これが、投資家の常識。ギャン理論「価値のある28のルール」|トピックスファロー

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2012年7月30日
これが、投資家の常識。ギャン理論「価値のある28のルール」

20世紀前半の投資家、ウィリアム・D・ギャンが提唱したギャン理論は、世界中のトレーダーの常識となっています。FXで負けないために、ギャン理論を理解することは、非常に重要と言えます。

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

投資家の心得

FXの世界では、様々な理論が提唱されています。
その中でも、有名な理論の1つが、ギャン理論です。

ギャン理論とは、20世紀前半に活躍し、巨万の富を得た投資家、ウィリアム・D・ギャンが提唱した、テクニカル分析の理論です。
元々ギャンは商品相場を得意としていたため、一概に為替に有効とは言えないかもしれませんが、時代が変わった現代、投資家の心得として語り継がれています。

ここでは、ギャン理論の中でも有名な、「価値のある28のルール」を紹介します。
どう動けば良いのかわからない、そんな難しい局面を迎えたときどうすれば良いのか、参考にしてみてください。

価値ある28のルール

  1. 資金と損失の限度 ・・・ 1回の売買における損失の限度は、総資金の10分の1までに抑える。
  2. ストップロスは必須 ・・・ 損失が拡大しないよう、損失限度内にストップを入れるようにする。
  3. オーバーポジションは禁止 ・・・ 資金配分にあったポジション量を心がける。過剰な取引をして全資金を失うようなことはしない。
  4. トレーリングストップ ・・・ ストップロスを引き上げ、利益が損失にならないようにする。
  5. トレンドフォロー ・・・ トレンドに逆らった、下がり続けてる為替の売買(逆張り)は厳禁。
  6. 迷いは禁物 ・・・ 迷ったときは手仕舞いし、取引をしない。
  7. 流動性のないものに手を出さない ・・・ 活発に売買され、値動きのある通貨ペアで取引すること。
  8. リスク分散 ・・・ 資金を一極集中させるよりも、いくつかの銘柄に分散させたほうが、リスクは少ない。
  9. 指値注文の禁止 ・・・ プロのように張り付いて売買する場合はともかく、個人投資家の場合は、その全てではない。
  10. 手仕舞いルール ・・・ 理由もなく手仕舞いをしない。自分なりのルールを作り、それにしたがって手仕舞いする。
  11. 利益を売買につぎ込まない ・・・ 利益がでて余剰資金が出来た場合は、売買資金とは別勘定として見る。
  12. 小利益の売買はしない ・・・ スワップ金利狙いや、スキャルピング取引をしない。
  13. ナンピンはしない ・・・ 値下がりするたびに買い増しする事をナンピンという。相場が反転すれば利益が出るが、リスクが大きすぎるのでしてはいけない。
  14. 待つこと ・・・ 我慢できないからといって、無駄な売買をしてはいけない。
  15. 小さな利益と大きな損益は避ける ・・・ 小さな利益では、すぐにひっくり返ってしまう。また、損益が出たからといって待ち続けると、莫大な損失になる。これらは避けるように。
  16. ストップロスキャンセルの禁止 ・・・ レートがストップに近づいてくると迷いが生じるだろうが、決してキャンセルしてはならない。
  17. 頻繁に売買しない ・・・ 頻繁な売買は手数料やスプレッドがかかるだけでなく、失敗率も増えてしまう。
  18. ショート(売り)の活用 ・・・ ロング(買い)だけでなく、ショート(売り)も儲けるチャンスがある。
  19. 値ごろ感で売買はしない ・・・ 安値覚え、高値覚えは厳禁。安値だからといって、それ以上や安くならないとは限らない。高値も同様。
  20. ピラミッディング(買い増し、売り増し)のタイミング ・・・ トレンドが出来る前だと、はね返される可能性も。買いも売りも、ラインを抜けた事を確認した上で行くように。
  21. ピラミッディングの選択 ・・・ 銘柄によって、上昇トレンドの強いものや、書こうトレンドの強いものがある。より強いものを選ぶように。
  22. ヘッジの禁止(両建て禁止) ・・・ 損失を減らそうと、同じ銘柄の反対売買をしてはいけない。
  23. 理由とルールに基づいた売買 ・・・ 自分のルールを決め、それにしたがって売買をする。
  24. 利益確保後の売買禁止 ・・・ 十分な利益を確保したら、無駄な売買を行わない。
  25. 天底の憶測禁止 ・・・ 天井や底を勝手に憶測しても、それがハズレだったら泥沼に嵌ってしまう。
  26. 噂や不確かな助言で売買しない ・・・ 噂話や信憑性のない話で動いてはいけない。自分自身で、慎重に判断する。
  27. 損切り後は売買資金を減らす ・・・ 損益を出した時点で、相場を読み違えているのに、無理をに勝負をするのは危険。
  28. 不適切なポジションメイクや手仕舞いの禁止 ・・・ たとえ一時的に収益が出ても、間違った取引はほとんどの場面で損になる。

鵜呑みにしない

ギャン理論は、時代が変わった現代でも、心得として語り継がれています。
しかし、これらを実践すれば必ず成功する、と言うわけではありません。
また、「9.指値注文の禁止」のように、現代では推奨されていないものや、人によって有効じゃないと思う項目もあります(「7.流動性の低いものに手を出さない」、「22.ヘッジの禁止(両建て禁止)」など)。
ギャン理論を鵜呑みにせず、自分の経験則を生かして、自分なりのルールを作っていくことも大切です。

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
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ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども