噛み合わせが頭痛・腰痛を引き起こす原因になる!?
健康に気を使って有機栽培の野菜を買ったり、塩分を控えめにしたり、毎日運動したりといった努力を欠かさない人も少なからずいるでしょう。しかし、「医者の不養生」「紺屋の白袴」というように専門家顔負けの知識を持っている人であっても、自分のことには手が行き届かないということも良くあるものです。
そして、専門家でも気が付かない内に起こる体の不調はほんの何気ない原因によって引き起こされてしまうものです。
そして歯の噛み合わせは、そんなちっぽけだけれども大きな不調の原因になりうるものなのです。
噛み合わせの悪さは骨の歪みに繋がる
なぜ噛み合わせが悪いと身体のあちこちに不調が現れるのかというと、歯の噛み合わせは頸椎、ひいては脊椎、そして体全体の歪みの原因になるからです。
首の骨である頸椎は、歯が噛み合わさった時にまっすぐになるような構造を持っています。頸椎がまっすぐになると脊椎もまっすぐになり、身体の中に芯が通ったようになり重心のバランスが正常化されるのです。
しかし、歯の噛み合わせが悪く左右どちらかに力が偏っていると頸椎も左右に歪みます。頸椎の歪みは脊椎にも影響していき、骨格全体が歪んだ状態になってしまうのです。
骨の歪みは筋肉・神経の歪みに繋がる
噛み合わせの悪さによって骨が歪むと、今度は筋肉や神経の歪みを引き起こす原因となります。人間は常に二足歩行で生活する動物ですが、二足歩行を行うには精密な重心操作を行う必要があるのです。体の重心を操作するのは筋肉、そして筋肉を動かす神経です。
噛み合わせの悪さで骨が歪んだ状態だと、筋肉が骨の歪みを補正した上で二足歩行を行うことになります。つまり、骨の歪みの分だけ筋肉と神経に負担が余分にかかってしまい、歪みを生み出す結果に繋がってしまうのです。
筋肉・神経の歪みは身体の不調につながる
頭痛・肩こり・めまい・腰痛といった不調は、筋肉や神経が酷使されることを原因の一つとして発生することがあります。つまり、歯の噛み合わせの悪さがそもそもの原因として頭痛・めまい・肩こり・腰痛などの不調を発生させることは十分にありうることなのです。
また、歯のかみ合わせの悪さは大なり小なりみんな持ち合わせているものですが、治療が必要になるほど噛み合わせが悪くなくても骨や筋肉・神経は噛み合わせの影響を受けているのです。そのため、なかなか治療が効かずに慢性化した頭痛や肩こり、めまいや腰痛に悩まされてしまう人も少なくないのです。場合によっては自律神経失調症などを噛み合わせが原因で患ってしまうことさえあるのです。
原因が分からない場合は噛み合わせを疑おう
このように歯の噛み合わせは、気づかないうちに体の不調や病気の原因になってしまうことが往々にしてあります。病気は原因が分からなければ幾ら名医が治療していても対症療法に終始してしまい、根治治療には繋がらないものです。
もしも、腰痛や肩こりなどが慢性化したり原因が分からないまま病気に長く悩まされている時は歯科医に噛み合わせを見てもらうことも一つの手なのです。