「へそ」の島 小浜島
八重山のてんぶす(へそ)といわれる小浜島は、まさに八重山諸島の中心に位置する島です。
島内には、島中央の「小浜集落」と島西部の「細崎集落」の2つの集落があり、700人ほどの人が住んでいます。
また、石垣島から高速船で25分と近く、石垣島から日帰りで観光できるほか、民宿や島南東部にあるリゾート施設でのんびり滞在することもできます。
コハマ交通のバスでめぐる小浜島
周囲16.57kmの小浜島は、島を一周する道がなく、また起伏が多い地形のため、名所めぐりには自転車よりは観光バスがおすすめです。
小浜島でバスといえば、「コハマ交通」です。
2007年以前は島民の足として活躍する島唯一の路線バスでしたが、現在は島内観光ツアーに絞った運行となっています。
コハマ交通には2つの観光コースがあります。
ここでは、「のんびり1時間コース」でめぐる、島内の名所をご紹介します。
小浜港
青空に映える白の浮桟橋が目印の、小浜島の玄関口です。
石垣島からの高速船のほか、竹富島や西表島の大原港と結ぶ船便があります。
桟橋の目の前にある「ちゅらさんばし旅ぬかろい」が、船の待合所になっています。
また、細崎の生活改善グループの主婦の方による手作りのお土産ショップ「くば屋ぁ」では、小浜島でしか手に入らないお土産を購入することができます。
シュガーロード
小浜港と小浜集落を結ぶ道で、両脇にサトウキビ畑が広がることから名づけられました。
時間があれば、自転車で走ってみるのもおすすめです。
一見、小さな島ですが、まっすぐ伸びた道は島の雄大さを感じさせてくれます。
シュガーロードの途中には、サトウキビを加工する製糖工場があります。
こはぐら荘
重要文化財の石垣「ヒンプン」が残る民家で、NHKのドラマ「ちゅらさん」では民宿として使われました。
撮影後の現在でも「こはぐら荘」の看板はかけられていますが、実際は一般のお宅のため、中に入ることができませんのでご注意下さい。
細崎(くばざき)
西表島に一番近い、島西端の静かな漁村です。
100年ほど前に、沖縄本島の糸満からの移住者によってつくられた集落です。
その細崎でひときわ目を引くのが、高台にある海人公園のマンタの像。
細崎と西表島の間のヨナラ水道は、マンタ通り道として有名な場所です。
大岳(うふだき)
小浜島で一番高い山です。
島内には高い建物などがないため、標高99.4m以上の高さを感じることができます。
また、山頂にある展望台のきつ~い階段を上りきったご褒美には、素晴らしい景色が待っています。
360°見渡せて、石垣島・西表島・竹富島など8つの八重山諸島が一望できます。
お天気が良ければ、最南端の有人島の波照間島も…見えた人はラッキーです!