簡単に自分で歯石を取る方法があった!これなら費用も低予算
会話のたびに気になる口臭。じつは、歯磨きなどのケアでは取り除けない汚れがあります。それが「歯石」です。口臭の原因をなくすには定期的なケアが必要です。でも歯科に行くのは面倒で費用もかかります。そんな方でも自分でできる歯石除去の方法をご紹介します。
口臭の原因、歯石はびっしり付く前に取り除こう
歯石(鏡で確認すると歯の裏側や歯と歯の隙間にこびりついた薄い黄色の汚れ)は歯にまとわりつく硬い石膏のような汚れのかたまりで、歯ブラシで取ろうとしても簡単には取り除けません。そのため、定期的に歯科クリニックで歯石取りをおこなうのが一般的です。3ヶ月に1度のペースが理想とされ、歯科クリニックで定期的にしたほうが良いと説明される場合が多いようです。
歯石はどんなもの?
歯垢は柔らかいですが歯石は硬く形もいびつです。歯についた歯垢が歯磨きで磨き残されると唾液に含まれたミネラル成分が硬くなり、たった2日で歯石に変化します。
歯石には細菌がいっぱい!
口臭の原因になりやすい歯石は細菌の宝庫です。細菌の種類は300種類にも及び、臭い息の原因になり歯石が増えるとともに口臭がきつく変化します。
口臭だけではない!歯周病や虫歯の原因にも
そのまま歯石を放置すると歯周病になり、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かして歯が抜ける可能性も!ですから日頃の歯石除去は大切な作業になります。
歯石除去用の器具はドラッグストアで手に入る
歯科クリニックで良く見かける、歯の隙間の汚れを取る器具は「スケーラー」と呼ばれ、ドラッグストアや通信販売で誰でも購入できます。
チタンコーティングやステンレス製でセルフケア専用の歯石除去の工具です。歯にまとわりついた厄介な歯石が軽くこするだけで取り除ける便利な道具です。また「歯鏡」という持ち手の先端に小さな丸い鏡がついた器具があると上の歯などが見やすくなります。スケーラーとセットで購入されてはいかがでしょう?
安いものですと、どちらも1,000円未満で購入ができます。高いものは、それぞれ1本4,000~5,000円です。
スケーラーを使用したセルフケア方法
「スケーラー」は先端部分がフック状で歯石をかき出しやすい構造になっています。持ち方や動かす方向を間違えなければ安全に使用が可能です。歯石は歯についたまま期間を置けばどんどん硬くなる性質があります。そのため、歯のザラツキが気になりだしたときがスケーラーの出番です。最初は下の歯が見やすいため下の歯の前歯から練習しましょう。
上手なスケーラーの使い方
スケーラーの使い方にはコツが必要です。最初からプロの方のように動かすのは危険です。慣れるまでは慎重におこないましょう。
まずは部屋を明るくし、鏡を準備します。体制は立って行うよりもイスに腰をかけ、テーブルなどの台に鏡を固定しておこなうとヒジが安定し、やりやすくなります。
持ち方は力を入れすぎないのがポイント
まずは持ち方です。スケーラーはペンを持つようにし、手の位置が先端部分にくるようにします。そして歯の根元部分にのせ、軽い力でこすります。力加減は耳かきを使用するくらいの優しい力です。力を入れすぎるとふいに歯茎を傷つける場合もありますので気をつけましょう。
少しずつ取る意識で
一度にたくさんとるのは危険です。大きく硬い歯石は、歯にまとわりついて取れにくいものです。しかし歯茎にスケーラーの歯が強くふれると歯茎を傷める原因になってしまいます。また歯に大きな力でスケーラーの先端部分がぶつかるとエナメル質を傷つけてしまいます。少しずつ削りカリカリと取るようにするとうまく取れます。
注意点・血が出ても大丈夫?
血が出ると怪我をしたような感覚になるかもしれませんが、出血はあまり気にしなくても大丈夫です。歯石は細菌のかたまりのため、歯石の周辺の歯肉が炎症し、少しの力で触れただけでも出血しやすい状態になっていることも。
市販のうがい薬でうがいをし、少し時間を置くと血が自然に止まります。血が止まらない場合は、歯周病が悪化している疑いがあるため歯科クリニックで早めに診察することをおすすめいたします。
スケーラーケアの効果
自分で歯石除去ができると見た目の変化もそうですが、明らかに舌触りのザラツキがなくなり、スッキリした感覚になります。 歯石除去をする前は、歯磨き直後はスッキリ感があります。しかし30分もすれば口臭が気になりはじめ、お茶やガムで口臭を紛らわしたくなりました。それが、歯石を除去したお陰で、歯磨きをした後も長時間口臭が気にならなくなったのです。
半年から1年に一度は定期健診を
歯石を自分で除去していても、歯科クリニックで半年~1年に1回は、診てもらうことをおすすめします。歯石は歯周ポケットの隙間や奥歯の隙間など、自分では取り除けないものもあります。歯科衛生士さんでも自分の歯石は完璧に取り除けないといいます。
歯科での定期検診とセルフケア両方が望ましい
歯石を取り除かないことには、口臭や歯周病は、やはり防げません。そのため、こまめに取る必要がありますが、スケーラーがあれば、時間を気にすることなく歯石が取り除けます。だからといって歯科に行かなくてもいいわけではありません。
理想は歯科医院で歯石を除去し、キレイになって3ヵ月後に自分で除去、そしてまた3ヶ月後に歯科医院でケアするなど、交互に行うペースが望ましいでしょう。そして毎日歯磨きを丁寧におこない、歯間ブラシや糸ようじなどを使って自分でできるオーラルケアで歯石がつかないように予防するのが大切です。
あくまでも自分で除去できる歯石は大まかなものだけです。定期健診を怠らないようにして健康な歯と歯茎で口臭の無い毎日をおくりましょう。