ダイエットの副産物はたるんだ皮?
ダイエットに成功したという話を耳にすれば、ただただうらやましく思ってしまうのが女性の本音。自慢するなよーと嫉妬心が燃え上がってしまいそうですが、本人からしてみれば、ただ嬉しいだけではないちょっとした悩みができたりするものです。
リバウンドの恐怖もそうですがお肌のことも気にしなければいけません。ダイエットは食事制限をすることが多いです。そのために栄養不良になってしまいお肌のトラブルが発生する可能性が高いのです。ダイエットに関するお肌の悩みのひとつに、たるんでしまった皮があります。ダイエットと皮の関係性についてお話しましょう。
皮膚というのは伸び縮みするものです。太ってしまうと皮下脂肪が増えるので、それを包むために皮膚は頑張って伸びようと対応してしまうのです。その伸びてしまった皮膚はダイエットが成功し皮下脂肪が減ったからといってすぐに元通りに縮んではくれません。
皮膚が対応できない!?
皮膚は代謝によって古い細胞から新しい細胞へと作り替えられます。そのため時間こそかかりますが、自然と体型に合った皮膚へとじわじわ調節されていきます。
しかし、そんな皮膚の対応能力にもやはり限度があります。何年も太っていた人や、度が過ぎるくらい太った人がダイエットした場合や、ダイエットで急激に痩せた場合です。
そういったケースでは、皮膚のたるみが取れるのに通常以上に時間がかかってしまったり、またはたるみが取れなくなってしまうという危険があるといいます。ダイエットが成功し痩せるということは喜ばしいことですが、このような悩みを生むこともあるのですね。
また短期間で痩せることはダイエットの効果をより感じられるものなのですが、皮膚が戻りにくいというデメリットがあります。○ヶ月で○キロも痩せた、という広告や体験談などがよくありますがこのようなリスクもあることをけして忘れないようにしてください。
皮膚のためにも、健康のためにもダイエットをする際はゆっくりとしたペースで計画的に痩せていくのが重要だといえます。また皮膚の再生は代謝の機能が大きく関係しています。やはり代謝の高い若い時は皮膚が戻りやすく、年齢を重ねるごとに皮膚は戻りにくいといわれています。
伸びきった皮膚を縮ませるには
食事と運動で代謝アップ
伸びた皮を元通りにするために代謝を高める必要があります。身体のたるみも顔のたるみと同じで入念にケアすることが欠かせません。たるみにはお肌のケアで表面からの対処、ストレッチや筋トレで内側からの対処をするのが効果的とされています。まずはたるんでいる部分のお肌をきれいにし、栄養を送り込み浸透させることをはじめましょう。伸びた皮を元に戻すためには保湿が不可欠といわれています。
また食生活の改善を考えることも代謝をよくするために効果があるようです。亜鉛が不足すると代謝に影響があるのだそうです。代謝を促進するために牡蠣やレバー、チーズなど亜鉛の多く含まれた食べ物を食べるようにしてみるといいですね。またビタミンB群も皮膚を再生させる働きがあるので積極的に摂取しましょう。
筋力アップとストレッチ
顔のたるみを取るには表情筋を鍛えることに効果があります。身体のたるみも筋肉と大きく関係していると思います。適度な運動や筋トレも試してみるといいでしょう。筋力がつけば代謝も上がるのでたるみ解消により効果的だといえるのではないでしょうか。たるみ解消には水泳がいいという声をよくききます。理由はアウターマッスル、インナーマッスルの両方を同時に鍛えれるからだとか。激しい運動をする必要はないので長く続くように楽しんで運動も続けるといいと思います。
他にはストレッチもとても有効です。こちらも代謝が上がることで皮膚細胞の働きをよくするでしょう。
毎日のケア、場合によっては医師に相談も
毎日のケアを怠らないことが、伸びた皮膚を早く縮ませる秘訣だと思います。早い結果を求めすぎずに地道に皮膚の再生のための対策に取り組みましょう。それでも伸びた皮が戻らない場合は皮膚の切除手術などの方法もあります。どうしても皮膚のたるみが気になるという人は一度医師に相談するのもいいかもしれません。
最後に、人間の皮膚というのは長く続いている状態を基準として伸縮の調整をするそうです。そのため太ったり痩せたりを繰り返すなど体型を安定させずにいると皮膚は基準を見失い困ってしまうのだとか。
ダイエットが成功後リバウンドしないように心がけるのは、自分のためにも皮膚のためにも大切なことのようです。