「Amazon.co.jpで購入済み」ラベルとは
2012年から導入されていた、『実際にAmazon.co.jpで商品を購入した人が書くレビューにのみ表示される』ラベルの事。
商品ページを見ると、カスタマーページの星による評価の下に、オレンジ色で『Amazon.co.jpで購入済み』と表示されています。
この表示がある事で、レビューを参考にする人は『本当に使ってみた感想なのかどうか』という判断がしやすくなりました。
レビューや口コミが信用できなくなった理由
レビューや口コミは、テレビやCMからの一方的な情報ではなく、『使用者からの生の声が聴ける信用できる情報』というのが前提でした。
しかし、2012年の「食べログ騒動」のように『信用』を逆手に取ったステルスマーケティングが横行。
逆に2011年の「花王不買運動」のような、商品の質とは関係のない理由で低い評価を付けられる例もありました。
これにより、ただ良い商品が欲しい多く消費者はとっては何を基準に選んでいいのか分からなくなってしまいました。
しかし、「Amazon.co.jpで購入済み」ラベルがあれば、実際に購入した人の評価という事がわかり、意図的に操作された情報を見分ける一つの指針にできます。
これはネット通販の、レビューや口コミ問題を解消する一つの方法と言えるでしょう。
「Amazon.co.jpで購入済み」ラベルの問題
Amazonで商品を購入する消費者や、ちゃんとした商品を販売する販売店にとっても良い事のように思えるこのラベル。
しかし問題点が無い訳ではありません。
問題点1:ラベルのないレビューが無視される
「Amazon.co.jpで購入済み」ラベルは、当然ですが『Amazon.co.jpを利用して購入した場合』にのみ、つける事が出来ます。
例えば、近くの店舗で同じ商品を買った場合や、他人から直接商品を借りたり、すすめられて使用した人のレビューは、『商品も買わずにレビューを書きこんでいる信用できない人』と思われるという事です。
つまり本当に有益な情報であっても『ラベルが無い=ステマ』と思われ、無視される可能性があります。
問題点2:ラベルのある商品が信用され過ぎる
このラベルは、「Amazon.co.jpで購入した事を証明する」だけであり、業者と一般消費者を分けるものではありません。
販売者が自分の商品を購入し、自分でレビューを書けば、「Amazon.co.jpで購入済み」ラベルを付けることが出来ます。
実際に商品を買う必要がある分、費用が掛かりますので、ここまでする業者はいないのかもしれません。
しかし、ラベルがある全てのレビューが100%信用できるとは限らないという事です。
他の通販サイトの対応
本家『Amazon.com』にも、カスタムレビューの同じ位置に『Amazon Verified Purchase』の表示が確認できます。
また、楽天みんなのレビューでは、レビューを書く前段階で「購入者」と「未購入者」に分かられています。
それ以外の大手通販サイトでは、『レビューは購入者しか書き込めない仕様』となっているサイトもありました。
形は違うようですが、多くのサイトがレビューの信ぴょう性を上げる方法を行っています。
「Amazon.co.jpで購入済み」ラベルはレビューの信用性を上げるのか?
実際に商品を手に取る事ができない通販において、お店や商品が本当に信用できるかの指標として、レビューの存在を欠かす事は出来ません。
もちろん、この表示があるレビューの全てが信用できるというわけではないでしょう。
しかしステマ商品を掴まされない為の1つの見分け方として覚えておくと便利です