スーツを着用する場面を明らかにして注文する
フォーマルな場面で身につけるオーダースーツを注文する場合には、どのような場面でスーツを身につけるのかについて、はっきりと目標を定める必要があります。
スーツは、着用する場面や季節などに合わせて、仕立ての方法が異なります。
オールマイティな完璧なスーツというものは存在しない事から、着用する目的を見失ったまま出来上がったオーダースーツは、どのような場面でも合わないスーツになってしまいます。
例えば季節で使い分ける場合には、スーツに用いる生地の選定が重要です。
通気性の良い夏用や保温性に優れる冬用があり、スーツを身につける季節に合わせて生地を選ぶ必要があります。
また、フォーマルの場でオーダースーツを見につけるのであれば、生地やボタンの色、さらに丈の長さなどにも気を配る必要があります。
出席する場所に相応しい色や丈の長さを定めた上で、オーダースーツを作ることによって、メリハリのきいたスーツの使いこなしが出来るようになります。
はっきりとオーダースーツを着用する場面がイメージできないのであれば、オーダースーツの作成を注文するテーラーと詳しく相談しながら決定することも、良いスーツを作るための重要な手掛かりです。
オーダースーツの質を左右するテーラー探し
オーダースーツを作るのは、テーラーの仕事です。
そのため、スーツの仕上がりの質は、テーラーの技術に大きく依存します。
このことから、良い品質のオーダースーツを手に入れるためには、スーツの仕立てで技術力を持ったテーラーを探す事が重要です。
確かな仕立ての能力を持ったテーラーであれば、安心してオーダースーツ作りを注文する事が出来ます。
しかし、普段スーツの分野にあまり詳しい人が、優れたテーラーを探すのは難しいことでもあります。
そのため、テーラー探しに役立つ何らかの情報源が必要です。
プライベートや仕事で、良いオーダースーツを着こなしている人を知っていれば、その人に相談するのも有効な方法です。
オーダースーツをどこで仕立てたのかを教えてもらうことができれば、それがテーラー探しの有力な情報になります。
また、確実なテーラーの探し方として、オーダースーツ販売のチェーン店を利用することも方法です。
チェーン店は、スーツを仕立てる技術をどの店舗においても画一的に確立しています。
そのため、全く失敗したオーダースーツが出来てしまう可能性は低いです。
多くの顧客のスーツを作ってきた実績が蓄積され、チェーン店にフィードバックされています。
冷静な時に予算の上限額を定めておく
オーダースーツを作る上で、気になるのは価格の面です。
大量生産で作られる既製品のスーツに比べると、オーダーメイドのスーツは高めの価格になります。
そのため、どの程度の予算のオーダースーツを作るのかについて、事前に目安を定めておくことは重要です。
スーツの生地や追加サービスなどを選んでいると、つい欲張りがちになってしまいます。
そのため、オーダースーツの価格が、当初想像していた予算から大きく逸脱してしまう事も多々あります。
オーダースーツは、自身の収入や資産に合わせたものを選ぶことが必要です。
そのため、オーダースーツを作るためショップを訪れる前に、事前にどの程度までのスーツの価格を目指すのか、その目標額を設定しておく事が重要なポイントです。
実際にオーダースーツ作りの段階に入ると、場の雰囲気に飲まれてしまい、オーダースーツに費やす値段について冷静な判断ができなくなる場合もあります。
まだ客観的に値段について考えられる場面で、あらかじめオーダースーツ注文のための上限額を決めておくという事が有益です。
そうすれば、身の丈にあったちょうど良いオーダースーツが手に入り、後に後悔するといったような事がなくなります。