ペットの食事に関する情報は、飼い主を不安にさせるものが多い。
そのため飼い主は不安だからという理由で、とりあえずペットフードを選択しているのが現状だ。
ペットフードが悪いわけではないが、手作り食がダメなわけでもない。実はペットも何でも食べられるようになる適応能力がある。
そのことを学び、柔軟かつ適切な知識を普及できる人材がペット食育士だ。
ペット食育士は、理論的な栄養学のみならず、獣医学と関連づけて、実際の家庭で必要とされる実践的な栄養学の知識についても学ぶことで取得できる。
ペット食育士を認定するのが「ペット食育協会」だ。
ペット食育協会は、ペットの栄養学や食に関する知識を指導し、ペットの食事内容を飼い主が自信を持って選択できる判断力を身につけるために必要な情報の普及を目的としている。
そのためセミナーの開催やペットの食に関する情報の研究・調査も行っている。
これらの活動を通じて、
「ペットの食育を通じて、人間の食生活も見直すきっかけとする」
「巷に流れる飼い主を不安にさせるような情報・噂を検証し、適切な情報を提供する」
という目的も掲げている。
ペット食育士を目指す人のための講座はペット食育協会認定のペット食育上級指導士が全国で開催している。
まず、入門講座で基礎的なことを学び、次に約2~3日間程度でペットの正しい栄養学や食事、生理学についての知識を学ぶ。
ペット食育士・2級カリキュラム
第1部 健康な子がもっと健康になるための手作りご飯の話。
第2部 犬や猫の食べる・食べないの秘密。
第3部 栄養バランスの不安を払拭する栄養学の基礎。
第4部 ライフステージについて~「今、何を食べさせるべきなのか?」。
第5部 正しく理解するペットフードの歴史とラベル表示の読み方。
ペットフードのこの成分、どんな食材で置き換えたらいい?
第6部 犬と猫の栄養要求量~食事の量と食材の割合はどう決めたらいい?
入門講座を受講すると2級認定講座が受講できる。
2級認定講座を受講し、確認テストを受験、合格するとペット食育士となれる。
ペット食育士には1級もある。2級の合格者はさらに上を目指せる。
・ペットがいつまでも健康で居続けるために飼い主が出来る食事のポイントを学びたい。
・ペットの手作り食について正確に学びたい。
・手作り食もペットフードも学んで、自分で自由に選べる様になりたい。
・栄養バランスを取る上で重要な栄養素の知識を学びたい。
・ペットフードのラベルの正しい見方を学びたい。
・ペットフードの成分をどんな食材で置き換えたらいいかを知りたい。
・ペットの食事の量と食材の割合をどう決めたらいいのかを学びたい。
・成長期や老齢期に何を食べさせたらいいのかを学びたい。
・ペットの食事や栄養について正確な情報を伝えられる人になりたい。