お店に行かなくても大丈夫!ハンドメイドバッグを通販でオーダーしよう|トピックスファロー

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2014年10月7日
お店に行かなくても大丈夫!ハンドメイドバッグを通販でオーダーしよう

オーダーメイドバッグとは、デザインだけでなく素材や糸、金具など、細かな部品もお客様自身に決めていただくことができます。お客様のご希望した鞄を、職人が丹精こめて手で作り上げる鞄です。 ですから、世界に2つとない、オリジナルの鞄が手に入ります。 では、実際にどのようなオーダー手順なのでしょうか。

小口 容子
アトリエyohバッグ作家・職人
  
19のコピー
個性的なデザインを探してみて、なかなか見つからないという経験はありませんか?
世に出回る既製品の多くは、その年に流行するようなものが店頭に並びます。そのために、どこのお店に行っても似たようなデザインが溢れてしまいます。

鞄は見た目だけでなく、機能美も求められます。
お店で目ぼしいものを見つけても「ここにポケットがあればいいのに」と思って、購入を諦めてしまうこともあるでしょう。

オーダーメイドなら「あと少し」を叶えられる

ずいぶん前ですが、お客様から「自転車のかごと兼用で使える鞄が欲しい」というご注文がありました。
その方は自転車に乗っている時はかごとして使用し、買い物のときは取りはずして買い物バッグ、ピクニックではバスケット代わりになるような構想をお持ちでした。

既製品にも似たような商品はあります。
しかし、「あと少し何かが足りない」「あと少しここが違う」と思われたのでしょう。
そこで、オーダーメイドでバッグを作ることを私にご依頼されました。

様々な鞄をお客様のニーズに合わせて作ってきましたが、この注文には悩みました。
自転車にどのように設置するのか?生地の強度はどのようにするか?など問題はたくさんあったのです。

そのため、お客様と何度も打ち合わせをさせていただき、ご満足いただけるご提案をいたしました。
それは、自転車への設置はフックを取り付けるようにし、厚紙をまとめたものに生地を張り付ける形で強度を高めることにしたのです。

このようにオーダーメイドバッグは、意外と何でもできてしまうものなのです。

オーダーメイドバッグの手順

では、オリジナルバッグを作りたいと思った時、どのようにオーダーすればいいのかをご紹介しましょう。

お客様と詳しく打ち合わせ

まず、電話やメールでご注文を受けた際に、詳しい打ち合わせをいたします。

鞄をデザインする

結婚式で恥ずかしくない鞄を持っていきたい。
旅行に行く時に自分に合った使いやすい鞄を欲しい。

その用途によってデザインや色、強度、使い勝手等を考えていきます。

形のイメージ

詳しいデザインは、電話やメールでは伝わらないことがあります。
お客様が希望する鞄が掲載されている雑誌の切り抜き、お客様自身が作成していただいたラフ画を、大きさの目安と共に送っていただきます。
細かいところに気を使われるお客様もいらっしゃいますが、最初は割と大雑把でかまいません。

古くなった鞄の買い替えの場合などは、現物を送ってもらうこともあります。

素材選び

皮革の種類、糸の種類や色、金具の色、など、細かい部品までご相談の上、決めていきます。
当たり前ですが、お客様の多くは鞄の素材までは詳しくありません。
なので、作り手である私自身が丁寧に説明し、お客様のご要望に合った素材をご提案させていただきます。デザインから素材選び、縫製仕上げまで、すべてひとりで手がけている為、トータルでのご提案が可能なのです。
また、実際に使用する素材の候補を見本として、ラフと共にお客様にお送りいたします。

上質紙などの紙でラフを作る

Exif_JPEG_PICTURE 打ち合わせ後、まず上質紙などで、バッグの形状をつくってみます。
紙は反発力も有りますので封書で送っても広げて頂けば、大きさやデザインの確認は十分に出来ます。

お見積り

お客様にお見積りをご提示いたします。
やはり、オーダーメイドとなると、こだわりすぎて予算がお客様の想定金額よりオーバーしてしまうこともありますので、ここで、慎重にご相談させていただいております。

ハンドメイドバッグの作業工程

デザインが出来上り、見積もりが決定すれば、実際の作製に移ります。

型紙を作る

実物大のデザイン画を完成させ、チケン紙という紙を使用し、胴体・手紐・みつけ(鞄の内側の口回り部分)・裏地・ポケットとパーツごとに型紙を取っていきます。
Exif_JPEG_PICTURE その時、メジャーでは鞄の曲線の長さや袋の折り返しなどを正確に測ることができないため、水引き等の紐を使用し、実物大のデザイン画に沿わせながら長さを測ります。

革素材の前に別素材で仮作成する場合も

Exif_JPEG_PICTURE 複雑なデザインの場合は、シーチングなどの生地でまず作製し、お客様と打ち合わせを行います。 この時に手紐の長さやリボンなどの飾りの大きさ、裏地のポケットなどが議題にあがります。

断裁をして漉く(すく)

Exif_JPEG_PICTURE 型紙が出来あがり、問題のあった部分の修正が終わったら、次に裁断です。型紙に合わせて革包丁を使い、1パーツずつ革を手で裁断します。

裏地、芯も裁断します。

裁断した革は、機械で漉(す)き(※縫う箇所などを部分的に薄くすること)をいれます。

縫い上げて仕上げ

各パーツを縫い合わせ仕上げます。胴体、ポケット、手紐、中裏等、順次縫い進め 形にします。

革製品の鞄を保管する方法

出来上がった鞄の保存方法は、革でできている場合、湿度に弱くカビが生えるため、風通しを良くして保存しください。

通気性が大切なので、しまうときはナイロン袋に入れるのではなく、布でできた袋や、仕上がった時に製品を入れてお渡しする不織布袋等に入れておくことをおすすめします。

また、鞄は意外とデリケートなので、形が固まってしまうこともあります。ですから、収納からたまには出して外に連れて行ってあげることも重要ですね。

いかがでしょうか。世界でひとつだけの鞄をあなたも作ってみませんか。

著者:アトリエyoh(ヨウ)

小口 容子
アトリエyohバッグ作家・職人
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デザイン、型おこし、裁断、漉き、縫製、仕上げまですべてひとりで手がけています。革を中心に帯地・布・ナイロン等様々な素材を使い一つ一つ丹念に、そして大切に仕立てた作品はオリジナリティーを演出します。
バッグ・小物・アクセサリー等、世界にひとつの物を作って欲しい、という方は是非ご相談ください。
又、そんな、世界にひとつの物をご自分で作りたい、という方には、
教室も開講しています。手縫い、ミシン縫い、どちらのコースも
初心者の方にもわかりやすく、一から学べるコースになっています。一度お立ち寄りください。