洋書の乱読で英語力を身に付ける!SSS英語学習法とは|トピックスファロー

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2013年11月2日
洋書の乱読で英語力を身に付ける!SSS英語学習法とは

多くの本を読むという事は多くの知識と出会い、教養を深めていくことに通じます。読書から学ぶという事は洋の東西を問わない、王道の勉強法なのです。最近注目されている英語の勉強法である、多くの本を読み倒すことで英語力を高めるというSSS英語学習法について解説していきます。

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たくさん本を読んで英語力を高めるSSS英語学習法

「英語力を身に付けるには洋書を読むのが一番」と豪語する英語の達人は結構多いものです。しかし、ろくに英語の実力もついていない段階から、ネイティブスピーカーの人でも読みたがらないような小難しく分厚い本に当たってしまうのは逆効果。本を読むのも、英語に触れるのも嫌になってしまいます。
これは「読書は情操教育にいい」からと、ひらがなを読めるかどうかの幼児に学術書を読ませるようなもので、理解力のレベルに合わせて本を選び読む事が大事なのです。

多くの本を読むことで英語力を養うと話題の勉強法「SSS英語学習法」について解説していきます。

中学生レベルの英語力があれば十分!SSS英語学習法の特徴

SSS英語学習法はたくさんの英語で書かれた本をいちいち翻訳・分析せずに読んで大筋を把握する力や読み取る力を身に付ける英語学習法です。SSSとは「Start with Simple Stories=簡単な話から始める」という意味で、絵本のような文章が完結で使われている単語の少ない本を数多く読んでいくのが特徴です。

このような英語の本を大筋を把握しながらたくさん読んでいくことを「多読」というのですが、かの夏目漱石も著書の中で「英語の実力がある程度付いたら無茶苦茶でいいからたくさんの本をとにかく読め、読んでいる内に意味が分かってくる」と多読の功を説いています。

面白くなかったら読むのを止めてもいい

子供に読書を勧めてくる親や教師は、どんなにつまらない本でも「最後まで読みなさい」「途中で投げ出すんじゃない」と完読することを強要してくるものです。しかし、面白くない・興味の持てない本を最後まで読むのは苦痛そのものでしかなく、知識は身に付かず嫌な思いだけが溜まるだけです。

SSS英語学習法では原則として、「つまらないと感じた本は読むのを止めていい」としています。本来、読書は面白いものですが自分の意志に反し忍耐しながら続ける読書は面白くとも何ともなく、我慢して読んだ内容も対して覚えていないものです。

読むことの楽しさを根本におくからこそ、つまらなく感じた時点で読むのを止めてもいいのです。

辞書を引かない・わかっている部分を繋げて読む

SSS英語学習法では「一切辞書を引かない」「分からない所は飛ばして読む」事が原則となっています。
「分からない単語があったら辞書を引く」「分からない事があったらわかるまで調べる」というのは英語の勉強の基本ですが、読書としての面を強く打ち出しているSSS英語学習法では「辞書を引く」という過程が読書の邪魔になってしまうのです。

前述の夏目漱石も「多読の際は、分からない言葉があっても前後の繋がりで推察できる」「それでも分からない言葉があったそれはめったに使わない言葉」と記しています。とにかく多くの本を楽しく読むことを第一にして、たくさんの文章に触れることで理解力・読解力を育てるのがSSS英語学習法の特徴なのです。

中学英語程度の実力があれば誰でも出来る

SSS英語学習法以前の多読は、高いレベルの英語力がないと実践できない英語学習法でした。多読の実践者として名が上がる夏目漱石も、英語教師としてのキャリアを積んだ当時としてはかなりの英語エリートです。

しかし、SSS英語学習法では絵本のような簡単で分かりやすい本を使いながら始めて行くので、中学生で習う程度の英語力があれば誰でも始めることが出来ます。
本の内容が簡単になる代わりに、読む本の冊数はかなり多いものになるのが難点ですが、慣れてくればどんどん本を貪るように読めるようになり、相応の英語力が身に付いた事が実感できるようになるのがSSS英語学習法の良い所なのです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。