輸入・輸出の両方で1位の取引相手『中国語』
2005年ごろまで、常にトップだったアメリカを抜きさり、2012年のトータルでは輸入と輸出の2冠に輝いているのが中国。
最近の反日デモの影響もあり、縮小傾向にあるとはいえ、日本の10倍以上のマーケットがある事には変わりありません。
依存度は下がる事が予想されますが、主要な貿易相手であり続ける事が予想されます。
また、貿易相手国、第5位の『台湾』でも中国語が通じる事を考えれば、その需要が無くなる事は無いでしょう。
中国語の資格
メジャーな資格としては『中国語検定』があります。
この試験は受験できる場所が多く、気軽に受けられるのが特徴です。
他には、中国政府が「中国語のTOEIC」として主催している『ビジネス中国語能力検定試験(BCT)』も選択肢としてあげることが出来ます。
徐々に割合が増えている『タイ語』
貿易総額としては台湾に次いで第6位のタイ。
しかし、2000年と比較した場合、アジア圏の中では最も高い伸び率を示しているのが、このタイなのです。
特にタイ側から見た時、日本は輸入国第1位。輸出国第2位にあり、経済協力の最優先国とされています。
最近ではバンコクやプーケット島、アユタヤといった、海外旅行のリゾート地としてタイの人気が上がっている事もあり、ビジネス以外でもタイ語を覚えて損はないでしょう。
タイ語の資格
タイ語の資格としては、『ABKタイ語検定試験』の人気が高いようです。
もう一つタイの大使館大使より後援を受けている『実用タイ語検定試験』という試験もあり、どちらも国内で受験が可能です。
参考URL
ABKタイ語検定 タイ語検定試験日タイ言語交流センター
実用タイ語検定試験
輸入国としては押さえておきたい『アラビア語』
アラビア語はサウジアラビアやアラブ首長国連邦で使われている言語です。
貿易ランキングとしては、第7位と第8位。シェア率でもそれぞれ4%未満とそれほど高くないように見えます。
しかし輸入に限れば第4位と第5位。輸入シェアの1割以上がこの2カ国によるものです。
アラビア語の資格
国内でアラビア語の受験ができるのは、現状2007年にスタートした『実用アラビア語検定』のみとなっています。
参考URL
日本アラビア語検定協会
今後、更なる貿易増加が見込める『インドネシア語』
インドネシアやマレーシアなどで使用されている言語がインドネシア語。
日本はこれらの国をLNG(液化天然ガス)の主要輸入国としており、全体の輸入シェアの7.2%。アメリカに次いで第2位の貿易相手国です。
さらに輸入国、第7位のシンガポールを含めれば、そのシェアはさらに大きな物となるでしょう。
インドネシア語の資格
マレーシア、シンガポールの主要言語はマレー語です。
しかし、インドネシア語はマレー語の方言と言われる程、非常に共通点の多い言語であり、インドネシア語と習得すれば、マレー語で苦労する事は無いでしょう。
国内でインドネシア語の資格は、『インドネシア語技能検定試験』以外にありません。
参考URL
インドネシア語技能検定試験
10年間、変わらず上位にいる『ハングル語』
ハングル語と言えば、韓国での主要言語。
中国と同じように、ニュースを騒がせる事が多い韓国ですが、日本の輸出国としては1990年から常に第3位。日本への輸入国としても7位以下になったことはありません。
しかし2013年の段階では、非常に厳しい経済状況の為、貿易相手としての魅力が下がる事が予想されており、需要は減ると予想されます。
ハングル語の資格
ハングル(韓国語)の試験として有名なのは『韓国語能力試験』。
さらに上位の資格を望むなら『通訳案内士試験』があります。
参考URL
韓国語能力試験
通訳案内士試験概要
ドイツ語・スペイン語・ロシア語
2013年の段階では、貿易総額でTOP10入りしていませんが、需要が見込めそうな言語として『ドイツ語』『スペイン語』『ロシア語』が上げられます。
ドイツ語技能検定
EUの中で最も取引が多いのがドイツ。
貿易総額でこそランキング入りしていませんが、個別では輸出第8位・輸入第9位とEU諸国の中で唯一のランク入りをしています。
(それでも貿易総額でランク入りしないのは、サウジアラビアとアラブ首長国連邦の輸入額が大きすぎるため)
参考URL
独検 online
スペイン語技能検定
スペイン語は中南米を中心に使用者が多く、英語に次ぐビジネス言語とも言われています。
例えばTPPの参加国であるチリもスペイン語を使用する国の1つ。
TPPの参加しだいでは、スペイン語でのビジネスチャンスが増える可能性があります。
参考URL
スペイン語技能検定
ロシア語能力検定
2010年頃から、北方領土の変換や、共同開発など、貿易関係のニュースが増えてきたロシアも今後の動向次第では需要が増える可能性が高い言語と言えるでしょう。
参考URL
ロシア語能力検定