口臭の原因が口の中にある場合がほとんど!
口臭の原因のほとんどが、口の中に原因があるとされています。口の中の細菌がVSCという物質を作り出すことで臭いを生じてしまうのです。
口臭外来などに行くと、臭いの原因となる物質や口臭の有無を検査することができますが、VSCが原因となっている口臭は口の中に口臭の原因があり、それ以外の物質が原因となっている場合には、病気が原因の口臭と考えられます。
白い舌(舌苔)は臭いの原因VSCを作り出します
口の中の細菌が作り出すVSC。実は舌の上で最も多く発生しています。これは、キレイな舌の上では多く作られず、汚れた白い舌の上で作られるのです。
舌の白い汚れは「舌苔(ぜったい)」と言います。舌の表面は小さな突起が数多く存在していますよね!?そのため、食べたもののカスや細菌などが入り込んで付着してしまいます。これが舌の汚れであり、「舌苔」です。
舌苔がついていることが、VSCを作りだし、口臭を生じる原因となってしまうのです。
舌苔の原因はさまざま。
舌苔がつきやすい人もいれば、つきにくい人もいます。また、つきやすい時間帯がある人、体調が優れないと舌苔が付く人などもいます。
舌苔が生じる明確な原因は明らかになっていませんが、唾液の分泌や咀嚼、舌の動きなどが関係しているとされています。
ドライマウスが原因の舌苔
近年口の中が乾燥している「ドライマウス」の人が増加傾向にあります。ドライマウスの原因も多数ありますが、不規則な生活やストレスなども原因です。
不規則な生活やストレスなどは、自律神経を乱して唾液の分泌を減少させてしまうのです。
ドライマウスは口臭の原因だけでなく、虫歯や歯周病などの原因にもなりますから、規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないように心がけることも大切でしょう。
唾液の分泌が少ない場合の対処法
唾液の分泌を増やすには、自律神経を整えることも大切ですが、次のような対処方法もあります。
舌苔をどうにかしたいという人は、唾液の分泌が足りない可能性もありますから、ぜひ取り入れてみてください。
水を飲む
ドライマウスは体内の水分量が不足している可能性が高いとされています。唾液の分泌を促進するために水分摂取を心がけることが大切です。
「水分」と言っても、カフェインを含むコーヒーや紅茶、アルコールなどは利尿作用がありますから、良くありません。水を飲むと良いでしょう。
ガムを噛む
唾液は咀嚼を行うことで分泌が促進されます。あごをよく使うように心がけながら、ガムを噛むことは唾液の分泌を増加させるのに有効です。
シュガーレスガムやキシリトールを含むガムがおススメです。
食事はよく噛んで食べる
当たり前のことのようですが、ドライマウスや舌苔、口臭の改善にすごく大切なことです。
現代人は咀嚼回数が少ないとされています。忙しい毎日を送っていると、よく噛んで食べる事を意識できず、咀嚼回数も少なくなりがちです。
よく噛んで食べ、唾液を十分に分泌させることが大切でしょう。
舌苔の除去・ケアはどうしたらいい?
口臭の原因となる舌苔を除去したい!という人が多いと思いますが、歯ブラシでゴシゴシ磨くのは良くありません。舌の粘膜にダメージを与えてしまいます。
普段使っている歯ブラシで舌のケアを行うのではなく、ブラシの毛が柔らかい子供用・赤ちゃん用の歯ブラシを使うと良いでしょう。また、舌専用のブラシも販売されていますから、それを使用するのも良いでしょう。
もちろん、舌専用のブラシや子ども用の柔らかい歯ブラシを使った場合にも、力を入れずやさしくケアすることが大切です。
朝の舌磨きが効果的!
眠っている時は唾液の分泌が最も少なくなっていますから、口の中が乾燥しやすく、舌に細菌が最も増加しやすい時間帯とも言えます。そのため、起床時に舌磨きをするのが、口臭予防に最も効果的と言えるでしょう。
口臭が気になるからと言って、一日に何度も舌をゴシゴシ磨くのは良くありません。1日起床時の1回程度が望ましいでしょう。
舌にダメージを与えないことが大切なので、やりすぎないことが大切なのです。