

クセも受け口の原因になります。
下顎を突き出すクセのある人は要注意です。口呼吸同様、顎骨や顎の筋肉がクセに順応してしまうので、結果として受け口になりやすいです。
他にも、指しゃぶりのクセも危険です。小さい頃に指しゃぶりのクセを治さなければ、舌の位置が下がり下顎を突き出すという事になりかねません。受け口にならないにしても、『開口』という咬合不全になる可能性は高いです。
爪を噛むクセやタングトラスト(舌癖)も受け口の原因とされています。

上記以外の原因

上記以外でも『受け口』の原因として、歯の発育障害や胎生期の発育障害もあります。

受け口を治療する為の2つの方法

受け口を完全に治すには2つの方法※が効果的です。
1つは、顎骨を削り、歯の角度や並び方の調整をするという外科的手術
そして、もう一つは、クセを治す事です。
受け口を治療するにはこの2種類が必要になってきます。

※この2つの方法は、全ての歯が永久歯に生え変わっているという前提です。
乳歯の段階では、ムーシールドという器具を使用する治療法があります。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。