なりすまし住人に注意!
どんなマンションに住んでいても、同じマンションの住人と帰宅時間が重なって、エントランスで鉢合わせするということは、ごく普通のこと。自分が帰宅した時に、もし後から誰かが入ってきたら、ドアを押さえるぐらいは当然のマナーと考えますよね?そこが、不審者が付け込むポイントなのです。
オートロックのマンションでもそのような場合、たとえ相手が、同じマンションの住人かどうか確信を持てないとしても、その人のためにドアを押さえてあげるのは、礼儀だと考えてしまうでしょう。
人が当たり前に持っている社会性や善意を利用すれば、安全だと思われているオートロックでも、不審者はいとも簡単に通過できてしまうのです。そのため、もしこのような場面に遭遇したら、相手が顔見知りでない限りは、マナーよりも安全を優先させた方が良いといえます。
在宅中のロックの解除は慎重に
帰宅後や休みの日など、部屋でくつろいでいる時にインターフォンが鳴って、「○○運輸ですが、荷物が届いています。」なんて言われたら、普通にエントランスのドアのロックを解除しますよね。
実はこれ、不審者が郵便局や宅配便などの配達を装って、エントランスのドアのロックを在宅中の住人に解除させて、マンション内に入り込むという手口なのです。
この場合、インターフォンを鳴らす部屋のターゲットに一番狙われやすいのが、エントランスにある郵便受けに名前が書いてある部屋。「○○さん、宅配便です。」と自分の名字を言われると、本物だと信じて疑わないのだそうです。
このよう不審者の侵入を防ぐためには、日頃から荷物の受け取りに注意を払う必要があります。
荷物が届いた際は、必ず誰から送られたものなのか、送り主を確認しましょう。また、送り主に心当たりがない場合は、誰宛のものなのか届け先をきちんと確認することが重要です。
最も怖いオートロックの盲点
ここ数年、安全なはずのオートロックが完備されたマンションに住む女性が、事件に巻き込まれるというケースが後を絶ちません。その中には、同じマンション内の住人が加害者だったという、ショッキングな事件がいくつもありました。
オートロックが付いているということで、マンションの中は安全だと思われがちですが、必ずしもそうとはいえないのです。
マンション内のエレベータや廊下などの共用スペースや、そして住んでいる部屋自体にも危険は潜んでいるのです。そのため、まずは日頃から玄関や窓の施錠、合い鍵の管理を心がけましょう。