生活する中で避けては通れないもの
通勤電車の中でイライラ、会社で上司や新入社員のあの娘にイライラ、そして恋人とのデート中にまでイライラ、ぐったりして帰宅しほっと一息ついていたら「早くお風呂入って!」とお母さんの声で最後までイライライライラ・・・。
なんなんだろう、この生活は。
私は毎日数え切れないほどのイライラに囲まれて生きているようです。対人のイライラだけではありません。暑くてイライラ、うるさくてイライラ、眠くてイライラ、まぶしくて、けむくて、まずくて、イライライライラ・・・。しかもストレスはイライラ以外にもあるんですよね。
不安や悲しみ、恐怖心や責任感などもストレスと直結しています。普通に暮らしている限り、何をしてても付いてまわるのがストレス。避けては通れないもののようですね。これは自分だけではないはずだし仕方ないとは思っていても、溜め込むと体調を崩してしまいます。
ストレスからくる体調不良トップ5
1、過敏性腸症候群慢性的な下痢や腹痛を繰り返す疾患。腸は他の器官と比べて脳との関係が密接だといいます。脳がストレスを感じると腸に伝わり機能障害を起こすそうです。また反対に腸の不調が脳にストレスを与えることもあり悪循環を繰り返すことがあるのだとか。症状が下痢や便秘だという理由から本人もあまり重く考えないせいか、病状が進行するケースが多いともいわれています。その場合うつなどの精神疾患に繋がって危険な状態を招く可能性があるので注意が必要です。
2、胃潰瘍これもストレスが関わる代表的な病気。胃酸と胃を守る粘膜はストレスの影響を受けやすく胃痛、嘔吐、胸焼けなどの症状へと繋がります。食事を消化できなくなるせいで食後に痛みが発生することが多いといわれています。進行具合によっては入院し手術する必要があるために、気になる症状があればすぐに医師に見てもらうのが賢明な判断だと思います。
コーヒーやアルコール、タバコなどは胃を刺激するのでさらに悪化させてしまう危険があります。どれもストレスを和らげる効果があるものなので皮肉ですがくれぐれも注意してください。
3、自律神経失調症頭痛、めまい、不眠、下痢、憂鬱などの症状がありながら病院で検査してもこれといって異常は見つからない。そういう場合は自律神経のバランスが乱れているのかもしれません。上記以外にも症状は多くあり、また人によってさまざまです。自律神経失調症というのは検査しても異常が見つからない時につけられる病名であり、正式なものではないのだとか。
そのため症状がある部分に強く出た場合は他の病名がつけられることがあります。思春期や更年期など精神的に不安定な時期になりやすく、生まれつき自律神経のバランスが乱れやすいという人もいるらしいです。環境が変化した時や生活リズムが乱れている時は特に注意するようにしましょう。
人はストレスを受けた時、それと戦うために交感神経が働くといいます。しかしそのストレスが長く続いたり強力だった場合はこの交感神経に異常をきたし、頭部の血の流れが悪くなり栄養が行き渡らなくなるらしいです。
この円形脱毛症、患者の4分の1は15歳以下なのだといいます。幼児期や思春期など精神的に未発達な時期になるケースが多く、自分ではストレスと向き合えない場合が多いことが問題となっています。頭髪が抜けたことに対してのストレスも加わり悪循環となる可能性も高く、周りからのケアも重要視されています。
これは塩分の取りすぎや肥満などの食生活、生活習慣が原因というイメージがありますがストレスも大きな原因の1つとされています。なによりも怖いのが自覚症状がないというところでしょう。知らない間に病状が悪化して心筋梗塞、動脈硬化、脳卒中など大きな病気に発展する可能性があります。
ストレスが原因の疾患への対策
生活環境を少しずつでも改善することが必要です。食事や睡眠の乱れを見直し、運動をしてみるなども試してみるといいかもしれません。また原因となるストレスは何なのかを見つけ出すことも、そのストレスから解放されるためにすべきことかもしれません。自分なりのストレス解消法を見つけて、忙しい中でも時間を見つけ息抜きするように心がけましょう。
また少しでも症状の悪化を感じたら、医師に見てもらうということも忘れないでください。予測していたものよりも重大な病気が発覚する場合があるかもしれませんし、反対に誰かに話すことであっさり解消されることもあると思います。ストレスが原因でなる疾患なので、やはり性格的に真面目で神経質な方や完璧主義の方が多いようです。あまり自らを追い詰めずにほど良い手抜きが出来るという人こそが、現代社会を上手く生き抜くことが出来る人なのかもしれません。