バーチャルオフィスと賃貸事務所ならどちらがお得?|トピックスファロー

  • 主婦からプロまでライター募集
2013年1月7日
バーチャルオフィスと賃貸事務所ならどちらがお得?

バーチャルオフィスは事務所として利用してもしなくてもいいため、やや社会的信用が低くなるのが欠点と言わざるを得ません。その為旧来の賃貸事務所を利用している会社も未だ多いものです。バーチャルオフィスと賃貸事務所はどちらがお得なのか比較していきます。

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

どっちがお得? バーチャルオフィスと賃貸事務所

バーチャルオフィスはレンタルオフィスとしても営業実体のない事務所としても使えるため、近隣に居住している人だけでなく遠隔地に住んでいる人にとっても非常に便利なシステムと言えます。
しかし、「仮想的なオフィス」という曖昧さゆえに従来の賃貸事務所よりも不便になってしまうこともあるのです。
バーチャルオフィスと賃貸事務所では、どちらがお得になるのでしょうか?

家賃を考えればバーチャルオフィスの方がお得

賃貸事務所は繁華街や商店街などに位置していることが多いため家賃が高く、敷金・礼金まで掛かるとなると結構な出費になってしまいます。それに机やキャビネット、応接用のテーブルやソファーなどの家具も自分で用意しなければなりませんし、光熱費・水道・ネットなども自分で手続きして開通しなければなりません。

一方バーチャルオフィスの場合は審査を通過しなければならないものの敷金・礼金が不要なのでぐっと安くなりますし、レンタルオフィスを兼業している所が多いので机などの家具やネット回線などのインフラも最初から用意されています。
このように、事務所開設に必要な初期費用という観点で言えば間違いなくバーチャルオフィスの方が有利なのです。

社会的信用性では賃貸事務所に軍配

会社経営で重要なのは社会的信用です。信用がない会社には銀行はお金を貸してくれないし、仕事を頼もうとは思わないものです。
バーチャルオフィスは、悪用すれば実体のない会社を作れてしまうためか社会的信用という面では非常に不利といえます。バーチャルオフィスの住所では登記手続きは出来ても銀行口座を作れないのもその一端です。

それに対して賃貸事務所は銀行口座開設には制限がないので、社会的信用の面ではバーチャルオフィスよりも上であるといえます。というよりもゼロからスタートするかマイナスからスタートするか程度の違いであるとも言えます。

設備では文句なくバーチャルオフィス

昔は事務所に電話回線と電気・水道が通っていれば十分だったものですが、今はガス・水道・電気に加えて高速ネット回線常時接続が備わっていないとろくに仕事も出来ないというのが当たり前になっています。

賃貸事務所の場合、高速ネット回線が導入されているかどうかは大家の方針次第で、場合によっては建物自体が回線工事に対応していないこともあります。
バーチャルオフィスの場合、最初から高速ネット回線対応になっている所がほとんどですし、オートロックなどのセキュリティ面も充実している所が多いため、IT系企業でなくてもバーチャルオフィスの方が有利になります。

利用時間では賃貸事務所がやや有利

会社の営業時間は業種によって異なりますが、大体9:00~17:00というのが一般的でしょうか。これに事業前の準備時間や残業などを加味すると8:00~19:00くらいが事務所の実質利用時間帯と考えても差し支えないでしょう。

バーチャルオフィスの場合、24時間いつでも利用可能としている所もあるのですが大抵の場合、常駐係員が退勤するとレンタルオフィス部分以外は機能しなくなってしまうし、レンタルオフィスに利用時間が切られている所も少なくないのです。
賃貸事務所の場合、契約条件にもよりますが確実に24時間いつでも自由に利用できます。場合によっては会社に泊まり込んで仕事を片付けても、火の始末や戸締りさえ出来ていれば文句が出ないくらいです。
このように、事務所を利用できる時間という面では賃貸事務所の方が有利になっています。

一長一短な性質を考えて選ぼう

このように、バーチャルオフィスと賃貸事務所にはそれぞれに優れている所と劣っている所があるのです。
優れている所だけに目を向ければどちらを使ってもお得と言えますが、劣っている所に目を向ければどちらも損ということもできます。
会社のスタートアップのために事務所を借りなければならない時は、バーチャルオフィス・賃貸事務所それぞれのメリット・デメリット、そして資金の具合を検討して選ぶのが一番なのです。

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
アイコン
ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども