王道の英語勉強法・音読の効果はこんなにすごかった!
学校で英語を習っていた頃は、教科書の内容をみんなで一斉に声を出して読んでいたものです。しかし、「中学生にもなって小学一年生のように教科書を声を出して読まなければならないのか」と辟易していた人も多いでしょう。
しかし、文章を声に出して読む音読という勉強法は、英語力をつける上で非常に高い効果を持っているのです。
脳を活性化させる、それが音読の効き目
勉強内容をしっかり記憶させる為の方法には「単語帳などで繰り返して見る時間を増やす」「ノートに何度も書き取りをして覚える」などの方法がありますが、語学系では音読が最も効果的です。 なぜなら「文章を読む」と「声に出して読む」という行為を同時に行うのは、脳全体を活性化させることに繋がるからです。
人間の脳は論理や思考を司る左脳と直感やひらめきを司る右脳に分かれています。教科書の文章を読むという行為は左脳の働きで、声を出して読むという行為は右脳の働きによるものなのです。 つまり、音読は右脳も左脳も同時に働かせることが出来る為、勉強法として効果的なのです。
黙読だけでは長期記憶に結びつかない
音読は効果的な勉強法ですが、実践していると小学生のような姿になってしまい恥ずかしさを感じてしまうのが弱点と言えます。その為、声に出さずに文章を黙々と読む黙読を繰り返す人も少なくないものです。
しかし、黙読では左脳しか働かない為、勉強の効果は音読よりも無いのです。逆に文章や意味を記憶する事が難しくなってしまいます。 人間の記憶は左脳と右脳の両方で行われていますが、左脳は言語的な記憶を、右脳はイメージ・映像的な記憶を司ります。左脳記憶は言葉で覚える為、記憶量が少なく長期間の記憶に結び付きにくいのです。一方、右脳記憶はイメージや映像で覚えるので記憶量が多く、長期記憶しやすい性質があります。
つまり、黙読を行っても文章の内容がなかなか覚えられない為、英語力の養成に繋がらないのです。
リスニング力のアップにも有効
TOEIC・TOFELでは実践的な英語力に繋がるリスニング力も重視した試験問題が出題されます。リスニング力を鍛えることが高スコアを出す秘訣と言われていますが、思うようにリスニング力のアップが出来ないという人も多いものです。
リスニング力とはつまり「相手が何を言っているのかをわかる」という事で、喋っているのが「音の繋がり」ではなく「言葉」であるという事が読み取れる力なのです。リスニング力を鍛えるためにも、音読は非常に有効な勉強法となります。
リスニング教材を併用した音読を繰り返すことで、言葉への理解はどんどん深まっていきます。つまり、英語のスピーチを「意味のある音」としてとらえられるようになり、相手が何を言っているのかのリスニング力、そしてどのような事を話しているのかの読解力が養われていくのです。
独学での音読は、恥ずかしさが勝ってしまうという人も多いものですが恥ずかしさを捨てて真剣に取り組む事でその素晴らしさを発揮してくれる、王道の勉強法なのです。