「バ飼い主」と呼ばれないための飼い主が守るべきマナー5か条|トピックスファロー

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2013年5月27日
「バ飼い主」と呼ばれないための飼い主が守るべきマナー5か条

「子供の情操教育に」「寂しいから」「一目ぼれ」…ペットを飼い始める理由は様々にありますが、最近は最低限守らなければならないマナーを守ろうとしない飼い主がひときわ目立つようになってきました。生き物を飼う以上、守らなければならないマナーとはどのようなものでしょうか?

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飼い主のマナーは、ペットを飼うための最低限の資格

ミニチュアダックスフンド

犬や猫などのペットは、人類が狩猟採取生活をしていた頃からの長い友達と言えます。
文明の発展と共に、犬・猫は狩猟のパートナーから家族の一員とその立場を変化させてきました。
しかし、それと同時に安易に犬や猫を飼い、飽きたら捨てるようなマナーのなっていない飼い主も増えてきているのもまた事実です。

「飼い主 マナー」で検索すると全国の地方自治体によるペットマナーに関するサイトが芋づる式にヒットするほど、飼い主のマナー問題は深刻になっているのです。

トイレは必ず躾ける、フンは家に持ち帰る

ペットに関わるトラブルに置いて、最も嫌われるのは「トイレの始末」です。特に犬の場合、門柱や生け垣に小便をしていったり、玄関先などに大便をしたままにすることが多くトラブルを引き起こしやすいものです。
猫の場合、子供が遊ぶ公園の砂場でトイレをしていくので砂場が使用禁止になる事がしばしばありますが、多くの飼い猫は家から出ないまま飼われるため、猫のトイレトラブルは犬ほど多くないようです。

犬のフンは、かなり昔から「飼い主がビニール袋などで始末して家に持ち帰ってから捨てる」と啓発されてきているのですが、未だに守らない飼い主が居ることもまた事実なのです。
犬を散歩させた時のトイレは必ず飼い主が始末することは飼い主としての最低限のマナーなのです。

「我が子」だからと犬・猫お断りの場所に進入させない

基本的に飲食店やスーパーなどでは、盲導犬のような例外を除いて犬・猫などのペットを連れての入店はお断りされているものです。最近は犬を連れて入店できるドッグカフェなども増えていますが、基本的には店に用事がある時は連れてこないのが飼い主としてのマナーと言えます。

しかし、飼い主の中には犬や猫を「私の家族、子供」と言って平然と入店してくる者もいるのです。しまいには他の客の子供を指さして「うちの子を追い出せというならあの子も追い出せ」と噛みついてくることさえ珍しくありません。

マナーを守れる飼い主は、入店前に店先にリードを結わえて買い物が終わるまで犬を待たせておくものですが、最近は店先で待たせていた犬や猫の盗難事例も少なくない為、出来れば買い物と散歩はきっちりと分けておくのが飼い主としてのマナーであり心がけでしょう。

ノーリード・長すぎるリードで散歩させない

動物愛護法や各自治体の条例では、「人に危害を加える恐れがある犬を散歩させる際には必ずリード(紐)に繋いでいなければならない」という規定があります。パピヨンやチワワのような小型犬の場合、危害を加える恐れは小さいからノーリードでも良いかもしれませんが、しておくに越したことはないでしょう。

しかし、中にはドーベルマンやセントバーナード、土佐犬と言った大型犬をノーリードで散歩させる飼い主や、メジャーのように巻き取り出来る伸縮式リードを最大まで伸ばしたまま犬に繋いでいる飼い主もいるのです。そして、ノーリード状態の犬や伸縮式リードに繋がれた犬は他者への噛みつきや道路への飛び出しなどでトラブルを起こす事が多いのです。

ノーリードを咎めると「動物なのだから自然な姿が一番」「欧米ではノーリードが当たり前」と自己弁護する飼い主も少なくありませんが、「ペットとして飼うな」「欧米に行け」で論破できる言い訳にしかすぎません。

リードは周囲の人の安全、ひいてはペットの命を守るために無くてはならないものと肝に銘じておく事が飼い主としての当然のマナーなのです。

可愛がり過ぎで「人間より偉い」と思わせない

「猫かわいがり」という言葉があるように、自分のペットはとても可愛くどこまでも甘やかしてあげたいと思ってしまうものです。このような躾の無い甘やかしは、人間にも犬猫にも不幸な結果しか招かないものです。

犬や猫を可愛がり過ぎることで、飼い主を自分よりも下の存在と重い込んでしまうのがアルファ・シンドローム(権勢症候群)です。最近は「根拠がない」と否定されつつありますが、ペットを可愛がって甘やかすだけの飼い主は躾も充分に行わない為、ペットが上下関係や社会性を身に付けられないのです。

社会性の無いペットは野獣同然で、自分より弱い子供やお年寄りに襲い掛かろうとします。ペットの犬が人に危害を加えたため飼い主が逮捕されてしまうケースも未だに後を絶たないのが現状です。
甘やかすだけでなく人に危害を加えないように躾けをすることも飼い主に課せられたマナーなのです。

流行り廃りでペットを捨てるのは論外

犬や猫はテレビの影響で特定の犬種・猫種が取り上げられると、ペットショップで買い求める客が押し寄せてブームになる傾向があります。しかし、ブームというものは一過性の熱狂で、ブームが終息すれば自然と飽きてしまい、捨てられてしまうのが常と言えます。
そして本やおもちゃ・ゲームならばまだしも、生き物である犬や猫もブームが過ぎた途端に捨てて、次のブームになった犬種・猫種を飼いに行く責任感ゼロの飼い主が居るのです。

こういった飼い主失格の人は、躾もしなければ生後91日以上の犬に義務づけられている狂犬病の予防接種も行わない事がほとんどで、ペットを捨てた先に迷惑を掛けてしまいます。一生の面倒を見る覚悟がないのならペットは飼わないのが飼い主以前のマナーなのです。

著者:渡辺芳樹

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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。