インプラントを考えている人の歯科を選ぶポイント まとめ|トピックスファロー

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2012年4月24日
インプラントを考えている人の歯科を選ぶポイント まとめ

インプラント治療の歯科選びは、費用重視では良くありません。医師が専門医・認定医がいるかどうか、リスクも含め十分な説明をしてくれるかどうか、多くのことを確認する必要があります。インプラント治療は術後のメンテナンスも含めると長期に渡るため、信頼関係を築ける医師のもとで治療を受けるのが望ましいでしょう。

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1.インプラントの専門医・認定医がいるかどうか

インプラントという治療法は昔からあったわけではありません。そのため、大学でインプラントについて十分に学んでいない歯科医が多いというのが実情です。
そのため、学会やメーカーによる講習会で学んだ程度で、十分なインプラントに関する知識・技術が身についていない歯科医でも、実際にインプラント手術を行なっているということが指摘されています。

インプラントの治療を行なう医療機関を選ぶ際には、「インプラントに関する十分な経験や知識を持つ歯科医がいるかどうか」という点も判断材料になるでしょう。

インプラント専門医

インプラント専門医とは、インプラントに関する十分な学識・経験を持ち合わせている歯科医のみ取得できる資格であり、資格試験は社団法人日本口腔インプラント学会が実施しています。

インプラント認定医

国内にはインプラントに関する学会はいくつかありますが、その学会においてインプラントの学識・経験を認められた場合に、認定医として認められます。

2.十分に説明を行なってくれるかどうか

「インフォームド・コンセント」とは、日本語では「説明と同意」と訳されます。
欧米を中心に広まった考え方ですが、治療を行なうに当たって、医師から患者に治療やリスクに関する十分な説明が必要であり、患者はそれに同意の上で治療を受けるべきであるという考え方です。

インプラント治療においても、歯科医から十分な説明を受け、同意したうえで治療を開始する必要があるでしょう。
十分な説明があれば「こんなはずではなかった」ということもありませんし、歯科医との信頼関係を保つこともできます。インプラント治療は、メンテナンスも含めると長期に渡るため、歯科医との信頼関係はとても重要になります。

最近は、医師から十分な説明を受けずに治療を開始してしまったことによるトラブルも起きています。
多額のお金がかかる場合もあるので、納得して治療を受けられるような医師を選ぶ必要があるでしょう。

3.治療前の検査を十分に行なうかどうか

インプラントの手術は難しい手術です。そのため、あごの骨の量や厚さ、神経の通っている位置などを考慮する必要がありますし、全身の状態をみてからインプラントの治療計画を立てる場合もあります。

しかし、インプラント治療前の検査は医療機関によって異なり、レントゲン検査のみの病院もあれば、CTスキャンや血液検査を行なう病院もあります。
検査をしっかり行って、十分な情報を得てから治療を行なった方が安心ですよね!?治療前の検査についても確認した上で、病院を選ぶと良いでしょう。

また、CTスキャンを導入している歯科医院は増えてきていますが、小規模の歯科医院ではまだ導入できていないところもあります。CTスキャンのみ、他の歯科医院で撮影を行なうケースもあり、設備がないからといってCTによる検査を行なわないというわけではありません。

4.インプラントの保証期間はどのくらいか

医師の指示に従って十分なメンテナンスを行なうことが前提となりますが、インプラントには保障期間があります。
この保障期間は5年~10年と歯科医院によって違います。多額の費用がかかるため、長く保証してくれる歯科医院が望ましいですね!

しかし、保証の内容にも歯科医院によって違いがあるため注意が必要です。上部構造(かぶせ物)とインプラント本体の保障期間が異なる場合もあるんです。使われる部品ごとの保障期間について、十分に確認しておくと安心でしょう。

また、きちんと保証書を発行してくれる歯科医院もありますが、発行しない歯科医院もあります。治療開始前から、治療後の保証について確認しておけば、治療後のトラブルを防ぐことができるでしょう。

5.歯科医院の衛生管理が行き届いているかどうか

歯科医院の多くは、手術室があるわけではありません。インプラント手術では、衛生管理が徹底されている必要があり、そうでなければ院内感染の原因となってしまいます。

手術室を備えていない小規模な歯科医院では、インプラント手術を行なう場合には、他の診療は行なわず、菌が入らない状態を作るなどの工夫がみられます。
手術室のない歯科医院でも、衛生管理を徹底して行なっていれば問題ないのですが、手術室がないのに、となりでは通常の診療が行なわれているような医院では、院内感染が起こってもおかしくありません。

また、使用した器具の殺菌方法や空気清浄機の有無、患者に使用するエプロン(使い捨ての製品であるかどうか)なども、手術における院内感染対策として重要なことです。その医院の衛生管理について確認することも大切でしょう。

著者:佐久間和夫

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