コワーキングスペーススペースと貸しオフィスの違い
コワーキングスペースは、『今までにないほど、自由に積極的に横のつながりを重視する』スペースである。
そう考えると、既存のバーチャルオフィスやレンタルオフィスとの違いが分かりやすいのではないでしょうか?
作業場>交流 だった既存のスペース
バーチャルオフィスに立ち寄るのは、会議を行う場合のみ。
レンタルオフィスやシェアオフィスには、共有の休憩スペースなどはありましたが、仕事はあくまで鍵のかかる個室で、1人集中して行うものでした。
もちろん、これらの働き方を望んでいる人が多いのも事実で、多くの人がこのサービスを利用しています。
しかし、中には「もっと横の交流を深めたい」、という潜在的な欲求を持っている人たちがいました。
そういった人達にとって、個別のスペースはむしろ邪魔だったのかもしれません。
その為、作業場所となる決まった机を決めている事は少なく、基本はオープンスペースのフリーデスク制。
さらに、利用者同士の交流を積極的に行えるようなイベントが行われています。
東京のコワーキングスペース
特徴的な場所を言えば
・渋谷にある利用者が自分の本棚を作りメンバーとシェアできる『co-ba library』。
・約60坪の専用空間でセミナーやパーティーを行いコワーキングスペースとしての役割も果たしつつ、レンタルオフィスとしても活用したい欲張りなノマドやSOHOに支持される、田町の『パズル芝浦』
・池袋で、若手起業家をサポートする為にセミナーやイベントに力を入れつつ、Barやネイルサロンを併設するアットホームなコワーキングスペース『RoobikHouse』
コワーキングスペースの使い方
同じ場所を作業場として使っていた今までのレンタルスペースと違い、1つのオフィスを皆でシェアするコワーキングスペースには、この場所だからできる使い方が存在します。
1・コラボレーションが簡単
自分にはない知識やスキルを持ちあって行うコラボレーション。
個人や会社で行う場合には、まず企画書を作って、人材を探してアポを取ってと、動き出すまでの準備に非常に時間がかかってしまします。
しかしコワーキングスペースには、すぐ隣に座っている人がコラボレーションの相手。わざわざ時間をかけて人材を探す必要はありませんし、企画の段階から様々な分野の人を巻き込むことだって難しくはありません。
2・出会いに困らない
コワーキングスペースでは勉強会やセミナー、あるいはパーティーなど交流を持つ為の機会が多く用意されています。
また、普段合わない業種の人がすぐに顔を合わせられる距離にいる為、友人を紹介する事も簡単にできますし、逆に紹介される機会も増えるでしょう。
3・会議が簡単に行える
今は会議やミーティングは、ネットを通せば世界中どこにいても行う事が可能。少し前の時代を知っている人にとっては信じられない進歩です。
しかし、事前に連絡を取り合って、スケジュールを調整しなければならない事に変わりはありません。
コワーキングスペースを利用している場合、話し合いたい相手の状況は見れば分かりますし、進捗状況の確認やちょっとした相談もひと声かければ、その場で始める事ができます。
ノマドやSOHOなど、小規模な単位で活動している人が多いコワーキングスペースの利用者に取って、時にスピードは何よりの重要な武器になるでしょう。
企業に広がるコワーキングスペース
自分の机を持たない『フリーアドレス制』を導入する企業が増える等、オフィスの有り方に変化が見えてきました。
その流れの中で、自社のオフィスをコワーキングスペースとして提供する企業が増えています。
その企業とユーザーをつなげるのが『Share0』というサイト。
企業は会社のデッドスペースを再利用しつつ、新しい人材の発掘ができる。
ユーザーにとっては、格安でオフィスを持つことができる事に加えて、自分と関係のある業種や興味のある業種の人と人脈が広げやすいというメリットがあります。
開始から数年で、すでに120件以上の契約を成立させており、今後も、会社の一部をコワーキングスペースとして開放していく企業は増えていく事が予想されます。
世界中で求められているコワーキングスペースと変化するビジネススタイル
ここ数年で、世界各地で爆発的にその数を増やしているコワーキングスペース。
ネットの普及により、希薄になったと言われビジネスはもう1度、つながりを持つ相手の顔が見えるビジネスに変化しているのかもしれません。