次の温泉旅行は温泉以外の楽しみも
「連休も取れるし気分転換にどっか行こうか」そんな話になると必ずといっていいほど挙がってくるのが温泉。日々の激務で疲れきった身体を癒すにはもってこいの楽園だと思います。
日本は世界でも有数の温泉大国。なんと日本の温泉地を数えると3,000にも上るといわれているのです。
住んでいるところからのアクセスのこともありますが、これだけたくさんの温泉がある中でいったいどのように選べばいいのでしょうか。
「温泉にゆっくり入って旅館で酒が飲めりゃ満足じゃ」という人もけっこう多いかと思いますが、反対に「温泉ってお湯熱いしあまり長く入っていられない」と言う方もいるのでは?
そんなやつは置いていけ!!とつい本音が漏れそうにもなりますがちょっと待ってください。温泉街には温泉しかないわけではないのです。
古き良きレトロな町並みに、にぎわう屋台や射的、スマートボールなど。浴衣で少し散歩するだけで現実からもトリップできるはず。
温泉にあまり興味がない方やお酒もそれほど楽しめない方、またお子様連れのファミリーなども十分満足できるのではないでしょうか。
温泉だけではなく、古き良き風景のノスタルジーにつかってみるのはいかかでしょう。
屋台、射的があるレトロ温泉場の紹介
あわら温泉(福井県)
北陸地方でも指折りの温泉街で関西の奥座敷と呼ばれています。湯けむり横丁という屋台村は数軒の屋台が並び観光客、地元民の交流の場。あわら湯の町駅ではレンタサイクル「湯めぐり号」の貸し出しもあり他の温泉街ではめったに味わえない風呂上りのサイクリングが満喫できます。map ⇒
あわら温泉
伊香保温泉(群馬県)
万葉集にもその名前が出ているほどの歴史ある温泉。中心部は365段の石段の両側に旅館やみやげ物屋、遊技場などが立ち並ぶまさにザ・温泉街といった風景です。射的ができるお店も数多くありお子様向けのものから夜遅くまでやっているお店など、それぞれの個性を出しています。浴衣姿ではしゃぐのもまた普段とは違った楽しみがありますよね。汗をかいてもまた温泉にっていう気軽さも嬉しいですね。map ⇒
伊香保温泉
城崎温泉(兵庫県)
あのミシュランが2つ星をつけた城崎温泉。この温泉街は外湯めぐり発祥の地ともいわれています。さらに粋なことに浴衣が正装であるという城崎ゆかた憲章と名のつく決まり事まであるようです。もはやこれは町をブラつくのがメインの温泉場といえるのではないでしょうか。また城崎温泉は女子旅にもぴったりの場所。観光協会公式サイトでは「ワイワイ女子旅」「しっとり女子旅」の2種類のモデルコースを紹介しています。map ⇒
城崎温泉
渋温泉(長野県)
街中いたるところから温泉が湧く渋温泉はすべての旅館と外湯が源泉掛け流し。大正から昭和初期の木造建築が幾度の増改築を経て独特の風景を作っているのだとか。お店ごとに味も形も全然違うという温泉饅頭をほお張りながら石畳の道を散歩するのはいかがでしょう。map ⇒
渋温泉
熱川温泉(静岡県)
海もすぐそば、伊豆の熱川温泉も昭和っぽい町並みで有名です。遊技場ではスマートボールなんていう懐かしさも感じられないくらいの未知のゲームも経験できますよ。海が近くリゾートの雰囲気もあるので他のレトロ温泉街とはまた少し違った味わいを感じれるかもしれません。またオーシャンビューのホテルに泊まりながら温泉街を楽しめるなど友達と旅行の計画の意見が分かれたりした時でもオススメの場所ではないでしょうか。map ⇒
熱川温泉
銀山温泉(山形県)
おしんの舞台にもなったことで有名な銀山温泉の景観は大正浪漫の趣。夜になるとガス灯が照らされ雰囲気はさらにアップします。そこに雪でも舞えば自分がまるで映画の主人公にでもなったかのような気分にされてしまいます。普段の生活ではなかなか出会うことのない非日常な空間を味わえることでしょう。map ⇒ 銀山温泉
町の風情や懐かしさでぽかぽか
あまりたくさんは紹介できませんでしたがいかがだったでしょうか?
次のお休みの予定は「温泉に行こう」ではなく「温泉街へ行こう」という気分になったのではないでしょうか。
今回はあえて温泉の泉質や効能などには一切触れませんでした。温泉が魅力的なのはもちろんですが、負けず劣らずの魅力が温泉の外にもあるということがわかっていただけたのではないでしょうか。
レトロな町並みで味わう風情。懐かしさを感じる屋台や射撃など。
これらも温泉と同じくらいに、身も心もぽかぽかと温めるものだと思います。