子育てを終えた母親が陥りやすい症状「空の巣症候群」とは?|トピックスファロー

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2015年8月13日
子育てを終えた母親が陥りやすい症状「空の巣症候群」とは?

今の時代は共働きも多く、家事だけに費やす女性は少なくなってきている。とはいえ、子育てを終えた後に虚無感に襲われる中高年の女性も多い。どのような性格の人が「空の巣症候群」になりやすいのか?

WEBライター
  

空の巣症候群とはどのような症状なの?

「空の巣症候群」とは、英語名ではエンプティ・ネスト・シンドローム:empty-nest syndromeと呼ばれ、米国で名付けられた病名で、子育てを終えた女性が陥る抑うつ症状のことを言います。

子供が成人し、実家を出て、旦那さんもちょうど仕事の忙しい時期で家に不在がちになるため、彼女たちは家でするべきことがなくなり、余計に孤独感を募らせて精神的または身体的ににバランスを崩してしまう疾患です。

身体的には不眠症や頭痛など、精神的には虚無感や不安感、アルコール依存症になる女性もいます。

燃え尽き症候群や五月病にも類似した症状ですが、一人で病を抱え込んで病気が進行してしまうと離婚などの問題にも発展していく可能性があるので、周囲のサポートが必要です。 空の鳥の巣

空の巣症候群になりやすい女性とは?

子供を育て、一緒に生活してきた女性なら、子供が自立するとなれば寂しい気持ちになるとは思います。自分のことを後回しにして、子育てや家事の家中心の仕事に熱心に取り組み続けてきた女性ほど、この症状に陥りやすいと言われています。

性格的には、内向的で外の社会と接するのが苦手な人というようにも言われています。

実は私の母も空の巣症候群でした。

母は社交的で、いわゆるママ友との付き合いはうまくこなせている人ではありました。しかし社会に出て仕事をしたことがほとんどない、いわゆる専業主婦の生活を送り続けていました。経済的にも余裕があったため、外へ出て働く必要がなかったというのもありましたし、女性は仕事よりも家事をすることが第一優先という考えの父であったため、フルタイムで働くことを選択することも難しかったんだと思います。

今の時代は結婚して子供ができても働き続ける女性が多いですが、現在60代以上の女性においては、当時の時代的背景もあり専業主婦という道を選択した人も多いのではないでしょうか。

以下に、空の巣症候群になりやすい要因の一部を下記します。

・旦那さんが仕事人間で家庭を顧みないタイプ

・夫婦の会話はほとんどなく子育てが生きがい

・夫に愚痴を言う機会が増えてきた

・家にいてもすることがない

・子供が冷たく感じる 悩む女性

空の巣症候群が引き起こす、家族への影響

私の母は自分でも抱えきれないほど精神的に不安が大きくなってしまい、結果的には精神科へお世話にならなければならない状況までになってしまいました。

症状と思われることは、何年も前からあったことですが、ヒステリックにもなっていたため、家族としても煩わしいと思うようになってしまい、彼女の言動に取り合わないようにしていました。

我が家は、もともと夫婦の会話はほとんどなく、母は子供だけが頼りとして生活してきたのだと思います。

我が家だけに限らず、子供ができてからあまり会話がなくなるご夫婦も多いのではないでしょうか。子離れができないと、子供の自立を妨げる原因にもなります。概して息子は、いつまでも母親とべったりいつも一緒にいるというケースはまれですが、

娘の場合、一卵性母子と言われ、友達のようにいつも一緒に行動している母娘がいます。そんな母娘関係でもあっても、娘は成長し、結婚や就職などで家を出ることになります。

母親が自立していないと、自分の手元から離れていくことに我慢ができず、結婚するといえば相手の男性にケチをつけ、結婚を猛反対するような行動に出たりします。また、結婚している場合は離婚するよう促したり、仕事が大変なら辞めて家に戻ってくるよう促したり、自分の庇護下に置こうとします。

いつまでも子供として扱うことになり、結果、母娘の相互依存の関係になってしまうこともよくあります。最近、30代~40代になっても、引きこもりで、ニートの状況のお子さんがいるという話もよく聞きます。

一概には言えませんが、このような密着した親子関係がいつまでも続いているのも一つの要因であると考えられるのではと思います。

親が生きているうちはいいですが、子供の長い人生を考えたら、親子の相互依存は結果的に子供が不幸になってしまうことにつながるのかもしれません。

空の巣症候群にならないためには

子供がいれば、夫婦間はそんなに会話がなくても、子供のことに専心していれば毎日が過ぎていきます。そんな毎日も充実していると思いますが、やはり家族の主軸は夫婦であり、子供が立派に自立するまで育てるところまでが両親のお役目だと感じます。

夫婦間にきちんと会話が成立していれば、子供の育て方、老後に夫婦としてどうしたいかなどの話もできるでしょうし、それぞれのやりたいことを尊重してあげる環境も作ることができたでしょう。そして、定年後のお父さんが家にいて邪魔という文句をいうようなこともなくなるでしょう。

そうならないためにも、夫婦間で会話するとことについて(極めて基本的なことですが)、見直してみてよいのではないでしょうか?

長年の会話しないのがあたりまえという習慣を修正するのは気合が必要ですが、奥さんを病に陥らせず、自分にも精神的な八つ当たりがこないためにも、とても大切なことかと思います。家族のために頑張って働いてきたのにもかかわらず、定年後も家で文句を言われてしまうなんてことは避けたいですよね。 仲の悪い夫婦

空の巣症候群になってしまった場合

重度の症状になってしまったら、投薬治療や入院などじっくりまずは心身のバランスを直していくことが大切です。症状を緩和させる方法として、例えば

・ボランティアをする

・習い事をする

・旅行をする

・子供とはメールなどでやりとりが取れるようにしておく

・夫婦のコミュニケーション

等があります。が先にも述べたとおり、夫婦のコミュニケーションが何よりの薬かと思います。そのうえで、家事や子育てに熱心に取り組んできた力を、今後は自分の興味のあるライフワークに向けられるとより充実した老後が送れ、自分も周囲も幸せになると感じます。

参考サイト

http://www.right-net.co.jp/spirits2/symptom/symptom_024.html#a_024_1
http://www.right-net.co.jp/spirits2/symptom/symptom_024.html#a_024_3
http://utsu.nerim.info/depression-woman/empty-nest-syndrome.html
http://www.excite.co.jp/News/laurier/mariage/E1371695295480.html
http://allabout.co.jp/gm/gc/389626/2/
http://itmama.jp/2014/04/01/57463/

著者:たまがわまりこ

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事務系のOLを20年弱経験しております。
専業でライターをやってはいませんが、文章を書くことが好きで、レストランのレポート記事や、商品や会社のサービスの利点を記載する記事のお仕事も経験はありますが、駆け出し中のため、枠にとらわれず、色々な記事を書きたいと思っています。また、みなさんが読んで役に立ったとか、落ち込んでいたけど元気が出るような前向きな記事を書くことをモットーにしております。