肝斑って何？
30歳を過ぎた頃から、両側の頬にシミがバァーっと広がった…それはもしかしたら単なるシミではなく、肝斑（かんぱん）と呼ばれるものかもしれませんよ。
シミは美白の大敵ですが、肝斑は紫外線による色素沈着でできるものではないので、より厄介です。
特徴
左右対称にほとんど同じ大きさ・形で現れるのが、肝斑最大の特徴と言えるでしょう。
頬骨のあたりから、わりと広範囲にわたって出ます。
頬だけではなく、ひたいや口の周りに出ることも…。
ぼやけた形に広がり、肌の色が抜けてしまったように見えることがあります。
ちなみに、目の周りにはできません。
原因
ホルモンバランスの乱れが、肝斑の原因と考えられています。
一般的に肝斑ができやすいのは30代からで、妊娠や出産のときに発症することが多いんだとか。
女性ホルモンバランスの乱れのほか、日焼けしやすい頬骨のあたりに肝斑がよく出るので、紫外線の影響をまったく受けないというわけではないようですね。
キレイな肌を保つには、普通のシミと同じように紫外線にも十分注意しなければなりません。
肝斑の治療方法
普通のシミを改善するには、レーザー治療などを行います。
ですが、肝斑の場合は、レーザーを当てることで、シミをより濃くしてしまう可能性があるため、気をつける必要があります。
シミを薄くするのに効果的とされるビタミンＣを積極的に補給したり、日焼け止めクリームなどを塗って紫外線を防いだりと、日常生活の中でできることはいくつかあります。
それらの対策を続けながら、内服薬を服用するのが効果的です。
肝斑に効果的な「トランシーノ」
第一三共ヘルスケアから発売されているは、肝斑に効くトラネキサム酸が主成分の内服薬。
肝斑への効能が認められた国内唯一の内服薬です。
1回2錠を1日3回、2ヵ月間服用してください。
飲み始めて1ヵ月後には肝斑が薄くなり、着実に改善していることを確認できるでしょう。
価格：3,980円（180錠）／ 7,480円（360錠）
トラネキサム酸の働き
薬局やドラッグストアなどで自分で選んで購入できる一般用医薬品の中では、初めて肝斑に対する効果が認められた成分…それがトラネキサム酸です。
もともとは医療用の医薬品として使われていたもので、アミノ酸の一種とされています。
プラスミンという生体内の酵素を抑制する働きがあり、アレルギーや口内炎などの治療薬にも用いられています。
肝斑に効く美白化粧品はある？
普通のシミに有効な美白化粧品はたくさんありますが、肝斑に効果的なものは見かけませんね。
主な原因がシミの場合は色素沈着、肝斑はホルモンバランスの乱れと異なるため、一般的な美白化粧品で肝斑を改善するのは難しいでしょう。
ただ、肝斑の中に、普通のシミ・そばかすが混ざっていることもあるので、そういったケースでは美白化粧品が役立ちます。
色々ある美白化粧品の中でも、特にお勧めしたいのは「トランシーノ薬用ホワイトニングシリーズ」！
肝斑の治療薬と同じメーカーの製品を使うと、より高い効果を期待できると思います。