安全に完全自動化!シストレでFXをしよう!|トピックスファロー

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2012年7月30日
安全に完全自動化!シストレでFXをしよう!

感情は人格と密接に結び付いた人間らしさの象徴ですが、時として感情は理性的な行動を阻害してしまう原因になります。感情的な行動には理知の裏付けがなく、大失敗・大損害の原因になってしまいます。感情を排して、冷静な取引を行うシステムトレードについて紹介!

兼業ライター。専門ではないけれど、ライター歴は長いです。
  

システムトレードでFX取引を自動化する!

「人間は感情の生き物」という言葉があるように、人間は理屈の上でわかっていても感情に従って行動したくなる時があるものです。そして、その行動の結果に破滅してしまうことがわかっていても、です。

例えば、運転中に追い抜かされたので煽り運転して事故を起こした、気に入らないことがあったのでカップを投げつけたらローンが残っている大型テレビが壊れた、ゲームの負けが込んだので宿題をやらずに勝つまで対戦した…などいろいろです。

感情に任せた行動で失敗するのは投資の世界でもよくあることで、負けを取り返そうと熱くなって無謀な逆張りを繰り返したり、かろうじて残った残高を全部つぎ込んで最後の勝負に出たり、という具合にダメージをさらに広げてしまうことも…。
負けの原因にすらなってしまう感情を遠ざけて冷静な取引をするには、システムトレードが最適です。

システムトレードとは?

システムトレードとは、FXでの売買取引を自動的に行うためのプログラムを利用して行う取引のことです。
システムトレードに使われる自動売買プログラムには「メタトレーダー4」などのソフトや、各FX業者が提供するプログラムなどがあります。
自動売買プログラムの動作は、FX取引に最適化されたアルゴリズム(処理方法)に基づいて行われます。
このアルゴリズムは過去の相場のデータを分析・検証して算出されたもので、経済学・数学的にも根拠のある内容といえます。

システムトレードのメリット

システムトレードを利用するメリットは、「感情に左右されない」ということです。
多くの投資家は、相場の動きに耐えかね成り行き任せの売買や反転期待のポジション維持を行ったり、原資回復を狙って損失を大きくしたりと感情に左右された立ち回りをしてしまうものです。
運が良ければ成り行き任せでも大勝することがありますが、大抵は大負けしかしません。
システムトレードの場合、売りポジションを立てる目標やロスカットの基準などを設定しておけば売買すべてを自動で行ってくれるので、リスクマネジメントにもつながります。

第二のメリットとしては「完全自動化でパソコンに張り付いていなくても取引できる」ということが言えます。
24時間を取引に使える専業投資家に対して、会社勤めの兼業投資家・学生投資家は使える時間という点で大きく水をあけられています。
システムトレードはパソコンに電源が入っていればパソコンの前にいない時でも自動で売買取引が行われるので投資に使える時間が増え、専業投資家に渡り合うことが可能です。

第三のメリットは「取引の自動化」です。
全てが人間の手によって行われる手動取引は、どんなに早さを極めたとしても入力が完了し取引が行われるまでにはタイムラグがあり、急激な値動きをしている最中だと大損害に繋がる可能性があります。
システムトレードで取引自動化すると、キーボード・マウスからの入力がほとんど要らなくなるので設定次第では一流の投資家のような手腕で、冷静かつ迅速に市場の状況に対応できるのです。

システムトレードのデメリット

システムトレードの導入は一般投資家にとって良いこと尽くめのように見えますが、デメリットもあります。

まず、「便利すぎて自分の判断で投資に買っているという実感がわかない」ということがデメリットです。
投資において、「自分の読みが当たって、買っておいた株式が値上がりした」「暴落の兆候を読み切って売り抜けしたので損害を被らなかった」というような自分の判断が正しかった時に感じる、優越感や危険の後の安心感は絶大なものです。
しかし、システムトレードは情に流されないのが強みであるため、利用者の判断が介入する余地は狭まってしまいます。そのため、システムトレードで勝っていても手動取引に戻す投資家も少なくありません。

次にあげられるのが「アルゴリズムのもとになる過去のデータにない市場の動きに対応できない場合がある」ということです。
例えば、「過去のデータでは95円まで値下げしたら102円まで急速に回復するので95円になったら買う」というアルゴリズムがあったとします。しかし、95円に達しても回復せずそのまま値下げを続けて79円まで落ち込んでしまったら、大損害を被ることになってしまいます。
このように過去のデータで予測できない値動きが起こった場合、適切な対応をできなくなる可能性がシステムトレードにはあるのです。

システムトレードは導入すべきか?

システムトレードは自動化と情の排除という取引上の大きなメリットを持っているのと同時に、機械的な対応故の臨機応変さがないというデメリットがあります。
しかし、システムトレードを導入して成功を収めている投資家は決して少なくない上に、システムトレード用プログラムはネット上を巡れば何十・何百と雨後の竹の子のようにひしめき合っています。

結論から言えば、「システムトレードはしょせん道具なので使う人によってあげられる成果が違ってくる」ということです。
自動車や包丁の喩えと同じように、システムトレードは使い方次第で利益を上げることも損出を出すこともできてしまいます。そして、利益が出るようにシステムトレードを運用するには一定の知識が必要になってきます。
システムトレードはFX初心者には敷居が高いと言わざるを得ませんが、苦労の分だけ実りは大きいツールでもあるのです。

著者:佐藤和子

兼業ライター。専門ではないけれど、ライター歴は長いです。
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学生時代から文章を書くのが好きだった影響で、社会人になってからも、こっそりと週末ライターを続ける。新しいもの好きで、常にアンテナ張っています。