術後の痛み予防にアイス?
先日、このようなニュースを耳にしました。
大阪市のとある歯科医院では、インプラント術後にアイスクリームを出しているそうです。
「術後にアイスクリームなんて大丈夫なの!?」と驚く方もいるかもしれません。実際、こちらの歯科医院の患者さんも大変驚かれていたそうです。
一見何が目的なのか、いまいち掴めないこのアイスクリーム提供ですが、実は患部を冷やすことが目的だったのです。
アイスを食べたら痛みに悩む患者が減った
手術後の幹部の痛みが生じた場合、アイスパックなどで冷やすことが効果的とされていますが、せっかく冷やすなら栄養価の高いアイスクリームを利用したほうが良いのではないか。その考えの元、キシリトール100%アイスを治療に取り入れたというそうです。
記事では、当該歯科医院が調査を行った結果、手術後に幹部が痛いと感じる患者の数は、アイス導入前は「痛かった」「少し痛かった」を合わせて45%前後だったのに対し、アイス導入後はあわせて25%まで減少したそうです。
痛み対策として冷やすのは効果的
実際、手術直後に患部を冷やすのは効果があるとして、痛くなった時の対処法として推奨している歯科医院も多いです。
濡れタオルやアイスノンで短時間冷やすことで、患部を軽く冷やしてあげることで、腫れやズキズキ痛みの予防につながるのです。
冷やす時のコツは、冷やす時間は大体10~15分、一定間隔をあけて冷やしていくことがポイント です。
冷やし過ぎは逆効果
ただし、痛みが不安だからと言って無理して冷やしたり、長時間冷やし続けるのは、かえって逆効果になってしまう場合が多いようです。
例えば長時間患部を冷やし続けた場合、血流が悪くなってしこりができたり、治癒が遅くなったりします。
また、氷など冷たすぎる物を使った場合でも、同様の結果になる事が多いようです。
その他にも、すでに腫れが大きくなっている状態で冷やしても、固くなってしまってかえって腫れが引かなくなってしまいます。
リスク回避のために相談も
術後の痛みを抑えるために冷やすことは効果的ですが、上述の様なリスクも確かにあります。
腫れや痛みが気になるけどリスクが気になるという方は、医師の方と相談しましょう。
痛み止めなど他の対処法もありますので、医師と相談したうえで自分にあった対策を目指しましょう。