クラダリングってなに?〜名前の由来〜
クラダリングを英語表記すると、”claddagh ring”と綴ります。クラダーリング、クラダックリング、クラダッホリングなど、さまざま表記があるようで、日本語表記としてはどれも間違っていないそうです。クラダリングはアイルランド発祥の指輪
愛と幸せの象徴として身につける指輪ですが、その起源は未だにはっきりしていないのだとか。
ただ、アイルランドにある人口が3000人ほどの小さな村「クラダ村」から始まった指輪であるそうなので、起源のヒントはこの村にありそうです。
現在あるなかで有力なのは、クラダ村出身のリチャード・ジョイス氏が作った指輪だという説。
しかしながら、その確証は取れていないということなので、あくまでも一説に過ぎないのだとか。
クラダリングとは、伝統と神秘を持ち合わせた指輪なんですね。
クラダリングが持つ歴史とは
このクラダリングには、神話が由来しているという話もあります。
その昔、アイルランドに住んでいたマーガレット・ジョイスという女性が、スペインの男性と結婚し、嫁いでいきました。
彼はとてもお金持ちの男性でしたが、結婚後すぐに亡くなってしまったそうです。
マーガレットは遺産を携えて再びアイルランドへ戻り、基金を設立します。
また、同時にゴールウェイ市長であるオリバー・オグフレンチ氏とも再婚しました。
基金を設立したマーガレットは、街に多くの箸を建設し、貢献していきます。
神はマーガレットの活動を慈悲深く思い、ワシを彼女のもとに飛ばしてクラダリングを授けたと言い伝えられています。
他にも諸説あり、アイルランド人も何が本当の説であるかはわかっていないよう。
空から彼女のひざに落ちてきたというクラダリングのストーリーも、人によって捉え方が違うのだそうですよ。
クラダリングは幸運をもたらす指輪
ヨーロッパでは有名な指輪だと聞くと、クラダリングは一流ブランドなのかとお思いになった方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、クラダリングは、そういったブランドにかかわらず、ある地域に根づいた迷信や宗教観のようなものの中から生まれた指輪ということになります。
そんなクラダリングは幸運をもたらす指輪として、何世紀もの年月を経てもなお、人々に愛される指輪として息づき、さらに世界へとその伝統が広まっています。
クラダリングの特徴的なモチーフはハート、王冠、人の手の3つ。
それぞれに意味があり、ハートは愛情、王冠は忠誠、手は博愛と友情を示しているといわれています。
“Let Love and Friendship Reign(愛と友情に支配させよ)”というキャッチコピーのもと、現代まで言い伝えられてきたクラダリング。
多くの人に祝福されながら、幸せな結婚生活が送れるようにという願いが込められています。
指輪の付け方で意味が変わる?
クラダリングはリングそのものが持つ意味の他に、つける向きや指によって意味が変わってくるといいます。・ 左手薬指、逆位置 「婚約中」
・ 左手薬指、正位置 「交際中・既婚」
これらの言い伝えにも諸説あるようで、地域や人によっては意味が変わることもあるといわれています。
アイルランド以外の土地では、ユニークなクラダリングのモチーフと風水を掛けあわせ、あらたな意味を持たせて身につけている人が多いそうです。
恋愛運アップや出世運アップ、お守りとして利用する人もいるのだそうですよ。
世界のセレブも注目のクラダリング
伝統と言い伝えのある神秘的なクラダリングは、世界のセレブにも愛されています。
ヴィクトリア女王などの王室家に選ばれることもしばしば。
J.Fケネディなどの政治家や、ウォルト・ディズニー、モーリン・オハラなどの有名人や芸能人も、クラダリングを身につけていたそうです。
実は形式が決まっていないクラダリング
とても象徴的なモチーフを施しているクラダリングですが、実はこれといった決まりはないそうです。
基本的には、ハート、王冠、手というモチーフがあるのですが、王冠のモチーフが省かれている指輪もあるのだとか。
唯一の決まりがあるとすれば、アイルランド政府が商標登録をしているため、アイルランド製でなければクラダリングとは名乗れないのだとか。
日本で出回っているものの中には、他の国で作られたリングもあるそうなので、本当のクラダリングが欲しければ、アイルランド製を探すようにしてください。
本当の愛を誓うためにも、結婚指輪などに選ぶなら、アイルランド政府認定の刻印入りが安心でおすすめです。