レタリングのプロを目指す!
photo by Nate Steiner on flickr
レタリングとは、雑誌、新聞、ポスターなどで使われているデザイン文字やロゴタイプを作成する仕事です。 そのレタリング技術を測る試験が、文部科学省後援資格の「レタリング技能検定」です。
美しい文字・ユニークな文字を描くための技術やセンスの他、造形理論、書体への理解について学ぶ資格です。 今回は、このレタリング技能検定について紹介します。
試験概要
受験は誰でも可能ですが、4級は初心者、3級は職場などでレタリングしたい人、2級はプロデザイナー志望者、1級はプロデザイナー向け、と言った風に対象者を分けているようなので、自分もレベル・目的に合った級位を選びましょう。 また、「3級と4級」「2級と3級」は併願受験が可能です。
受験資格 |
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受験資格 | 誰でも受験可能 |
試験日程 | 6月 |
試験問題 | 問題は各級以下に準じます。 ・知識問題 レタリング造形理論、タイポグラフティー、レタリングの役割、など ・実技問題 ロゴタイプ・タイプフェース・カリグラフィー技術、色彩表現、など また、公式サイトで過去の問題を閲覧できます。詳しい情報はそちらで確認が良いでしょう。 第40回試験 【1級】 http://lettering-kentei.com/24/1.html 【2級】 http://lettering-kentei.com/24/2.html 【3級】 http://lettering-kentei.com/24/3.html 【4級】 http://lettering-kentei.com/24/4.html |
受験費用 | 【1級】 6,000円 【2級】 4,900円 【3級】 3,800円 【4級】 2,400円 |
合格率 | 平成24年、第40回 【1級】 6.7% 【2級】 43.1% 【3級】 65.6% 【4級】 61.2% |
公式サイト | レタリング技能検定試験 |
就職への活用は?
出版社や広告会社、デザイン会社、印刷会社などの企業への就職に需要が高く、また、レタリング・フォントの知識はWebデザインやDTPにも応用可能ですし、様々な仕事に携えるため、幅広い職種に需要があります
また、イラスト・CG編集技術を身に付ける事で、エディトリアルデザイナーやグラフィックデザイナーになる事も可能です。 資格を就職や転職などビジネスに役立てたい場合は、ぜひ2級以上を取得したいですね。
コンピューターグラフィック関係の資格も?
近年はコンピューターを使ったグラフィックが増えているため、以前に比べ需要は減りつつあります。 しかし、あえて手書きで書く場合も存在します。結婚式の招待状を書く仕事や、スーパーの手書き広告などですね。
しかし、特に一般的な企業では、収入的にあまりプラスになる事は少ないでしょう。 なので、レタリング技能検定でその専門の道に進む場合は、同時にコンピューターグラフィック技術に関するスキル・知識も一緒に勉強するとよいでしょう。