日商ビジネス英検とTOEICの違い
TOEICにもビジネス英語は出題されますが、日商ビジネス英検の方がビジネスコミュニケーション能力を問われると言えます。
1級試験では、請求書・契約書の作成に、プレゼン、市場レポートからの状況分析など…実践的なビジネス英語が出題されますから、英語能力だけでなく貿易やビジネスに関する知識も必要になってきます。 そのため、英語力が高く、TOEICテストがハイスコアであっても、日商ビジネス英語検定は専門用語やビジネスに関する知識も必要になりますから、簡単に合格できるものではないと言えるのです。
TOEICスコアは多くの企業で英語力をアピールすることができますが、商社や外資系企業の場合には、TOEICスコアだけでなく日商ビジネス英語検定で実践的な英語力をアピールすることも大切でしょう。 TOEICに比べ、日商ビジネス英語検定は認知度が低いと言えます。しかし、日商ビジネス英語検定で問われる英語能力を必要とする分野への就職には有利だと言えるでしょう。
日商ビジネス英検の日程・試験内容・費用
日商ビジネス英語検定の詳細は下記の通り。
【試験日】3級・2級はいつでも受験可能!
日商ビジネス英語検定3級と2級は随時試験を受けることができます。1級試験は例年2月と10月の年2回実施されています。
1級試験は年2回と実施回数は少ないのですが、2日連続で実施される地域もあります。2日とも受験することも可能なので、心配な場合には両日とも受験すると良いでしょう。残念な結果になってしまった場合には、次の試験は数か月先になってしまいます。
【試験内容】ビジネス力と英語力のどちらも必要!
先にも紹介したように、日商ビジネス英語検定は、英語だけでなくビジネスの知識も必要になります。
3級
ビジネスにおける基本的な知識、海外取引に関する基本的なことが問われます。 ビジネス英語の初級、入社前には身に付けておくべきビジネス英語レベルと言えます。 (選択問題・英単語の記述)
2級
実際に外資系企業などで使うメールや企画書、報告書、議事録、契約書などの作成。 プレゼン・商談・ミーティングに関する問題などが出題されます。 英語を使ったビジネスコミュニケーションの基本が出題されると言えます。 (選択問題・英単語の記述)
1級
英語力だけでなくビジネスに関する知識を問う問題が出題されます。 実務経験があり、英語を使ったビジネスコミュニケーション能力を持ち合わせているレベルと言えます。 (記述・英文作成・分析記述など)
【費用】3級・2級はいつでも受験できますがその分費用はかかってしまいます…
検定料は次の通り。3級と2級試験は、随時受験できるので、何度でも挑戦できますが、その度に費用がかかってしまうことになります…。
3級 …4,000円(税込) 2級 …5,000円(税込) 1級 …7,000円(税込)
日商ビジネス英語検定に向けた勉強方法とは
日商ビジネス英語検定向けのテキストや問題集は、公式のものしか販売されていないようです。 商工会議所ビジネス英語検定のページのサンプル問題もありますが、テストの雰囲気はつかめても、学習するには問題量が少なすぎます。公式のテキスト・問題集を使って勉強し、受験する人が多いです。
日商ビジネス英語検定の難易度(合格率)は??
日商ビジネス英検の合格率は、公表されていないようです。「日商ビジネス英検3級はTOEICレベルで言うと??」なんて声をよく耳にしますが、日商ビジネス英語検定は、ビジネスに関する知識も必要であるため、「TOEICで何点取れていれば合格できる」とは言えないでしょう。