早く気がついて!甲状腺機能低下症はこんな症状が表れる|トピックスファロー

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2012年8月16日
早く気がついて!甲状腺機能低下症はこんな症状が表れる

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が不足してしまう病気です。発症すると体の色んなところに不調が起こりますので、何かおかしいと感じたら気のせいで終わらせずに、必ず病院で検査を受けましょう。早期発見と治療に役立てるべく、この病気のさまざまな症状を紹介します。

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甲状腺機能低下症を知っていますか?

甲状腺機能低下症という病気を知っていますか?これは患者の大半を女性が占めている病気です。
実にさまざまな症状が表れる病気のため、はじめのうちは一体どこが悪いのかわかりません。

まさか病気が原因とは思いもよらず、単に疲れがたまっているだけ、よくある不定愁訴等と捉えられることも少なくありません。また別の病気と勘違いしてしまうこともよくあります。

この病気は根本的に治すことはできませんが、治療法は確立されていますので、早めに気が付いて適切な治療を受けることが大切です。

甲状腺とは、蝶々のような形をした臓器です

甲状腺は蝶々のような形をした臓器で、女性の場合は喉と鎖骨の間あたりに位置しています。
この臓器は内分泌器の一種であり、全身のエネルギー代謝を活発にする甲状腺ホルモンを血液中に分泌するという大切な役目を持っています。

甲状腺ホルモンの分泌量が不足すると…

甲状腺が正常に機能しないと、甲状腺ホルモンの分泌量が不足してしまいます。すると全身の組織の機能が低下してしまい、さまざまな体の不調を招きます。この状態が、甲状腺機能低下症です。

原因のうち最も多いのが“自己免疫反応”

甲状腺が正常に機能しなくなる原因のうち最も多いケースが、自己免疫反応です。
自己免疫反応とは、本来は体にとって有害なものを攻撃するべき免疫抗体が、誤って自らの正常な臓器を攻撃してしまう状態のことを言います。そして攻撃の対象にされた甲状腺は、慢性的な炎症を引き起こします。これが甲状腺機能低下症のメカニズムです。(橋本病とも呼ばれます)

※以下のようなことが原因になる場合もあります。

  • 甲状腺がんの治療(外科手術による甲状腺の切除、放射線治療による甲状腺の細胞破壊)
  • 甲状腺ホルモンの合成に欠かせないヨウ素の不足、または摂り過ぎ

症状はこんなにたくさんある!

早期発見のためにはこの病気のサイン、つまり症状を見過ごさないことが大事です。
もし以下のような症状が見られたら、甲状腺機能低下症を疑うようにしてください。

  • 乾燥肌になる
  • 汗が出にくくなる
  • 食べていないのに太る
  • 肌に粘液水腫(むくみ)ができる
  • 足がフラフラする
  • 声がかれる
  • 耳鳴りがする
  • 抜け毛が増える
  • 除脈がでる
  • 無力感、倦怠感
  • 鬱症状
  • 鼻づまり
  • お通じが悪くなる
  • 関節炎による関節痛

ホルモン剤を飲んで治療します

この病気を放置すると、動脈硬化がすすみ恐ろしい心筋梗塞や脳梗塞を招くことがあります。
ですから怪しいと感じたら、すぐに病院で検査を受けましょう。この病気は血液検査により比較的簡単に診断することができます。

診断が確定したら、不足している甲状腺ホルモンを補うための薬(ホルモン剤)が処方されます。
ホルモン剤は生涯飲み続けなければいけませんが、薬の効果によりホルモンバランスが整ったら、その後は3~6か月おきの血液検査で済みます。

症状は2週間~1ヶ月ほどで治まりますが、油断せずに必ず服用を継続しましょう。
この薬に副作用はありません。また妊娠中や授乳中でも影響はありませんので、安心してください。

著者:安達リス

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本にお茶、お絵かきアイテム、動植物を愛する文字書きです。いろんなものを吸収するべく趣味の範囲を超えたテーマを取材・執筆しています。中の人などいません。