【第1回】人材派遣会社の人事採用担当が教える【転職の裏ワザ】|トピックスファロー

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2015年3月23日
【第1回】人材派遣会社の人事採用担当が教える【転職の裏ワザ】

就職や転職時、「面接さえ切り抜ければ何とかなる!」なんて思っていませんか?答えは「NO」。選考はあなたがその企業に応募する時点で既に始まっているのです!応募から面接までに気を付けるべき点を何点か考えてみましょう。

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1.応募情報は筒抜けです

就職雑誌なり転職サイトなりで応募する企業を決めたなら、次は応募ですね。
ここでは、電話応募とWEB応募の注意点を上げていきたいと思います。

電話応募の場合

就職雑誌等に記載されている電話番号は、企業の代表電話ではなく、人事部に直通の場合が多々あります。
そこに記載されている担当者名は、人事の責任者の場合もあるし、その他の社員の可能性もあります。
たいての企業では、応募の電話がかかってくるとリスト等を作成し、採用の責任者に報告します。
その際、
・電話応対はどうだったか?
・きちんと最初に名乗っていたか?
・声の大きさは適正だったか?
・会話がきちんと成り立っていたか?
などをチェックし、その時点である程度見極めます。
つまり、応募条件に沿う技術や資格を保持していたとしても、窓口担当者と会話のキャッチボールが出来なかったり、応募をしているのに威圧的な態度であったり、言っている内容が支離滅裂だったりする場合は、どんなに履歴書内容が立派であっても、その時点で「不採用」になることもあるのです。
それを避けるためにも、

1.電話が繋がったらまず最初に、「お忙しいところ失礼します」と相手の手を止めて電話に出てもらったことに対して礼を述べ、その後に必ず「自分の名前」を名乗り、求人に対しての応募であることを述べます。
→ 最近多いと言われているのが、電話が繋がったとたん、名乗る前に「求人の事で聞きたいことがあるんですが」と突然質問を始める人です。
質問するにしても、まずは自分が何者で、何故この電話を掛けたのかを説明することが先決です。

2.行き当たりばったりで電話をするのではなく、ある程度の情報は知っておくようにしましょう。
※興味のある求人を見つけた!すぐに電話をしよう・・・ではなく、最低限、その企業がどこにあるのか?通勤に問題ないか?は調べておきましょう。
「×日に面接に来てください」とせっかく話が進んだのに、「場所が良く分かりません」というのは失礼な話です。
ましてや、企業側に場所を説明してもらうなどもってのほか。それだけで印象は悪くなります。
また、応募したはいいが、思ったより遠くて、結局は面接もキャンセル・・・となっては、どちらの時間も無駄にしてしまいます。
求人誌等には必ず会社の住所も載っているはずですので、応募の前に必ずチェックしましょう。

WEB応募の場合

最近では、電話応募だけでなく、WEBからのエントリーを受け付けている会社も多いです。
WEBは会社の営業時間外でも受け付けが可能なため、在職中で転職希望の方や、電話が苦手な方などでも、手軽に利用できます。
ただし手軽な分、気をつけなければならないこともあります。

1.返信内容に「ご連絡お待ちしております」とある場合は、出来るだけ当日、もしくは翌日には連絡をする。
※WEB応募でありがちなのが、応募をしたことである程度欲求を満たしてしまい、その後の返信を怠りがちになる、ということです。
「ご連絡お待ちしております」と書いてあるにもかかわらず、WEBならいつでも出来る・・・と後回しにして、結局、連絡したのが数日後、ということはあります。
応募と選考は、エントリーが企業側に到着した瞬間から始まっています。
レスポンスの早さももちろん、選考の内に入るのです。
どんなに立派な経歴を持っていても、連絡が取りあえなければ意味がありません。
また、レスポンスが遅いと、業務で何か連絡を取らなくてはならなくなった場合でも、そのような状況になるのでは?というマイナスの判断材料の一つにもつながってきます。
つまり、返信が遅くなればなるほど、企業側は応募者を採用しよう、という気持ちが遠ざかっていくのです。
WEBは便利なツールではありますが、便利な分、注意をしなければいけません。

2.電話がかかってきた場合は、必ず出る!
※WEB応募フォームの多くは、電話番号を記載する欄があります。
企業側は、応募はWEBで受け付けても、その後の連絡は電話で直接やり取りする場合も多いのです。
それは、もちろん面接日時を相談したい等の場合もありますが、文字に書かれている内容と、実際の本人を見極めるためという意図もあります。
とはいえ、特に女性の場合、見知らぬ番号から電話が入っても、その電話をすぐに取る、というのも難しいかもしれません。
でも、せっかく電話をもったのに折り返さずに放っておいて、そのまま応募が流れてしまっては、もったいない話です。
ですので、応募した時点で、その企業の電話番号は携帯なりスマホなりに、必ず登録しておきましょう。
また、登録していなくとも、見知らぬ番号から電話が入った場合は、すぐにその番号を調べ、折り返すようにしましょう。
折り返しが遅くなればなるほど、企業側にしてみれば、「応募してきたのに電話に出ない」と印象が悪くなるからです。

それぞれのケースからの応募上の注意を上げましたが、いずれの方法の応募にしても、人事担当者および、採用に関わる人事部門に、あなたの応募情報は筒抜けです。
誰かが悪印象で応募を受け止めたら、それがその部門全員の印象になってしまう、ということを心に留めておきましょう。

2.あなたの履歴書、読んでみたいと思いますか?

さて、面接が決まったとします。
そのためには履歴書と職務経歴書の準備を進めることになります。
ただし、通常の形式に沿って「履歴書」「職務経歴書」を用意しても、それだけではあなたの魅力は伝わりません。
そのためにもまず、それらが出来上がったら必ず読み返してみてください
そしてそれが「読んでみたい」と思うものかどうか、考えてみましょう。

人事担当者は、応募者から送られた書類は全てに目を通します。
いわゆる書類選考です。
その際には職歴云々もチェックをしますが、それ以外もチェックされる部分があります。
それが「面白いと思うかどうか?」という部分です。

もちろん、思わず笑ってしまうような面白い文章を書けという意味ではありません。
そうではなく、「この人と会ってみたい」と思わせるような内容があるかどうか?ということなのです。
社名・期間・大まかな内容は応募者全員が書いてくることです。
そこにプラスアルファ、「それらの経験をし、何を得たか」「それらを経験することで、今度の就職でどのように活かすか」を一行でも書いておくと、あなたの事を「もっと知りたい」と思ってもらえる=面白いものになってくるのです。
ただし、注意したいのは、「以前の職場でこれをがんばりました!」だけで終わってしまうと、「じゃあなんで辞めたの?辞める必要あったの?」と返されるケースがあることです。
「以前がこうだったから、だからどうした」の部分を工夫して書くことで、書類の印象もだいぶ違うものになります。

3.第一印象を大切にすることを心がける

さて、書類も用意できて面接当日を迎えました。
面接で聞かれる内容も調べ、身だしなみも完璧!いざ勝負・・・と面接の部屋に入ったとします。
目の前には、面接官。
大事な就職がかかった面接、どれだけ準備をしていたとしても、緊張しない人など、まずいません。
人事は事前にあなたの写真を履歴書で見ていたとしても、あなたにすれば相手は初めて会う人。
受け答えの練習はできたとしても、人に与える「印象」は、ぶっつけ本番です。
この「印象」(いわゆる第一印象)次第で、面接の形勢も随分変化します。
履歴書の内容が良くても、最終的に面接が上手くこなせなければ意味がないのです。

そこで、ワンポイントアドバイスです。
人の第一印象はどのくらいで決まると思いますか?5分?10分?
いいえ、違います。
実は、たったの2秒なのです。
つまり、部屋に入って着席し、目が合った瞬間に決まってしまうということです。

たった2秒では、どんなに良い服を着て、良い靴を履いて外見を着飾ったとしても、それらをアピールすることなど出来ません。
2秒で出来ることと言ったら、「目が合った瞬間に微笑む」程度です。
しかし、たかが微笑み されど微笑みです。
着席して目があった瞬間に微笑むだけで、不思議と人に与える印象は全く違います。
これは外見うんぬんや容姿うんぬんの問題とは別問題です。
面接に自信がある人も、自信がない人も、この動作を加えるだけでその面接の流れは大分変わってくると思います。ぜひ一度お試しください。

まとめ

面接は応募するその瞬間から始まっていることを忘れないでください。

○応募時は何はなくとも「氏名」をまず名乗る。
○レスポンスは出来るだけ早くする。
○「読みたい」「会いたい」と思わせる履歴書、職務経歴書を作る。
○第一印象はたった2秒で決まる。

立派な経歴や様々な資格、そして貴重な体験談も、それを伝えるためにはまず、窓口を突破しなければ転就職活動では意味がありません。
あなたの転職の成功をお祈りしています。

著者:八湊真央

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