オーダースーツにお勧めの4大生地ブランドを紹介
オーダースーツ初挑戦の人ならば、どんな生地を選んだら良いのか見当がつかなくて困惑してしまうと思います。あれこれ迷った挙句に自分のイメージからかけ離れたものに決定してしまった…なんてことのないように、生地ブランドの知識やそれぞれの特徴を深めておきましょう。
生地ブランドには海外国内含め数多くありますが、お勧めは以下の4大ブランドです。
どれも世界的に有名で最高品質を保証している一流ブランドばかりですから、ぜひ参考にしてください。
エルメネジルド・ゼニア
エルメネジルド・ゼニアは、103年の長い歴史をもつイタリアブランドです。
世界に名を馳せるファッションブランドであり、「伝統と革新」を企業ポリシーとしています。
ゼニアが仕入れるのは最高品質を誇るウールに限られており、その生地を駆使して製作されたスーツは、国家元首や企業経営者といったエグゼクティブにも愛用者がいるほど人気を博しています。
≪生地バリエーション≫
- トロフェオ……イタリア語で“トロフィー”の意味を持つ素材。軽くて柔らかく、上品な光沢があります。
- トラベラー……シワができにくい特徴があり、名前の通り出張などの旅行に最適です。
- エレクタ……柔らかさと耐久性の両方を兼ね備えている生地であり、艶感にも優れています。
- ヘリテイジ……財産や遺産という意味を持つ生地で、伝統と重厚感が漂います。
- クールエフェクト……17ミクロンの羊毛を使用しており、暑さの厳しい春・夏のシーズンに最適です。
ロロ・ピアーナ
ゼニアと同様、イタリアの生地ブランドの代表格とされているのがロロ・ピアーナです。
最高品質の製品だけを提供するという信念を持っており、原材料確保の段階から力を注ぐという徹底ぶりに、経営関係者の熱意を感じずにはいられません。
柔らかくフェミニンな雰囲気を持つ生地はどちらかというと女性向けですが、男性にもファンがいます。
≪生地バリエーション≫
タスマニアン……ロロ・ピアーナの看板商品。極細のメリノウールから成る生地は、吸湿性と通気性にたいへん優れています。
ダンヒル
1893年創立・今年で120歳を迎えるイギリスの有名ブランド、ダンヒル。
ダンヒルというとライターや葉巻、時計のイメージが強いですが、実は世界各国から服地用の高品質な素材を取り寄せていることでも知られています。
ダンヒル社の生地は最高の着心地を約束しており、その魅力の虜となったファンのなかには、各界の著名人も少なくありません。紳士感漂う洗練された生地は、ブリティッシュスタイルや3ピーススーツに最適とされていますから、『ナイスミドル』を目指す男性にはもってこいと言えるでしょう。
≪生地バリエーション≫
super120…羊毛と山羊毛をミックスさせた生地。シワができにくくサラリとした着心地が特長です。
ハリスツイード
ハリスツイードは、スコットランドのハリス・ルイス島を産地としているブランドです。
生地はすべて手織りであり、製作しているのは約110人の島民たちです。工場で大量生産…ではないところが、他のブランドと一線を画しています。
生地に使用されているのは、すべて混じりっ気なし100%の子羊の毛であり、ナチュラルな風合いが魅力となっていますが、柔軟性に欠けるところが気になる人もいるようです。
ただし水に強く20年の耐久性を誇るなど、生地として高い機能性を有していることには違いありません。