O型は蚊に刺されやすい?かゆみの仕組みを知ればかゆみ対策は万全!|トピックスファロー

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2016年4月19日
O型は蚊に刺されやすい?かゆみの仕組みを知ればかゆみ対策は万全!

実は、蚊に刺されやすいのはO型の人らしい。蚊の生態を知り、どうしたら蚊に刺されないのか、被害を防ぐための対処法を学びましょう!もし蚊に刺されたてしまったら、かゆみの起こりかたを知り、有効なかゆみ対策を立てることで、あの不快な症状をいち早く消してしまいましょう!

デンタルライター
  

最強の殺し屋が接近中!

吸血している蚊

夜寝ていると、耳元でうなるような羽音をさせて、あいつがやってくる季節になりました。

刺されるとかゆい、不愉快極まりないあいつですよ!おまけに去年はあいつのおかげで、デング熱の感染が大騒ぎになりましたし、今年はブラジルなど中南米の国でジカ熱が流行しています。

もっとも危険な生物は『蚊』

実は「蚊」は、人類にとって最も危険な生物なのです。蚊に刺されて死んでいる人は年間70万人以上にのぼります。その大多数がマラリア(約60万人)によるものですが、対岸の火事というわけにはいきません。私たちは、もっと蚊について知っておかなければならないのです。

吸血するのは産卵を控えたメスだけ!?

蚊は、いつでもどこでも人を刺すイメージがありますが、実は吸血するのは、産卵を控えたメスだけです。オスはけっして血を吸うことはありませんし、メスも普段は花の蜜などを吸って生きているのです。

また羽音もオスとメスでは違いがあり、あの不快な音をさせているのはオスなのです。ですからあなたが叩き潰した蚊は、実は人に危害を加えないオスだったのかもしれません。

蚊に刺されやすい人の特徴とは

吸血する蚊は、二酸化炭素を感知するセンサーを持っています。また汗腺から分泌される乳酸にも反応を示します。これを頼りにヒトの皮膚に近づいてくるのです。

従って体温が高く、呼吸数の多い、新陳代謝の激しい人が標的になりやすいといえます。子供や、肥満気味の人、体臭の強い人などがこれに該当します。また運動後や、アルコール摂取後も狙われやすいといえます。

蚊はO型の人が好き!?

蚊には血液型に好みがあり、O型が好まれ、A型は刺されにくいという意見があります。

いくつかの実験では、O>B>AB>Aの順に刺されやすかったという結果が出ましたが、マラリア患者の血液型の調査では、A型患者が多く、O型患者が少なかったことから逆の結果も予想できます。ハッキリさせるためには今後の研究を待たなければなりません。
参照:http://www.gaityu.jp/syosaibloodtype.html

かゆみのしくみを知ろう!

かゆみを我慢している女性

蚊は口吻(こうふん)という鋭く尖った針状のものをヒトの皮膚に突き刺します。この口吻からは、痛みを感じさせないように麻酔様の物質と、血液の凝固を防ぐ物質の入った唾液が分泌されます。吸血時間は2~3分ほどです。意外と長い時間刺されているのです。

かゆみのしくみ

かゆみの原因は、このときに注入された蚊の唾液によるアレルギー反応によるものです。かゆみや腫れの程度には個人差がありますが、体質や体調によっても変化します。

アレルギー反応には、おもに直後から発生する即時型と1~2日後に起こる遅延型の2タイプがありますが、若年者には遅延型が多いとされています。ですから小さな子どもが蚊に刺されると、発生は遅いけれど、かゆみが強く長引く傾向が見られます。

蚊に刺されない対策は?

刺されない対策としては、蚊を寄せつけないようにすることしかありません。寝室は網戸や蚊帳でしっかりガードし、蚊取り線香やベープマットを使いましょう。屋外であれば、虫除けスプレーを使うのも良いでしょう。あとはこまめに汗を拭くなどして、蚊を誘わないようにするしかありません。

かゆみ対策とポイズンリムーバー

刺されてしまったら、まずはかゆみ対策を取ることです。すぐに吸引して、蚊の唾液を排出させることは効果があります。「ポイズンリムーバー」という注射器のようなものは、ハチに刺されたときなどにも役に立ちますので、屋外での活動時に重宝します。

患部は冷やした方がよいです。熱湯は効果がありますが、お風呂くらいの温度で暖めてしまうと、血行が良くなるのでかゆみが増します。

かゆみ止めはどれがよい?

かゆみを引き起こすのは、マスト細胞(肥満細胞)の中に貯蔵されたヒスタミンが主になります。刺激を受けたマスト細胞はヒスタミンを放出し、そのレセプターと結合することで脳へかゆみの信号を伝えるのです。

刺された個所を掻いてはいけない

かゆみが強いとその反応としてついつい掻いてしまいます。掻くことで気持ちがよくなり、一時的にかゆみが軽減するからです。ただし患部を掻き過ぎると皮膚を傷つけ、余計にかゆみが増します。ですからかゆみ止めを使うことは、不快感を軽減するとともに、皮膚への負担を最小限にすることができるのです。

種類が多過ぎてかゆみ止めを選べない!

薬を選んでいる薬剤師

市販されているかゆみ止めは種類が豊富にあり、どれを選んで良いのか迷います。

一般的なものには、液状、軟膏タイプやクリーム状のものがあります。どれも同じように見えますが、その成分や効果はまちまちです。薬剤師さんに相談するなど、自分に合ったかゆみ止めを選ぶ事が大切です。

かゆみ止めの主成分として、抗ヒスタミン剤や抗炎症剤が入っています。かゆみの原因物質であるヒスタミンの働きを抑えてくれるものです。それに加え殺菌剤、ステロイド剤、局所麻酔剤が入っているものもあります。

ステロイド剤は、かゆみに対してよく効くと言えますが、副作用を示す場合があるので、要注意です。皮膚に直接塗布する場合は、皮膚線条(皮膚割れ)などのダメージを与える可能性があるのです。

ス~っとしたのが効く!?

その他、メントールなどの清涼剤が入っています。

スーっとした清涼感は、温覚レセプター(温度センサー)に作用して冷感を覚えるので、一時的ではありますがかゆみが治まる鎮痒作用があります。本来は患部を冷やした方がより効果的ではありますが・・。

対策は刺されないこと、刺されたら冷やすこと

蚊に対しては、まず刺されないこと、寄せ付けないことが肝心です。屋内ではしっかりガードし、屋外に出るときは、虫除けスプレーなどを塗り、蚊の接近を阻止しましょう。

刺されてしまったら、吸引したり冷やしたりして、掻かずにかゆみ止めを塗るようにしましょう。

著者:DENT.たいろう

デンタルライター
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本業は現役の歯科医師です。歯科衛生士専門学校で解剖学の講師もしています。教えること、書くことが大好きなので、いろいろとチャレンジしています。
医療系月刊誌に4年間コラムの連載をしていましたし、エッセイや短編小説なども書いております。
正面からより斜めから、上からより横からの視点で、ちょっと捻りのあるやや辛口の文章が特徴です。量よりも質で勝負しています。
どうぞよろしくお願いします。