私が経験したバセドウ病、その症状と寛解までの3年を振り返ってみた。|トピックスファロー

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2015年8月10日
私が経験したバセドウ病、その症状と寛解までの3年を振り返ってみた。

バセドウ病の治療中は、病気にかかっている自分のことでいっぱいで、自分は難病の病人だという思い込みしか抱くことしかできなかったが、今、病気が寛解して、その時の自分の心境に深く気付いたことをお伝えしたい。

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自己免疫疾患バセドウ病とは?

自己免疫疾患とはご存知でしょうか?人間の体には、自分の体の中にない、ウイルスなどを防御する仕組みがあり、これを免疫といいます。しかし、この機能が正常に働かず、自分自身の体を攻撃するような疾患のことを自己免疫疾患といいます。このような疾患の一つがバセドウ病です。 ストレス1

バセドウ病は甲状腺という新陳代謝を司る機能の免疫疾患のため、新陳代謝を活性化するホルモンに影響を及ぼします。

症状としては、・暑がり・汗かき・動悸・息切れ・精神的に落ち着かない・手足が震える・眼球が突出するなどです。

http://thyroidclinic-wakamatsukawada.com/thyroid/many.html

ネガティブな精神状態に身体の不調が追い打ちをかけてきた

患者さんによって症状がまちまちで、手術や入院が必要となる方、治療期間が長期の方等、治療方法や期間も様々です。

私は、バセドウ病になり、通院と投薬のみ、3年で、寛解となりました。その上で、体験談を記載します。

手の震え、動機、微熱、次々に起こる体の異変

当時、仕事が多忙であったため、仕事のストレスがうまく発散できず、会社を辞めたいと毎日考えていました。とにかく、会社に対してネガティブな思いを抱く毎日を送っていました。そんなとき、所属していた部署が解散するという情報が入ってきました。さらにストレスがかかることとなり、異動前から、下記のような身体の異変を感じるようになりました。

身体的症状

・ボールペンで封筒に宛先記載すると、手が震えてしまい、文字が綺麗に書けない。

・通勤中に過敏性大腸症候群になる

・軽いスポーツでも息切れする

・会社帰りにご飯を食べて帰り、帰宅後も普通にごはんを食べるという過食ぶりであったが、体重は減少していった。

・動悸を感じるようになり、寝ているときも心臓の鼓動が聞こえる。

・不眠気味であった。

・夕方になると37度程度の微熱

・腰痛が起きる

精神的症状

・物に八つ当たりする

・電車内で涙が止まらなくなる

・・・等々。

寝込んで動けないということはないけれど、なんとなく体がだるく疲れやすい日々が続き、精神的にネガティブなところに体の不調が追い打ちをかけるような感じでした。

大学病院でやっと正式な病名が判明

症状の中に腰痛があったので、内科と整形外科が併設されている病院に行きました。腰痛については、湿布を処方されて終わったが、普段の体の不調についても相談をしました。脈を図り、脈の速さを指摘されたが、全体的な症状としては、自律神経失調症なのか?若年性の更年期症状?など、医師も何とも、病名を診断しがたいという感じで診察を終えました。 だるい

その後も、体調のすぐれない日々が続き、精神的に落ち込むことも多かったので、心療内科にかかろうかと思いました。

しかし親から大学病院に行くことを勧められ、最初に大学病院の総合診療科にかかったところ、医師から手の震えについて指摘され、ようやく、バセドウ病では?と診断されました。

その後、すぐに内分泌内科という科にまわされました。血液検査をして、正式にバセドウ病と診断されました。このように、正式な診断になかなか結びつきにくい病気だなと感じました。

徐々に薬の量や通院回数が減り、3年後に寛解へ

その後、投薬治療がはじまりました。メルカゾールという薬を飲むように処方されました。メルカゾールは、副作用で身体に湿疹が出て痒みがでましたが、1週間程度で体が慣れてきて副作用の症状はなくなりました。最初の3カ月くらいは、2週間に一度診察に行き、血液検査で様子をみていきました。3カ月経過すると、薬の効用もあり、血液の数値が正常値に戻ってきました。通算で2年程度通院しましたが、最初の3カ月は2週間に一度通院し、その後は3カ月に一回、半年に一回と徐々に通院回数が減りました。 不調

ただ、精神的に「私は病気持ちである」という思いから、落ち込みがちに考える症状は続き、内分泌科の先生に精神科も同時に通院するように言われて通いましたが、精神科の薬を飲むのが嫌だったのもあり、1,2回通院してやめてしまいました。

病気になったからこそ見えてきた自分の深い思い

バセドウ病になったのは、親族にも同じ病気の人が何人かいたので、遺伝的なことも要因の一つだとは思いますが、大きな要因は、会社のストレスでありました。今思えば、病気によって、仕事を休める、辞めることができるという理由に繋げられるという思いも強かったです。

会社で仕事を多く与えられて、断れる状況にない。しかし、病気であれば、周囲の人間は自分を大切に扱い、仕事もそう多く依頼されないだろうという思いが確かにありました。

また、自分はこんなに頑張っているのに、周りは認めてくれないという思いもありました。

病気というと、いいことが何一つないと思われがちですが、私の場合は、病気を患っていることを利点にして、仕事をセーブしようと考えていたのだなと思います。

ポジティブにとらえられたら乗り越えられたかも

・仕事が多く与えられるのは、期待されているから、というように考えられる。

・できないことは、できないと上手に断るなど、自分の思いを周囲に上手に伝えられる。

・「私だけが頑張っている。私だけが大変」という被害者意識を持たない。

・大変なこともあるけど、与えられている環境で楽しんで仕事ができている。

・・・等々、物事をポジティブにとらえられていたら、病気を利用せずに社会生活を切り抜ける可能性もあったのかもしれません。

このような考え方に、医学的な根拠はありません。一概にネガティブな思いが、病気を引き起こす要因になるとは言えませんが、「病気を利点に可哀相な自分を演じている」と少しでも心当たりある方は、自分の深い思いを認識することが必要ではないかと感じます。

著者:たまがわまりこ

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事務系のOLを20年弱経験しております。
専業でライターをやってはいませんが、文章を書くことが好きで、レストランのレポート記事や、商品や会社のサービスの利点を記載する記事のお仕事も経験はありますが、駆け出し中のため、枠にとらわれず、色々な記事を書きたいと思っています。また、みなさんが読んで役に立ったとか、落ち込んでいたけど元気が出るような前向きな記事を書くことをモットーにしております。