立つ鳥跡を濁さず、旧宅を後片付けするための掃除術|トピックスファロー

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2012年12月4日
立つ鳥跡を濁さず、旧宅を後片付けするための掃除術

引越しは新居に入居すればおしまい、というわけではありません。もしも今まで住んでいた家が賃貸なら、中をきれいに掃除して原状回復した上で家主に引き渡さなければならないのです。引越しの際に必ずやらなければならない旧宅の後片付けについて解説していきます。

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

引っ越す前に旧宅をきれいに掃除しよう

引越しは新天地で始まる新生活に心躍るものですが「立つ鳥跡を濁さず」の言葉通り、今までお世話になった旧宅をきれいにしてから出発するべきでしょう。
特に旧宅が賃貸物件であった場合、部屋がきれいでなければ家主はハウスクリーニングを入れなければならなくなるので、退去時に返金される敷金が大幅に減額されてしまうこともしばしばです。
旧宅を気持ちよく引き渡して敷金を返金してもらうためにも、旧宅の掃除は必要なのです。

旧宅を明け渡す際の「原状回復」とは?

引越しで賃貸の旧宅を家主に明け渡す際は、「原状回復」がなされていることが敷金返金の条件となっていることがほとんどです。
この原状回復とは「貸借者が物件に入居する前とほぼ同じ状態になっていること」を示します。ただし、経年劣化による壁紙の色落ち・汚れ、畳の劣化などは原状回復の範囲に入らないというのが今は一般的となっています。
基本的に原状回復の範疇に入るのは、フローリングに凹みがある・壁紙が剥がされている・壁や床等に穴が開いている・タバコを押し付けたような焼け焦げがある・換気扇の脂汚れ…などです。

旧宅をすっきり綺麗に明け渡すための掃除術

引越しする際には、新居も旧宅も綺麗に掃除しておくことが大事です。特に旧宅の掃除は今まで動かせなかった家具に隠れた汚れやゴミを一掃できるチャンスとも言えます。

掃き掃除・拭き掃除の順番が基本

部屋の掃除は箒や掃除機で大きなゴミを掃き掃除してから、細かいゴミを雑巾やモップでの拭き掃除で取り除くのが基本です。
拭き掃除を先にやると大きなゴミが取りづらいし、細かい埃が水気で床や壁にぴっちりと張り付いてしまうからです。面倒くさいからと言って掃き掃除だけ、拭き掃除だけで済ませようとすると汚れが残ってしまいます。

窓ガラスの掃除は必ず乾拭きも行う

窓ガラスの掃除は、濡らした雑巾で水拭きするだけでは不完全です。雑巾の水気が表面に残っていると水垢汚れの原因になってしまうからです。
窓ガラスは水吹きした後乾いた雑巾で乾拭きして水気を取りきるようにしなければなりません。

天井も忘れずに掃除しよう

毎日欠かさず掃除している人でも天井は頻繁に掃除していないものです。そのため、天井近辺は意外と埃や脂などで汚れていることが多いのです。
できれば天井にも掃除機を掛けて、きれいにふき取るように心がけたいものです。ただし、上階に人が住んでいる場合は静かに掃除機を掛けるように注意しましょう。

頑固な油汚れには洗剤を使おう

キッチン周辺は調理の際に気化した油があちこちにこびり付いて頑固な油汚れになっていることがよくあるものです。油汚れは水で濡らしただけの雑巾ではふき取れないので必ず洗剤を使ってふき取るようにします。
油汚れに一番効果的なのはアルカリ性の洗剤です。アルカリが酸性の油を中和分解してくれるからです。

タバコのヤニ汚れは取りきれないことも

もしもあなたや家族が喫煙者であった場合、旧宅の壁紙はヤニで茶色く汚れている事でしょう。ヤニの汚れは油汚れの一種なのでアルカリ性洗剤が有効なのですが、どんなに念入りに擦っても色が薄くなるだけでヤニ汚れが取りきれないことがあります。
なぜなら壁紙には独特の模様を出すための凹凸が付けられていることがありますが、凹凸の表面に無数にある微小な穴にヤニが吸着してしまっていることがあるからです。こうなっていた場合は壁紙の張り替えを行うしか手段がないので気を付けましょう。

換気扇は定期的に掃除しておこう

キッチンの換気扇は、油を使うたびに汚れていくものです。出来れば引っ越しを決める前から掃除する習慣をつけておくべきです。

入居から退去まで一度も換気扇を掃除していない、という人も中に入るかもしれませんがこういった場合は油汚れが酷く頑固にこびりついているものです。
このような頑固な油汚れは酸素系漂白剤や中性洗剤を溶かしたお湯に20~30分ほど漬け置きしておかないと取れません。また、酸素系漂白剤はステンレス以外の金属に使うと変色を起こすので注意しましょう。

ユニットバスは水気をふき取りきろう

マンションやアパートにつきものの風呂・トイレ一体型のユニットバスは、とにかく湿気が溜まりやすいものです。そのため排水口や便器の裏側などに黒カビがこびりついていることも珍しくありません。
ユニットバスの黒カビを防ぐには水気を完全に取りきることが重要です。黒カビには漂白剤、便器の汚れは塩酸系洗剤で除去します。シャワーからの熱湯で汚れ洗い流した後は、冷水シャワーを掛けて浴室の温度を下げて湯気が立たないようにしましょう。残った水気は捨てるタオルなどを使って完全にふき取るようにします。天井の水気はモップを使ってふき取ります。

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
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ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども