どうして首に横シワができるのか
首の横シワについて、若かった頃は何ひとつ心配することがなく、予防も対策も考えなかった方はたくさんいらっしゃると思います。
加齢とともに首の横シワが目立つようになることから、老化と深い関係があることは知られています。
首の皮膚はもともと薄いので、うなずいたり見上げたり、振り返ったりなど、頻繁に動作を繰り返すことによってシワができやすくなります。
また、女性は30代後半になると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が少しずつ減ってきます。
それによって、肌のみずみずしさや弾力性が失われ、顔がたるみやすくなってきます。
その結果、顔のたるみと同時に顎のラインが下がり、その重さが首の皮膚にも影響を与え、横シワの原因となります。
さらに、首の皮膚はとても薄いので、体の不調が表れやすくなります。
不摂生な食事が重なったり、生活のサイクルが乱れたり、体に負担を強いるようなことが多くなると、色がくすんだり、横シワが深くなったりして首にも悪影響が及ぶのです。
若い頃の肌には張りがあり、顔だけでなく首にもシワはありません。
けれど、若くとも顔のケアを気にする人は多いのですが、首には無頓着です。
それもまた首の横シワができやすくなる要因です。
加齢とともにできやすい横シワを防ぐために
首の皮膚はとても薄いので、何よりも大切なのは保湿です。
みずみずしさが失われることによって、首の横シワはできやすくなり、さらに深くなる心配があります。
まずはご自身の肌にあった保湿クリームを用意して、こまめに首へ塗ることをお勧めします。
手の甲に塗ってみて、痒くならないか、赤くならないかチェックした方がよいでしょう。
肌が弱い方は、皮膚科医に処方してもらうのも良い方法です。
保湿クリームを塗る時には、リラックスしながらマッサージを行うように心がけてください。
まず、首の中央の部分は、たるみをリフトアップするために下から上へと逆撫でするように行います。
次に、首のシワは横にできるので、中央から左右へと、横の方向へマッサージをします。
どちらの場合も、皮膚を痛めるほど強く行ってはいけません。
力の加減は弱めにして、リラックスできるくらいの快適さが大切です。
さらに、このようなマッサージを行うことによって、血液やリンパ液の流れがスムーズになり、老廃物の排出を促すことができます。
首の横シワを防ぐだけではなく、皮膚の色を健やかで美しくすることにも繋がりますので、保湿クリームを取り入れたマッサージを日常的に取り入れることをお勧めします。
もしも横シワができてしまった時には
もしも首に横シワを見つけてしまった場合、何よりも大切なのは、さらなるダメージを重ねないことです。
横シワの数を増やさない、横シワを深くしない。
この二つに注意を払わねばなりません。
そのためにも、日焼けから首を守る必要があります。
顔だけではなく、首に日焼けクリームを塗ることもよい方法です。
また、首が隠れるくらいに帽子のつばは大きい方がよいですし、スカーフやマフラーで守るように心がけましょう。
それから、寝る時の姿勢も大事です。
首だけが持ち上がるような高さの枕は適していません。
肩から枕を当てるようにすれば、首に負担がかかることはなく、横シワが増えたり深くなったりしてダメージが大きくなることはありません。
さらに、姿勢にも気をつけましょう。
猫背や下を向いた姿勢だと、首に力がかかりやすくなり、横シワに悪い影響をもたらします。
現代人はパソコンを使って長時間うつむいたままでいることが多いので気をつける必要があります。
首に横シワができた場合は、保湿クリームでマッサージを行うのと同時に、顔のたるみを抑えるようにリフトアップの体操をすることをお勧めします。
また、首を長く伸ばすように意識することも大切です。
以上、首の横シワの予防と対策をご紹介しました。