おばあちゃんの知恵が肌をツヤツヤにする
暑い暑いアフリカの大地は、水が少ないのでとても乾燥しています。でもそこに住む人の肌はみんなツヤツヤ。
そのヒミツはシアバターにありました。シアバターは、高保湿成分のステアリン酸、皮脂に近いと言われる抗菌化作用のあるオレイン酸を主成分としていることは明らかになっていて、乾燥からお肌を守る効果があることは、科学的にも証明されています。
乾燥した過酷な環境から身を守るために、アフリカでは古来よりシアバターで保湿することが伝えられてきました。まさに乾燥の国ならではのおばあちゃんの知恵というわけですね!
肌トラブルは現代病?
私たちの暮らす日本では、昔はあまりなかった乾燥肌やアトピー性皮膚炎など、さまざまな肌トラブルが増えてきています。
日本のおばあちゃんの知恵としては、昔から保湿には椿油や馬油、米ぬかなどがいいと言われてきました。しかし、現代の肌トラブルは、大気汚染やストレス、生活習慣など昔なら考えもしなかった問題も影響しているため、日本のおばあちゃんの知恵だけでは、簡単に解決できない難しさがあります。
いいもの、便利なものを取り入れて、しなやかに生活様式を変えてきた日本ですから、いろいろな方法を柔軟に取り入れてもよさそうです。それなら、アフリカのおばあちゃんの知恵を拝借してみてもよさそうですよね。
シアバターはじめて物語
シアバターが世界的に有名になったのは、フランスの化粧品会社ロクシタンが化粧品の原材料として使い始めてからのことです。
ロクシタンの創業者が西アフリカのブルキナファソという国を訪れたとき、現地の人が子供の全身にシアバターを塗って保湿しているのを見て衝撃を受け、化粧品として販売することを考えついたと言います。その驚くべき保湿性は瞬く間に世界で注目されるようになりました。
肌トラブルは、さまざまな要因や要素が重なって起こるものですから、すべての人にシアバターが効くとは言い切れませんが、やけどの痕が薄くなった、肌荒れが治ってきた、といった使用感も伝えられています。
シアバターは未精製のほうがよい
アフリカ現地で使われているシアバターは、クリーム色で、香りはココナツのような独特の香りがします。しかし、化粧品にはそれがまったく感じられないものも多いですよね。
実は、多くの化粧品では、精製という科学的な工程を経たものを使用しています。原材料そのままのシアバターは、クオリティの均一化が図りづらく、加工しづらいという問題があるからです。
しかし、精製の課程では、本来シアバターが持つ有効成分の多くがそぎ落とされてしまいます。いわば、玄米を精米して白米を作る課程で栄養分がそぎ落とされてしまうのと同じことです。
シアバター配合の化粧品を選ぶ場合には、原材料として未精製のシアバターが使われているものを選ぶのが理想です。
シアバターを使うことで社会支援ができる
シアバターは、通称「シアベルト」と呼ばれるアフリカのサヘル地帯のみに生育するシアバターノキという植物の実から作ります。シアバターノキは、花が咲くまでに20年、実をつけるまでに40年もかかると言われ、昔から神秘の木と崇められています。
熟して木から落ちたシアバターの実は収穫された後、以下の手順で製造されます。
- 天日干しにした実を割って仁を取り出し
- 焙煎した後、
- ペースト状になるまですりつぶし、
- 何度も何度も練り込んでできた油脂を
- 水で煮詰めてきれいな脂を取り出し、
- 煮詰めたものを固める
シアバターの製造はこのようにたいへん重労働ですが、作業のすべては女性の手作業で行われています。
私たちが原料を仕入れている西アフリカのブルキナファソでは、革命が起きるなど、政治的にはたいへん不安定な状態にあります。また、世界の最貧国のひとつにも挙げられていて、医療や教育、社会的インフラなどの設備はまだまだ不十分な状態にあります。
私たちは原材料の製造と入手に関して、日ごろの感謝と敬意を込めて、ブルキナファソの女性や子供たちに、教育・医療保健衛生分野への支援活動のために、売上の一部を寄付しています。他の多くのメーカーも、シアバターの原材料の輸入国には社会支援を行っています。
ですから、ある意味、シアバターを使うことで、あなたも遠回しに社会貢献していることになりますね。
まとめ
シアバターを使った製品は、顔や身体に塗るクリームのものが最も多く出回っていますが、他にも石けん、洗顔料、整髪料など、さまざまなものがあります。
シアバターはちょっと高いなあ、と買うのをためらっている人も多いと思います。しかし中にはお求め安いものもあるので、まずは一度使ってみることをお勧めします。
これを機会にシアバターデビューしませんか?