ホームヘルパー
ホームヘルパー資格には1級と2級があり、介護の仕事を目指す人の多くが、ホームヘルパー2級からスタートしています。
また、介護に関する求人では、「ホームヘルパー2級以上」という条件になっていることも多いです。
ホームヘルパー2級の取得方法
ホームヘルパー2級は、資格試験はなく、ホームヘルパー養成講座を受講するだけで資格を取得できます。
養成講座は、講義・実技・実習からなり、実習では実際に介護の現場に行き、学んだ知識・技術を試します。
ホームヘルパー1級の取得方法
ホームヘルパー1級は、2級と同様資格試験はなく、養成講座を受講すれば取得できる資格です。
しかし、ホームヘルパー1級養成講座には、受講資格があり、ホームヘルパー2級を取得していて実務経験が1年以上(180時間)ある人でなければ受講できません。
ホームヘルパー1級養成講座は、講義・実技・実習からなり、実習ではチームでの運営に関する業務を学びます。
介護福祉士
介護福祉士は国家資格であり、介護の現場で責任者として活躍するためには取得しておきたい資格です。
正社員としての採用も期待できるため、アルバイトやパートで経験を積み、介護福祉士資格を取得して正社員を目指すという人も多いです。
介護福祉士の取得方法
介護福祉士資格を取得するには、次のような方法があります。
- 実務経験を3年以上積み、国家試験を受験して合格する
- 厚生労働大臣指定の養成施設を卒業する(無試験)
など
介護福祉士試験は年1回実施されていて、筆記試験と実技試験がありますが、介護技術講習を受けることで実技試験が免除されます。
また、講習を受けずに実技試験を受験する場合には、筆記試験に合格していなければ実技試験を受験できません。
試験日 | (筆記試験)1月下旬の日曜日 (実技試験)3月上旬の日曜日 |
---|---|
試験地 | 全国28都道府県 |
受験費用 | 10,650円 |
合格率 | 50%程度 |
介護福祉士の受験資格が変わります!
先に紹介した受験資格は、平成27年度からは次のように変更となります。
- 実務経験を3年以上積み、実務者研修(600時間程度)を終了する
- 厚生労働大臣指定の養成施設を卒業する
つまり、今後は養成施設を卒業しても国家試験を受験しなければいけなくなり、実務経験だけでは受験資格は得られず、実務者研修を受けなければならなくなるということです。
介護福祉士取得を目指している人は、27年度までに取得した方が楽かもしれませんね…。
ケアマネジャー
ケアマネジャー(介護支援相談員)は、要介護・要支援の認定を受けた人の相談を受け、ケアプランの作成や調整を行ないます。介護関係の仕事だけでなく、福祉・保健に関連する仕事でも需要が高く、人気のある資格です。
ケアマネジャーの取得方法
ケアマネジャーの受験資格にはさまざまあり、主な受験資格に次のようなものがあります。
- 介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士の資格を取得していて、5年以上の実務経験がある
- 看護士・准看護士・理学療法士・作業療法士資格を取得していて、5年以上の実務経験がある
- 国家資格を取得していないが、5年~10年の介護・相談援助業務の実務経験がある
ケアマネジャー試験に合格後、実務研修を受けることで資格を取得することができます。
また、ケアマネジャー資格は5年に一度更新が必要であり、更新には研修を受ける必要があります。
試験日 | 10月下旬の日曜日 |
---|---|
試験地 | 全国各地 |
受験費用 | 都道府県により異なるが、だいたい8,000円前後 |
合格率 | 約15%(平成23年) |
ケアマネジャー試験は、受験費用や申込みの日程などが地域によって異なるため、試験窓口となっている最寄りの社会福祉協議会などで確認する必要があるでしょう。
社会福祉士
社会福祉士は現在不足していると言われています。そのため、需要が高い国家資格の一つです。
介護や福祉の仕事で活躍している人のステップアップに、とても役立つ資格でもあります。
社会福祉士の取得方法
社会福祉士資格は国家試験を受験し、合格することで取得することができますが、次のような受験資格があります。
- 4年生の大学で指定の科目を修得し、卒業している
- 短期大学で指定各目を修得して卒業し、指定の施設において相談援助業務に2年以上ついている
(3年制の短大の場合は相談援助業務1年以上) - 社会福祉士養成施設を卒業している
- 児童福祉司や身体障害者福祉司、福祉事務所の査察指導員、知的障害者福祉司、老人福祉指導主事であった期間が5年以上である
試験日 | 1月下旬の日曜日 |
---|---|
試験地 | 全国24都道府県 |
受験費用 | 5,580円 |
合格率 | 26~28% |
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障害者が住みやすい住まいを作るため、提案や助言を行ないます。 主な仕事に次のようなものがあります。
- バリアフリー住宅にリフォーム・建て替えする場合のコーディネート
- 介護用品や介護用家具などの選択や利用に対するアドバイス
福祉住環境コーディネーターの取得方法
福祉住環境コーディネーター資格は、受験資格がなく、誰でも受験できます。
3級~1級があり、3級と2級は同時受験することが可能です。(3級試験は午前に、2級試験は午後に実施されます。1級試験は午前にマークシート方式、午後に記述式の試験が行なわれます。)
試験日 | 7月第2日曜日・11月第4日曜日(年2回) |
---|---|
試験地 | 全国各地 |
受験費用 | (3級)4,200円 (2級)6,300円 (1級)10,500円 |
合格率 | (3級)50%前後 (2級)40%前後 (1級)約4% |
サービス介助士
サービス介助士(ケアフィッター)とは、介助が必要な高齢者や障害者をサポートするために必要な、介助方法や接し方などを学びます。
実際に介助が必要な人がいても、どうサポートして良いのかわからない人が多いです。そんな人におススメしたい資格と言えるでしょう。
飲食やレジャー、美容、観光などに関係する仕事についている人も、介助が必要な人と接する機会が多くあります。
介助が必要な人に、適切なサポートをできることがどの業種でも必要であり、多くの企業で資格取得が導入されています。また、大学や短大の講座にも導入されてきています。
サービス介助士2級の取得方法
サービス介助士2級は、検定取得講座・実技演習を受講し、試験に合格することで取得できます。
検定取得講座は、サービス介助士2級を申し込むと郵送されるテキストを使った通信講座です。課題の提出があります。
提出課題を合格すると(60点以上)、実技演習・試験に進むことができます。実技演習は2日間(12時間)あり、実習2日目に試験が行なわれます。
試験は70点以上で合格となり、サービス介助士2級を取得できます。
試験に不合格だった場合でもサービス介助士準2級を取得することができますが、再試験受験することもできます。
試験日 | 随時 |
---|---|
試験地 | 全国各地 |
受験費用 | 39,900円 再試験の場合は別途3,150円かかります。 |
合格率 | 合格率は約90%と言われています。 |