英単語はいくつまで覚えればいいの?
英語を勉強する上で語彙数は重要だとはわかっていても、数が多すぎる・うまく覚えられないという理由から、挫折してしまう人は多いはず。 挫折が心配な人はまずは、目的別に覚えるべきボキャブラリーの数を知ることが大切です。
基礎としておさえておきたい語彙数
基礎的な英語のトレーニングをした時点で覚えておくべき語彙数は、4,000~5,000語程度です。 中学卒業レベルで1,500~2,000、高校1・2年生レベルで3,000ほどの語彙を学習するといわれていることから、高校レベルの英語の学習をしておけばクリアできる数だといえます。
大学受験に必要なレベルとは?
大学受験に必要な語彙数は、センター試験で5000語、さらに語彙力が必要とされる難関の私立では6000~7000語だといわれています。
TOEICで高得点を取るには?
TOEICでは、860点を取るためには10,000語の語彙数が必要だといわれています。このレベルは、専門外の話題に対しても十分に理解・表現ができるレベルAに評価されます。 また、大学の英文科を卒業した程度のレベルC(600点前後)で5,000語、通常の英会話がほぼ理解できる程度のレベルB(730点)では8,000語が必要です。
ペーパーバックを読むには?
ペーパーバックを辞書なしで読むとしたら、最低でも10,000語の語彙が必要だといわれています。さらに、語彙数が20,000語以上あると、読解力が必要とされるニュース雑誌の「TIME」や「Newsweek」を理解できるようになります。 ちなみに英国の劇作家シェークスピアは、その作品全体で33,000語使用したそうです。
ボキャビルに必要な2つのこと
英語を勉強する上で欠かせないボキャブラリービルディング、略して「ボキャビル」のやり方は人それぞれ。ここでは、誰にでも簡単にできるボキャビルを2つご紹介します。
1.目的を明確にする
漠然と勉強をはじめても、成果が上がらないのは誰でも同じ。ボキャビルのためには、はっきりとした目標を立てることが重要です。 まずは、「TOEICで700点以上取る」「英語を話せるようになりたい」など、何のために英語を上達したいのかを具体的に明確にすれば、覚えるべき語彙数がはっきりします。さらにボキャブラリー・リストを作成して、リストアップした語彙を覚えることで、とりこぼしなくしっかり単語が覚えられるはずです。
2.エピソード記憶を活用する
言葉の記憶には2つの種類があります。一般的な知識としての記憶「意味記憶」が、同じことを繰り返すことでやっと覚えられるのに対して、時間や空間の中に位置づける「エピソード記憶」は、一回の体験で記憶することができます。 そのため、意味記憶として覚えることが難しい語彙でも、エピソード記憶としてストーリー性のある文章を使って記憶すれば簡単に覚えられることから、ボキャビルには有効だといえます。
例えばswingとbrandishの2つの単語には同じ”振り回す”という意味がありますが、「ブランコをぶらぶら揺らすように振り回す」swingに対して、brandishは「これ見よがしに見せつけるように振り回す」とイメージしながら覚えると、混同せずに覚えることができます。