施主と建築デザイナーの協力関係を築く必要がある
デザイン住宅は、デザインを重視しつつ、施主の注文を出来るだけ住宅建築に取り入れます。
しかし、施主は必ずしも住宅建築の専門家ではありません。
そのため、施主が強く希望した要素が、かえって暮らしの質を下げることにもなりかねません。デザイン住宅を建てるには、建築のプロである建築デザイナーのサポートが欠かせません。
実際に施工に携わるスタッフと、綿密にデザイン住宅の設計や施工方法について打ち合わせを行う事によって、互いのすれ違いによる失敗を防ぐ事ができます。施主の希望をできるだけ取り入れつつも、今後の暮らしを考えれば不向きな要望もあります。デザインが行う建築デザイナーが、専門的見地からアドバイスすることで、見当違いなデザイン住宅が建つことを未然に防ぐ事ができます。
そうすれば、当初期待していた要望にできるだけ沿った形での、デザイン住宅が手に入れられる可能性が高まります。デザイン住宅が持つ設計の自由度が、施主と専門家の互いのコミュニケーションによって、確かな成果をもたらします。このことから、デザイン住宅の建築には、コミュニケーションを綿密に取ることができる建築デザイナーを探すことが、重要なポイントです。
コストを意識した上で自由な住宅デザインを行う
建築自由度が高いデザイン住宅は、一方でトータルの費用が見えにくい面があります。
求める機能性やデザインを住宅に盛り込んでいくと、全体で大きな建築費用がかかってしまうということも、十分に考えられる事態です。
重要な住宅建築であるだけに、建築費用にも多少の妥協は出来ます。しかし、当初想定していた予算から大幅にオーバーしてしまえば、デザイン住宅建築の実現性そのものに大きな悪影響を及ぼしかねません。そのため、デザイン性高く自由に設計ができるデザイン住宅にも、高いコスト意識が必要です。不必要な設備は出来るだけ省き、求める住宅の間取りや設備を優先した上で、住宅のデザインを決定する事が必要です。
そうすれば、用意できる住宅建築の予算内で、求める品質を満たしたデザイン住宅を建築することが可能です。新しい住宅に対する要望の欲求と、それに対する建築費用の面で、バランスをどのようにとるかが重要な要素です。また、費用面で見落としがあって、大きな出費が追加で伴うといったような事が無いように、デザイン住宅には綿密な計画が必要です。そうすれば、デザイン住宅完成までの確かな計画の中で、予算内でのデザイン住宅建築が果たせます。
デザインと暮らしやすさの両立を目指す
デザイン住宅を建てるからには、見た目でも特に素晴らしものを立てようと奮起します。
しかし、あまりにデザイン要素を重視しすぎると、住人にとって暮らしにくい住宅が出来上がってしまいます。見た目が良くても生活に不便であれば、住宅としての本来の役割を果たすことはできません。そのため、デザインには生活との調和が必要です。実際に住宅で生活を送ることを想定してイメージすれば、どのような住宅のデザインが相応しいかが分かってきます。
これまでの生活スタイルを思い返してみて、新しい住宅でどのような生活を送るかが浮かんできます。また今後の人生プランの中で、必要な設備や間取りがあれば、それをデザイン住宅に盛り込む事も考えることが可能です。住宅と生活とは、切り離す事ができない密着した関係にあります。
住宅デザインを行う上では、住人がどのような生活スタイルをもっているのかについて、慎重に検討を重ねながら、デザインを進めていく事が大切です。デザインが秀逸で、かつ生活に便利な機能性をもっているということが、デザイン住宅の設計や建築に重要です。
この両方を兼ね備えたデザインは難しいです。しかし、施主や建築デザイナーとの互いの打ち合わせの中から、住人にとって相応しい新しい住宅が建てられる可能性が高まります。