急増する男性の一人旅、その背景は?
家族や恋人との旅行は、喜ばれる贈り物の一つと言えますが旅行のセッティングや気遣い、旅費の支払いをする方としては笑顔や労いの言葉を貰っても割に合わないと思えてしまうことがしばしばあるもの。
旅行先や宿泊先の人に気遣いするだけでも疲れるものなのに、旅行先でまで家族や恋人の気を損ねないように気づかいするのでは何のために旅行しに行っているのかわからなくなってしまいます。
やはり、せっかくの旅行なのだから気遣いし過ぎずにのびのびと楽しみたいものです。
毎年増える一人旅、それも男性に増加傾向あり
旅行専門誌の「じゃらん」がまとめた、「じゃらん宿泊旅行調査」によれば全宿泊旅行の中で一人旅の割合は年々増加の一途を辿っています。
中でも20歳から34歳までの若い男性の一人旅は2011年度の時点で前年より2.4ポイント増加した23.3%と増加傾向に拍車がかかっている事が分かりました。
なぜ男性は一人旅をしたがる?
なぜ若い男性の一人旅が増加傾向にあるのかという話になると、「晩婚化・少子化」「草食系男子の増加」といった理由を挙げてくる人は少なくないでしょう。
しかし、それは社会的な変化に対する感想であって個々人の意識の変化が起こっているものとは言えません。
どのような理由があって若い男性が一人旅を行うようになったのでしょうか?
気兼ねなく自由に行動できる
まず、一人旅は自分で全てのスケジュールを決めて行動するので、連れの要望に沿って意に沿わない場所に行かなくていいというメリットがあります。
このメリットは若い男性にとって魅力的なものなのです。
若い男性は行きたいところだけを無駄なくピックアップして旅行スケジュールを組むものです。
女性の場合はあそこに行きたい、ここにも行きたいと欲張ったスケジュールにしがちで、男性には付き合いきれない所があるものです。
一人旅の場合、そういった行き先やスケジュールの煩わしさに悩まされることなく自由気ままな旅行が楽しめるのです。
ライダーがツーリングをしたがる
「男の一人旅」の代名詞といえばやはりバイクによるツーリングでしょう。
仲間同士で連れ立って隊列を組んでのツーリングも楽しいものですが、やはりツーリングには風とバイクを相棒にしての一人旅が似合います。
バイクに乗るライダーは若い男性が多く、お金と時間が自由に出来る余力のある20代~30代前半の人ほどツーリングに行きたがるものです。
ツーリングは宿泊施設に泊まることもあれば野宿をすることもあるので、若いうちにしかできない無理の一つとも言えます。
最近の若い男性は孤独でも辛くない
世間には「一人旅=孤独」というイメージが定着していて、冬の日本海で女性が一人旅をしていると「思い詰めているのではないか」と勘違いされる事が少なくありません。
逆に男性が一人旅をしていても女性と違って許されるものですが、恋人や家族と連れ立っての旅行をしているイメージが強いのもまた事実です。
しかし、男性は孤独であっても「自分の世界」というものが確立していればあまり気にならない性質があります。
その為、一人旅をすることに女性ほど忌避感を持たないのが男性の一人旅の増加の理由といえそうです。