ついに来た!英語の小学校必修化は何が狙い?|トピックスファロー

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2014年11月17日
ついに来た!英語の小学校必修化は何が狙い?

2011年度から小学校5・6年生は英語が必修科目の一つとなっています。週1回の科目ではあるものの、2013年には4年生以下にも科目の拡充を図る動きも見られます。今まで中学生になってから学校で習うはずだった英語をなぜ小学生から習う必要があるのでしょうか?

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ついに小学校から英語を習う時代が到来…その背景とは?

勉強のイメージ

photo by Scott Akerman on flickr

「鉄は熱いうちに打て」、これは教育における鉄則と言ってもいいでしょう。志を持った若者の熱意が冷めないうちに、吸収力の高い子供の頭が柔らかいうちに、必要な知識を与えることこそが教育の基本なのです。 その一方で、児童への英語教育の重要性は余り省みられてこなかったものと言えます。英語塾に子供を通わせるのはいわゆる教育ママで、「同級生が英語塾に通っている」と聞くと親の教育熱心さに辟易する一方で淡い羨望を抱いていたものです。

しかし、現代では英語の早期教育は当たり前になっています。小学校どころか保育園・幼稚園児の段階から英語を学ばせる家庭も珍しくありません。そして、ついには2011年度から小学校で英語の授業を行うようになったのです。

なぜ英語が小学校の必修科目になった?

英語が小学校5・6年生の必修科目になったのは2011年度からの事ですが、それ以前から「小学校での英語必修化」を主張してきた人は数知れません。一説には「12歳ごろまでに英語を習えば日本語と英語のバイリンガルになれる」といわれていますが、絶対になれるという保証はないのが事実です。 では、なぜ小学校から英語を習わなくてはならないのでしょうか?

グローバル化社会の到来に合わせて

現代社会は、自国のみならず諸外国との関係を考えて行動しなければならないグローバル化が進行しています。グローバル化が進んだ社会では、自国語だけを操れればいいというわけにはいかず、世界の公用語として定着している英語をある程度は駆使出来なければならないのです。

つまり、世界情勢を鑑みると小学校の内から英語教育を行うことは大きな利益を個人・団体・国にもたらすことに繋がるというわけです。

子供たちのコミュニケーション能力の育成支援

国語だけでなく英語を小学校の段階で教える目的として大きいのは、「コミュニケーション能力の発達を促す」という事です。

英語には「物凄く難しい科目」というイメージが付きまといますが、会話やメールなどで相手と意思疎通を行うために使うコミュニケーションツールであることには変わりありません。 国語も言語を学ぶ科目という意味では英語と変わりありませんが、漢字の書き取りや作者の意図を読ませるような授業内容になりやすく、コミュニケーションでの使い方は余り重視されていません

その為、生徒と教師、生徒同士で会話のやり取りを行うスタイルが定着している英語を必修科目化することでコミュニケーション能力の向上を狙っているのです。

子供たちのコミュニケーション能力は低下している

英語を必修科目にしてでも子供たちのコミュニケーション能力発達を支援させたいのは、子供のコミュニケーション能力の低下が深刻な問題になっているからと言えます。

コミュニケーション能力とは、言語などの手段を使って意思疎通を行い互いに理解し合う力です。コミュニケーション能力が充分でないと、考え方の違いを認められず異物として相手を排斥しようとするようになってしまいます。つまり、コミュニケーション能力の低下は未だに無くならないいじめ問題の原因にもなるのです。

その為、小学校で英語を学ぶ事は、「国語を見直す機会に繋げる」「コミュニケーションを積極的に取るための訓練を行う」「英語に慣れ親しませる事で言葉の違う人とも友好的になれる」ようにして、いじめを防ぐことにも繋がるのです。

英語は「科目」ではなく「領域」

英語の小学校必修化は肯定的な意見がある一方、反対意見が多くあるのもまた事実です。反対派には「ただでさえ毎日勉強に励んでいる子供に英語を必修にして詰め込み授業を行うなど言語道断!」という義憤を抱いている人も多いようですが、小学校における英語の扱いは中学校以降とは違うのです。

国語・算数・理科・社会(1・2年生は生活)、音楽・図画工作などの教科は正式には「科目」と呼ばれます。そして道徳・特別活動の教科は「領域」と呼ばれる分類になっています。 科目と領域の大きな違いは、「領域は成績としての評価を付けない」という事にあります。小学校の頃の成績表を思い返してみると、道徳の評価はなかったことに気が付くはずです。

つまり、小学校での英語は成績を付ける厳しいものではなく英語という言葉に慣れ親しむ素地を作るためのものなのです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。