高級オーダースーツが安い!「ゼニア」だって10万円以下で買える理由|トピックスファロー

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2013年2月6日
高級オーダースーツが安い!「ゼニア」だって10万円以下で買える理由

敷居が高そうなオーダーメイドのスーツも、ダンヒル、ゼニアなどの高級ブランドの生地でも10万円以下と驚くほど安く買える理由と、ディテールに妥協しない理想に近いスーツを作りたい人が知っておきたいポイントを紹介します。

WEBライター
  

高いはずのオーダースーツが安い理由

既製品にはない「質」を重視したオーダースーツを作るとき、気になるのが価格。
採寸からはじまるオーダーメイドのスーツは出来あがるまで手間が掛り、高額なイメージがあります。

しかし、オーダーメイドと一言でいっても、以下の点で価格に大きな違いがでます。

  • 縫製が「マシンメイド」か「ハンドメイド」か
  • 採寸や細部の調整など仕立ての行程数
  • 大型店か否か(人員数)
  • 生地の仕入れや縫製工場のルート

一着の値段が数十万円の超高級スーツから、現在では10万円以下のオーダーメイドスーツもあり、予算に合わせて手に入れることが可能です。

「生地」「仕立て」「企業努力」が価格に反映される

洋服に限らず商品が安価で提供されるのは、「なにかのコストを省いている」からです。
しかし、それが「質」の悪さにつながるとは一概には言えません。

生地

一般的に一流ブランドの高級生地を選んだ場合、それ相当の価格になりますが例外もあります。

安く提供できるポイント

安価に仕入れられるルートを確保している店舗なら、一般的な相場以下で提供することが可能です。
高級ブランドの「ダンヒル」やアルマーニやエルメスも仕入れている「ゼニア」等の生地でも、仕立て代もすべて込みで10万円以下の値段で提供しているテイラーもあります。

ココもチェック

「ダンヒル」や「ゼニア」と一言でいっても、素材や柄は多種あります。
同一ブランドの中でも商品のランクがあり、取扱いブランドのすべての生地が選び放題になるわけではありません。
高価な価格帯の中にしか、自分が「こだわる」「求める」質感や柄が揃っていない場合もあります。

納得のスーツを手にいれるために

予算内の生地のなかに、自分が希望する柄や風合いがマッチするものがなければ、フィッターにどのくらいの価格帯なら叶えることが可能か聞いたうえで、検討するのがベストです。

仕立て

職人の手縫いか、ミシンで縫うかによって料金が変わります。
また、高額になるほど採寸箇所も多くなり、掛ける手間数がふえて、フィット感など仕上がりに違いが出ます。

安く提供できるポイント

提携している工場で縫製をおこない、コストを下げて価格に反映することが可能です。
すべての縫製作業を職人が手でおこなう高額な「フルオーダー」以外は、ミシンが使用されます。
また、作業人員の数が多い企業は「フルオーダー」でも、個人店より安価に提供している傾向があります。

ココもチェック

スーツがより長持ちするプレスの工夫など、細かなディテールまで顧客に合わせて、職人が細かい微調整を行う店舗では、作業にかかる手間も価格に反映されます。

徹底してこだわりたい場合

職人の厳しい目と手が採寸から型紙づくり、仮縫いや縫製のすべてに行き届く「手縫いのフルオーダー」がベスト。

一通りの希望が手に入れば満足という場合

「パターンオーダー」や「イージーオーダー」など、リーズナブルなラインで十分です。

企業努力

価格が安い=品質が劣っているとは一概には言えません。

なぜなら、低価格の裏に企業努力が隠れている場合があるからです。
また、洋服に限らず、あらゆる物販の価格競争が激化している時代の影響もあります。

価格に影響する生地の仕入れや縫製のルートを確保することにより、これまでにない低価格を実現しているテイラーも増えています。

一方で、ある程度の価格を維持する代わりに、商品そのものの品質とアフターフォローで、顧客満足度を徹底しているテイラーもあります。
複数のテイラーを比較してフィッターに相談し、実際にたくさんの商品に触れて、自分にあう価格とスタイルを探しましょう。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。