化粧品開発を目指す人に!化粧品会社設立やメーカー就職に役立つ資格|トピックスファロー

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2013年10月8日
化粧品開発を目指す人に!化粧品会社設立やメーカー就職に役立つ資格

化粧品会社に就職して化粧品開発の仕事をするのが目標の人などに、化粧品に関連する資格と専門的なスキルと知識が身につけられる学校を紹介します。化粧品会社を設立して、製造や販売を考えている人も参考にして下さい。

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化粧品開発の仕事がしたいなら化学系の勉強を!

新しい化粧品が次つぎと発売され、プチプラに限らず、高額な商品でも爆発的なヒットを飛ばすことがあります。コスメの宣伝にも頻繁に使われている「ナノテクノロジー」や「バイオテクノロジー」など、シャンプーや化粧水、ファンデーションなど、化粧品の開発技術者になるためには、どのような資格が必要となるのでしょうか。

一般的に大手メーカーで化粧品開発に携わりたい場合、4年制大学の化学系学部を卒業していると大手の化粧品メーカーへの就職が有利になるといわれ、MARCHクラスの大学であれば歓迎される率もアップします。

しかし、これまで高校や大学などでまったく違う分野を専攻してきた人でも、専門的な知識を学ぶことで就職や起業などの道を拓くことは出来ます。化粧品開発者を目指す人が学ぶ専門学校でも「取得目標」とされている資格を紹介します。

化粧品会社の就職を目指せる資格

スキンケア商品など化粧品開発の仕事は、取扱いを間違えると大きなトラブルを招く成分を組み合わせて商品を作ることから、作業現場や消費者の安全を守るために、専門的な知識を正しく理解することが大切です。

バイオ技術者(中級・上級)/民間資格

大手化粧品メーカーの資生堂や多くの企業でも化粧品開発にバイオテクノロジーを用いて、品種改良をおこなった原料の開発をすすめています。化粧品開発者になるためには、中級以上レベルの修得が求められます。各級の資格取得により証明されるのは以下の通りです。

  • 中級:安全管理の知識を備えた、遺伝子組換え技術、細胞融合技術、生物などの利用技術
  • 上級:生物利用技術を中心に、遺伝子情報利用技術、増殖能利用技術に関する知識の習得と、それらを指導的立場で応用できる資質

危険物取扱者/国家資格

日本消防法の定めにより、一定以上の危険物の貯蔵・取扱う場合や、ガソリンスタンドや多くの薬品を扱う化粧品開発の現場も同じく「危険物取扱者」の資格保有者をおくことが義務づけられています。資格には以下、3種類があります。

  • 「甲種」全ての危険物を取り扱うことが可能
  • 「乙種」取扱い可能な危険物の種類が1~6まで分類されている
  • 「丙種」ガソリン、灯油、軽油、重油などの取扱い危険物が限定されている

資格取得後も新しい知識や技能を習得して安全を保つために、各都道府県で行われる講習を定期的に受講する義務があります。

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者/国家資格

特定化学物質を扱う現場の安全を保つことが出来る専門家としての証明になります。排気、除塵などの管理をして、作業者が化学物質を吸い込んだり、汚染される事故を防ぐための環境改善や点検、作業方法の適切な指導や監視する能力が認められる、厚生労働大臣認可の国家資格です。

各都道府県の労働基準協会で行われる講習を受講したのち、修了試験で合否が決定します。難易度が低く、取得しやすい資格です。

講習科目

健康障害および予防措置に関する知識

作業環境の改善方法に関する知識

保護具に関する知識

関係法令

修了試験

毒物劇物取扱責任者/国家資格

人の肌に直接触れる化粧品を製造するにあたり、健康に危害を与えることを防止するため必要な資格です。毒劇物を扱う製造・販売・輸入業への設置が義務づけられていて、多くの化学物質を扱う化粧品開発の現場も同様です。

有機溶剤作業主任者/国家資格

有機溶剤を使用する工場や作業場などの閉ざされた空間で現場の汚染を防ぐため、排気や換気環境の点検や整備や保護具の使用状況などの監視・指導をおこない、安全な環境づくりと維持をします。

各都道府県の労働基準協会連合会や労働局安全課で行われる学科のみの講習を受講したのち、修了試験で合否が決定します。難易度が低く、取得しやすい資格です。

化粧品総括製造販売責任者/国家資格

企業ではこの資格保有者がいなければ、化粧品の製造・販売が許可されません。化粧品開発の新規事業に取り組む企業や化粧品を製造・販売する会社を起業する際には必要な資格です。

化学薬品で製造した化粧品をつかった消費者になんらかのトラブルが発生した際でも、正しい化学的知識にもとづいた原因究明や分析をしなければなりません。「化粧品総括製造販売責任者」の資格要件には、以下の定めがあるように確かな化学的知識を身につけることが資格取得には必須です。

  • 薬剤師
  • 大学で化学科などを専攻
  • 高校で化学の単位を修得してQC(品質管理)実務経験3年以上

化粧品開発コースがある専門学校/大学

東京バイオテクノロジー専門学校/化粧品開発コース

基礎化粧品、メイクアップ化粧品、調香など、化粧品業界での開発、製造、品質管理のプロになるための知識と技術を学ぶことができます。

東京医薬専門学校/生命工学技術科 化粧品開発コース

スキンケア、ヘアケア、メイクアップ製品など、コスメの全分野の化粧品開発を専門に学ぶことができます。

千葉科学大学 /薬学部 化粧品科学コース

薬学で学ぶ基礎を化粧品科学に活かした開発などの知識と技術を学ぶことができます。

東京工科大学 /応用生物学部 先端化粧品コース

化粧品化学、皮膚科学、先端化粧品実験などのカリキュラムを化粧品メーカー出身の教員などから学ぶことができます。

著者:加賀原まこ

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